例によってtvkから遅れること1週間ですよ。って言うか、むしろ昨日観た12話の方を語りたくて仕方がないわけですが。
第11話は「バレンタインディ ~はづきのないしょ~」。テレビシリーズでは1月から2月が番組改変期に当たるため描くことのできなかったバレンタイン話です。10話に引き続いての恋愛話ですが、シチュエイション的にも11話の方が少女漫画的に正しい恋愛話をストレートに描いていたと思います。
物語としてはバレンタインに関する幼稚園の頃からの誤解を解くというもので、言っちゃあ何ですが普通かなあと。10話の感想にも書きましたけど、私は恋愛話は割とどうでもいいタチだということもありますけど、「ナ・イ・ショ」で扱う話としては、テレビシリーズと空気が近すぎたような気はします。
普通の話だと感じた一番の理由は、はづきと矢田君がテレビシリーズ4年間で築いてきた間柄にあると思います。2人とも積極的にアプローチするタイプではないのであんまり進展しているようには見えませんけども、おそらくエピソードとしては最も多く描かれたカップリングなわけで、要するにこの2人は鉄板ともいえる組合わせなわけです。だから、チョコを渡す/プレゼントを渡すという形式的なことがなくても必然的にくっつくだろうという予想が立つため、事件→解決という物語の起伏が少なかったのではないでしょうか。その後も仲が進展するわけでもありませんしね。
4話もそうでしたけど、そんなこんなで、バレンタインとかはづきの誕生日とかイベント的な目新しさはありましたが、2人の関係についてはテレビシリーズで描いてきた以上のものを出せなかったのが残念だったと思います。時系列を考えれば『ドッカ~ン!』につなげる必要があるから仕方がないんですけどね。
その他の事柄ですが、細かい演出等は良かったと思います。
おジャ魔女さんたちは相変わらず人の過去を勝手に暴いているわけですが、ここまでくるとまあ別にいいかなっていう気もします。はづきの過去を覗くシーンで年毎に扉が出てくるというのは(物語的な意味は無かったけど)面白かったと思いますし。
『ナ・イ・ショ』ではイマイチ存在感の薄い玉木にもらしい出番がありましたし、学校のシーンで後ろを行き来している女子も芸が細かかったです。そもそも『ナ・イ・ショ』は男子の方が優遇されているシリーズで、女子が目立ったのは2、3、そしてこの11話くらいですかね。
以前にもちょろっと書いたのですが、私は基本的にはづきスキーなのですが、好きなエピソードを挙げるとなると、はづきの話というのはほとんど出てこないんですよね。無いわけじゃないんですけど。単一のキャラクターとしては魅力的だと思うのですが、逆にエピソードが作りづらいのかもしれません。
あ、これが萌えアニメというものの構造なのか……。
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