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石清尾山とその周辺の山々に登ってきました
山登り(四国)
/
2023年03月18日 14時49分45秒
香川旅行3日目。前日までにも金刀比羅宮とか屋嶋城とか引田城とか山登り要素のあるところには行っていたのですが、メインの山登りとして、高松市にある石清尾山(いわせおやま)とその周辺の山々に登ってきました。
石清尾山はJR高松駅から南西へ3㎞ちょっとくらいの位置にある、アクセスのしやすい山です。近くにはいくつかの低山があったり、古墳がたくさんあったりするので、あちらこちらを観光しながら歩きたいと思います。
まずは石清尾山のふもとにある石清尾八幡宮へ。
八幡宮の裏から石清尾山へと登っていくルートもあるのですが、今回は他にもいろいろ回る予定なのでそこは使いません。それはそれとして、八幡宮の裏に小さな小山もあるのでそこだけちょこっと登ろうと思っていたのですが、登り口っぽいところのゲートが閉まっていたので諦めました。
巫女さんの顔出し看板。
八幡宮から東へ移動。まずは石清尾山の東にある稲荷山と室山を目指します。このあたりの山をひっくるめて、紫雲山とも呼ぶようです。
登り始めからまあまま急登。ついでに言うと、地図では一本道みたいに書かれていましたが、まあまあいろんな道が交差したりもしていました。
石造りの紫雲山ハイキングコースの案内板があるので、それに従って登っていきます。
15分ほどで稲荷山に到着。
稲荷山は標高166m。ややきつめではありましたが、距離は短いのでそこまででもなかったかと思います。
眺望はありませんでした。
稲荷山から南へ向かい、室山を目指します。
道中はずっと林の中だったのですが、ちょっと木が薄くなっていたところから東方向を望んで。
稲荷山のすぐ東には、高松藩主の別邸だった栗林公園があります。国の特別名勝にも指定されている観光地で、もしかしたら見えるかなと思ったのですが、木に阻まれてこの位置からは見えませんでした。
稲荷山と室山の間の鞍部に到着。ここから西へ進むと石清尾山、および石清尾山古墳群方面へ出ます。
この辺りが姫塚古墳らしいのですが、あまりはっきりとはわかりませんでした。
水場っぽいものがあったのですが、何かの伝承とかあったんだっけ?
解説板があったような気もしたのですが、写真も撮っていなかったし、あまりよく憶えていません。
南へ向かい、室山に到着。
室山は標高199m。稲荷山からのアップダウンはほとんどありませんでした。
来た時とは違う道を通りましたが、元のルートに合流して西へ進み、石清尾山古墳群を目指します。
一度下ってからまたちょっと登り返すと、展望台的なところに出ます。
この写真だと木に隠れてよくわかりませんけど、中央のくぼんだ所に町があり、その周囲をぐるりと山が取り囲んでいるような地形になっています。
今いるのはその東側。石清尾山は北西側になるので、山に沿って北西方面へ進んでいきます。
また、この周辺には古墳もたくさんあるので、なるべく拾っていきますよ。
石清尾山へ行くだけなら舗装路でも行けますが、案内板に従って古墳をたどる山道を進みます。
山道に入ってすぐに、石船積遺跡があります。
五世紀初めころの遺跡らしいのですが、イメージしていたよりもかなりでかくてビビりました。
登って良いのかどうかわからなかったのですが、登らないと読めない位置に看板があったので、そこまでは登ってみました。
その先には鏡塚古墳が。
鏡塚古墳は双方中円墳という、中央に円形の丘があり、その両端に方形の出っ張りが付いているという形状をしています。
全長70m、高さ3.6mと、石清尾山古墳群の中では2番目に大きなもので、大きすぎてなかなか形状がわかりやすい写真を撮ることができませんでした。
さらに先へ進むと、北大塚古墳、北大塚西古墳、北大塚東古墳があります。
石船積遺跡からずっと、コース上にデカい古墳がごろごろしていて、おもしろかったですね。古墳の考古学的な話は全然分かりませんけどね。
北西方面を眺めると、この後向かう石清尾山が目の前に見えます。
一旦下って車道を横切ります。
竹林を抜けて、また登っていきます。
薬師堂という建物。
それっぽい名前ですけど、妙に新しいし、あんまりありがたみはないかも。
なんか石積みがあるんですけど、遺跡なのかどうかはよくわかりません。
東を見ると、昨日登った屋島が見えました。南嶺、北嶺ともに納まった、屋島が最もよく見えるポジションです。
舗装路に出て石清尾山を目指していくと、公園がありました。なんか普通に家族連れが大勢遊びに来ていて、山登り感が一気になくなってしまいました。
一応、石清尾山山頂までのルートはハイキングコースとして山道っぽくなっているのですが……。
横を向くと、公園は目と鼻の先にあります。
まあでも、少し登っていくと石清尾山の山頂にある、展望台に到着です。
