雑居空間
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 3DS を購入した際に、一緒にソフトもいろいろ購入しました。遊びたいもの、興味深いもの、かつ、中古でそんなに高くないものをホイホイ選んでいたのですが、気がつくとDSのソフトばかりで3DSのソフトは一本もありませんでした。
 いやまあ、3DS用で遊びたいものが無いわけでもないのですが、それらはほぼシリーズ物なんですよね。基本的にシリーズ物は一作目からプレイしたいタチなので、まずはDSなりもっと前のハードなりで出ている作品からということになり、3DSで出ている最新作にたどり着くのに時間がかかってしまいます。一気買いできるくらい、タイトル数が少なかったり、価格が安かったりするなら別ですけどね。
 ま、立体視自体は目が疲れるだけでさほど興味ないので、特に3DSにこだわる理由もないんですけどね。重要なのは、ゲーム性です。
 そんなわけで、いくつか購入した私的ローンチタイトルの中から、発送の都合で他のソフトよりも早めに届いた、「マリー&ガリーのLet's さいえんす」をプレイしました。




電車の中で目を覚ますと、そこはガリハバラ。
わけもわからないので、ここはどこか尋ねようとマリカに話しかける。
自分と同じ境遇だと気付いたマリカは、主人公を連れてキュリー夫人のアパートへ。
そこで主人公はもとの世界に帰る方法を教えられる。

もとの世界に帰るためには、この街の学者たちと触れ合い、一緒に暮らしながら科学を理解し、好きにならなければならない。
早速マリカと共に行動を始める。


「マリー&ガリーのLet's さいえんす」 取扱説明書より




 著名な科学者が多く住んでいる「ガリハバラ」。 そこには何故か、ときおり科学嫌いの子が迷い込んでくるのです。もとの世界に帰るためには、科学を学び、科学を好きになる必要があります。アニメ版の主人公であるゴスロリ少女のマリカもそんな一人です。
 本作はEテレで放送されている「すイエんサー」内で流されていた科学アニメ「マリー&ガリー」のゲーム化です。既に本放送は終了していますが、現在は、毎週水曜日の夕方から再放送されています。「マリー&ガリー」は1期と2期があるのですが、本作は2期の放送開始とほぼ同時期に発売されており、内容的には1期に即したものになっています。
 ガリハバラにいる科学者は、ガリレオをはじめ、キュリー夫人、ニュートン、ダ・ヴィンチ、アルキメデス、ヘルツ、フレミング、ダーウィン、エジソンの9人。みんなそれぞれ優秀な科学者ではありますが、一癖も二癖もある変人でもあります。そんな個性あふれる面々から、ときに真面目に、ときに振り回されながらも、マリカは科学を少しずつ学んでいくのです。
 一応科学アニメなのでちゃんと科学の話もしているのですが、科学力よりもギャグ力の方が強い世界なので、結構メチャクチャやることも多ですね。ただ、そのメチャクチャな部分もセンス・オブ・ワンダーにあふれていて、良質なバカSF に仕上がっていると思います。
 ちなみに、原作・東堂いづみ、シリーズ構成・山田隆司、キャラクターデザイン・馬越嘉彦、主演・千葉千恵巳と、「おジャ魔女どれみ」好きには引っかかるスタッフ構成にもなっています。

 本作は、ガリハバラに済む科学者たちの出すミニゲームをクリアしていくことで進んでいきます。
 ミニゲームは、キュリー夫人以外の8人がそれぞれ2種類ずつ、計16種類出題されます。ミニゲームの内容は、なんとなく科学者の専門分野と関連したものになっています。分かりやすい所だと、ニュートンが木から落ちてくるリンゴを拾うゲームだったり、エジソンが電線をつないで電球を灯すゲームだったり、フレミングがフレミングの左手の法則の指の形をみつけるゲームだったり。専門とあまり関係ないゲームも多いのですが、そういったものは、アニメの方のネタだったりします。何しろあまり登場人物を増やすわけにもいかないので、専門外の話をしている人も結構多いのです。
 でもガリレオに関しては、せめてアニメでもひたすらプッシュしている地動説絡みで何かやって欲しかったところですね。ニュートンが2つとも落下がらみのゲームなので被っちゃったのかもしれないけど、ニュートンは片方プリズムを利用した光のゲームにでもして、落体枠をガリレオに譲ってあげても良かったのにね。
 で、ミニゲームを全部クリアすると、キュリー夫人の出すクイズに挑戦することができます。ミニゲームの難易度は最初は初級なのですが、キュリー夫人のクイズに正解すると、中級、上級とランクアップしていきます。初級、中級、上級と、ミニゲーム+キュリー夫人のクイズを3周分クリアすると、無事にガリハバラを卒業することになります。



 いわゆるミニゲーム集なので、ゲームとしての面白さというのはさほどでもありません。中には面白いものもありますが、いくつかは簡単すぎてつまらないし、いくつかは難しすぎてつまらないという感じでしょうか。
 難易度ということで言えば、クリアするだけなら、上級でもそれほど難しいわけではありません。失敗したときには、ゲームの難易度を下げられるアイテムも入手できるので、とりあえず最後まではいけると思います。
 ただ、同じクリアするにしても、クリア時のスコアによって、金の王冠、銀の王冠、銅の王冠と3種に分けられます。このゲームは一応マルチエンディングになっていて、True End へたどり着くためには全てのゲーム、全ての難易度で金の王冠を取らなければならないんですよね。一部のゲームではそのハードルが妙に高く、運が必要だったり、一回のミスも許されなかったりすることもあって、結構大変です。ミス=クリア失敗なら、何度でも再挑戦できるのでまだいいんですけど、下手に銀の王冠や銅の王冠でクリアしちゃうと、またセーブしたところからやり直さないといけないのが面倒くさいですね。

 そんな中で、一番面白かったのは、ガリレオの「ばるーんショット」。パチンコで左右から飛んでくる風船を撃ち落とすだけのゲームなのですが、一撃で複数の風船を撃ち落すと得点がアップするので、撃ってはいけないドクロ風船を避けながら、どのタイミングでどのように撃ち落すのかがポイントになってきます。
 それ以外でまあまあ面白かったのは、毛虫を避けながら木から落下するリンゴを拾う、ニュートンの「アップルきゃっち」、磁石を使って磁石球を誘導してゴールまで導くヘルツの「まぐねっとダンジョン」、いわゆるビリビリ棒であるエジソンの「電流ビリビリ地獄」、くらいですかね。
 他のゲームは、完成度が低かったり、ゲームというにはシンプルすぎて単なる作業っぽいのが多いです。まあ、ひとつひとつは短時間で終わるので、さほどストレスということもありませんけどね。



 と、まあ、ゲームとしてみた場合には、それほど面白いというものでもありませんでした。ただ、ミニゲーム前に挿入される科学者とのやり取りは、原作アニメ同様楽しいもので、なおかつしっかりと科学のお勉強もできる。しっかりと「マリー&ガリー」っぽさは表現できていたと思います。
 ただ、原作再現という意味では、キャラボイスが一切入っていないということと、原作のBGM が収録されていないという点は残念でした。せめてタイトル画面では、OP曲の「ガリハバラ!」を使って欲しかったですね。
 そこまで悪いとも思わないんですけど、どうしても一歩、二歩、物足りない部分があるんですよね。まあ、原作愛で補えるなら、充分楽しめる作品ではないかと思います。



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