有言実行三姉妹シュシュトリアンの24年越しの追っかけ視聴。第6話は「光源氏のバレンタイン」です。
今日はバレンタインデー。と、いうわけで、フライドチキン男は愛するオウムくんに自作の詩をささげるのでありました。
パイナップルと同じくらい、オウムくんが好き
シュークリームと同じくらい、オウムくんが好き
だから、あるのです、パイナップル入りシュークリーム
うーん。意味不明。そもそも、パイナップル入りシュークリームなんて、あるの? ググったら、台湾のパイナップルケーキばっかり出てくるよ?
そんなフライドチキン男の様子を目撃した花子も、「バレンタインデーだから何しても勝手だけど」と言いつつも、あきれて去っていきます。
オウムくんの入っている鳥かごは、塀の上に置いてあるのですが、なんでこんなところにおいてあるんだろう? フライドチキン男が簡単に会いにいける場所じゃないといけないという、話の都合があるのはわかるんですけどね。
一方、篠山、加納、荒木の三人組は、「ちょっとツヤが足りないな」「こっち目線だよ」「うん、最高」など言いつつ、福寿草の鉢植えの撮影会をしています。小学生が福寿草の撮影するなんて渋すぎるとのではないかと疑問も抱きますが、カメラ同好会なんだからと納得させて、写真を取りまくります。福寿草を撮ること自体はいいと思うけど、鉢植えに声をかけながら撮るのはおかしいんじゃないかな。
そこへ登場した花子。三人に義理チョコを渡すと、全然期待していないからと言いつつ、お返しに一人1000円くらい出せばスカーフくらい買えるとか、駅前の化粧品屋で3000円のスカーフを売っていたとか、露骨にお返しを催促します。全然期待していないから、全然期待していないから、全然期待していないから!
さすがに、そんな露骨に催促されたら三人組も嫌気が差します。チョコを捨てようとするのですが、花子にどやされて退散していきます。この三人、アホだったり考え方がおかしかったりすることも多いけど、ときどき妙に常識的なことも言ったりするんですよね。なお、今回の三人組の出番は、これでおしまいです。
そこへ現れるフライドチキン男。最近の若い者は女心を知らない。しかし、そこへいくと光源氏は、女性からのバレンタインデーの贈り物を捨てるようなことはしなかった、などと、いきなり何の話をしているんだか。
実は、平安時代にもバレンタインデーの習慣があったのです。当時はチョコレートの替わりにお饅頭を好きな男性にプレゼントしていました。天下の色男・光源氏には多く女性が群がり、先を争ってお饅頭をプレゼントします。そんな気持ちを無碍にはできない光源氏は、そのお饅頭をすべて平らげ、遂には饅頭の食べすぎで肥満となり、成人病となってしまう危険があるのです。
実はこれが、今回の指令なのでした。平安時代へ行って、光源氏がバレンタインデーの饅頭を食べるのを阻止しなくてはなりません。……えーと、これ、酉年の平和と関係あるの?
場面変わって山吹家。英三郎の提案で、今日は外食することになりました。雪子も月子も、笑顔でうなずきます。
そこへかかってくる、フライドチキン男からの電話。月子が受話器を取ると、フライドチキン男は電話の受話器越しにタイムトラベルガスを噴射。月子はたまたま帰ってきた花子と一緒に、受話器から吹き出したガスを浴びて、平安時代の光源氏の屋敷へとタイムトラベルしてしまったのです。突っ込みたいけど、電話を通してのガス噴射がとても面白いので、突っ込みませんよ。
部屋へ入ると、光源氏が今まさにお饅頭を食べようとしていたところ。一応、使命を果たすべく、花子がお饅頭を取り上げようとします。訳がわかっていない月子も参戦しますが、光源氏はお饅頭を奪い返し、逃げてしまいます。
光源氏を追う月子と花子。しかしその前に立ちふさがるのは、光源氏に心を寄せる女官たちです。白い着物に赤袴。赤い鉢巻、赤いたすき。さらにはなぎなたまで手にした、勇ましいいでたちです。
そんな彼女たちに、平安時代に本当にバレンタインデーがあったのかと尋ねる花子。今、それ聞くの? しかし女官は、愛する人に自分の気持ちを伝える為にお饅頭を贈ることは、天竺よりももっと遠いところから来たという偉いお坊さんから教えてもらったのだと教えてくれました。