石清尾山の標高は234.2m。標高は大したことないのですが、ここまでのルートはなんだかんだでアップダウンがあったので、歩きごたえはそれなりにありました。
展望台からは瀬戸内海を広く見渡すことができます。
別ルートで下り、公園まで戻ります。
舗装路は通らず、西にある山道を通って遺跡群の南西部へ向かいます。
途中、木が切れているところから、西方面を眺めて。
向かいに見えるのは勝賀山と、左にあるぴょこんとしたのが袋山ですかね。勝賀山には勝賀城跡、袋山には袋山城跡があり、近隣に住んでいたならいずれ登りたい山です。
南西部まで移動したところでちょっと東へと登っていきます。
赤い落ち葉の中にたたずむ布袋様。
その上に、石清尾山古墳群の中でも最大の大きさを誇る、猫塚古墳があります。
いやもう、見上げるばかりですよ。
そのまま南東部まで移動。ここにも古墳があったのですが、まだ調査中みたいで、名前は付いていないようでした。
ここから北上すれば、石清尾山古墳群を一周することになりますが、方向を変えて、ここから南の方にある山まで足を延ばすことにします。
南を向くと、この後向かう野山が見えます。
猫塚古墳の下まで戻り、南へ。ここから先は、細かく九十九折りになっている急傾斜をぐんぐん下っていきます。急だし、落ち葉も多いしで、滑らないように慎重に下りなくてはなりません。
下り切ったところで車道に到着。
ここは切通越という、その名の通り両側の岩を削った切り通しの道になっています。
少し道を回り込んで、野山を目指します。
山道に入って、あとはここをまっすぐ登っていくだけ、だと思っていたのですが……。
山頂に近づくにつれて、斜度がどんどん急になっていきました。
いや、きつい、きつい。張られていたトラロープに頼りはしませんでしたけど、自然と手が地面に付いちゃうくらいには急な斜面でした。
距離はそこまででもなかったので、がんばってなんとか野山の山頂に到着。
野山は標高203m。切り通しからの比高は110mほど。油断していたけど、思わぬ急登で大変でした。
まあまあきつくなってきたので、ここでちょっと休憩を入れます。
野山からは、次に向かう浄願寺山が見えます。
野山から一旦下っていきます。この辺りはあまり人通りが多くないのか、落ち葉が多かったこともあって、ちょっと道が不明瞭になっている箇所もありました。怪しかったところではGPSを頼りに進んでいきます。
そして登り返しがまたキツイ。道が急なこともありますけど、前日、前々日からの疲労もけっこう溜まっていたのかもしれません。
野山から見えたように、坂を登り切ってしまえばそこから先はしばらく平坦な道が続きます。ようやく一息つきながらしばらく進むと、浄願寺山に到着です。
浄願寺山の標高は239.5m。いやほんと、野山、浄願寺山と、数字だけ見てちょっと甘く見ていたんですけど、結構しんどかったですわ。
浄願寺山からまた南へ進みます。
この辺りには浄願寺山古墳群があるようです。
看板によれば、ここが古墳38号だそうなのですが、石清尾山古墳群みたいなわかりやすく大きな古墳ではないようです。
こちらは雨ごいの経塚。確か近くの案内板には、雨ごいのためにふもとからこの大きな石を運び上げたとか書いてあったような気がします。
で、このまままっすぐ南に進んだのですが、どうやら東に道を分かれたところに東展望台という眺望の良い場所があったようです。事前調査が足りず、逃してしまいました。残念、残念。
ただ、南にまっすぐ進むとガレ場に出るのですが、そこにもとても良い眺望が広がっていました。
さらに南へ。少し東方向へ折れて、最後の目的地・小山へ向かいます。
小山は標高166.8m。
ここはさすがにそれほどきつくはありませんでした。ピーク付近が平坦で、どこがピークだったのかわかりにくかったくらいですかね。
小山からさらに東へ下っていきます。ここも何気に傾斜がきつく、滑らないように慎重に下りなくてはなりません。
ふもとにあった神社に到着して、山行終了です。
※クリックで拡大します。
行動時間は3時間23分、移動距離は10.4㎞、累積上りは779m、累積下りは760mでした。
いやー、せっかく遠くまで来ているんだからなるべくたくさん歩きたかったし、低い山ばっかりだから端から端まで全部登ってみたのですが、特に最後の三座はきつかったですね。っていうか、やっぱり3日間トータルでの体力配分も重要なのかもしれません。
でも、山城を見学しながら山歩きするのと、山歩きのために山歩きするのとでは、やっぱりちょっと気分が違います。登るために登るというのも、それはそれでやっときたいんですよね。
ちょっと距離があるのですが、琴電琴平線の伏石駅まで歩き、高松へ戻ります。いよいよ香川旅行最後の目的地、高松城です。
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