謎の坊さんの存在が気になる二人でしたが、その隙を突かれて、なぎなたの柄の一撃を喰らい、昏倒してしまいます。平安時代の女性、強いな。
二人が目を覚ますと、小さな木製の檻の中に閉じ込められていました。辺りの風景からして、檻は二人が昏倒させられた場所にあるようです。そもそもこんな持ち運べるようなサイズの檻があるのが謎なのですが、わざわざその檻を持ってきて、そのまま屋外に放置しておくとか、何がしたいのかよくわかりませんね。
檻をゆすってもびくともしないので、二人はバルミラクルで雪子への通信を試みます。
現代に一人残されている雪子は、いなくなった二人を探しています。そのとき、電話が鳴ったので雪子が出てみると、受話器からけたたましいニワトリの鳴き声が。頭を押さえてうずくまった雪子は、そのまま平安時代へとタイムスリップしてしまったのでありました。
いや、この際、現代と平安時代の同時性とかの問題は置いておきますけど、なんで雪子のバルミラクルじゃなくて、山吹家の電話の方につながるんですかね。フライドチキン男が使った、タイムトラベルガスの影響でしょうか。
それはともかく、ようやく3人揃ったところで、シュシュトリアンに変身です。
外にずらっと並んだ女官たちに警護されながら、一人部屋に座っている光源氏。お饅頭を口にしたところで、部屋の中に突然、シュシュトリアンが現れます。
「古人曰く、『腹八分目に 医者いらず』」
いやまあ、言ってることは正しいんだけど、八分目以前に、光源氏はまだ一口も食べてなんですけど。
騒ぎを聞きつけた女官たちが部屋になだれ込み、和装の女性同士のバトル開始です。
何しろ女官たちは武器を持っているので、初めのうちはシュシュトリアンも戦いずらそうにしていますが、そこは流石にシュシュトリアン。なぎなたを奪い取り、女官たちをポンポン放り投げていきます。
最後はシュシュファイナルで、女官たちをまとめて縛り上げ、勝負ありです。
そこへ現れた光源氏。女官たちの気持ちを慮り、すべての饅頭を食べようとしていた愚を反省します。今後は腹八分目で止めておくことを約束したのでありました。女たらしではあるんだろうけど、今回は別に、悪さをしたわけじゃないですしね。
しかしながら、これでまだ一件落着というわけではありません。光源氏の部屋から饅頭を持って立ち去る怪しい人影が。そう、女官たちに饅頭をプレゼントすることを教えた、あの坊さんです。
坊さんは女官たちが饅頭を作っているところにやってきて、饅頭の中に宝を入れておけば、愛はより伝わるだろうと進言していました。そう、坊さんは、最初から宝を奪うことが目的だったのです。
逃げる坊さんと、追いかけるシュシュトリアン。謎のテレポート技なんかもつかったりして、三方から坊さんを追い詰めます。
坊さんのかぶっている網代傘を取り上げてみると、その正体はなんと、フライドチキン男。実は、愛するオウムくんに愛の詩を朗読したフライドチキン男ですが、オウムくんからは「愛の詩なんかいらないよ! 宝物が欲しい!」と言われてしまったのです。実は今回の指令はお酉様とは関係なく、宝を奪う為にフライドチキン男が独断でシュシュトリアンを利用しようとしたものだったわけですね。
「盗人を捕えてみればわが子なり」と、本日2回目のことわざを披露する雪子と、気取ってそのことわざの解説をするフライドチキン男。フライドチキン男に詰め寄るシュシュトリアンですが、そこでフライドチキン男はタイムトラベルガスを噴射し、三人は現代へと戻されてしまいます。
さらに自分にもガスをかけて戻ろうとするフライドチキン男ですが、消えかける瞬間に、宝を放置したままだったことに気付きます。しかしもう、後の祭りですね。
何はともあれ現代に戻ってきた三姉妹。出発にも間に合って、家族揃って外食へ出かけるのでありました。
一方、再びオウムくんを尋ねるフライドチキン男。宝を手に入れることができなかったので、しつこく愛の詩を朗読します。
ほうれん草は嫌いです オウムくんが好き
生ビールは嫌いです オウムくんが好き
だから無いのです ほうれん草入り生ビール
しかしオウムくんからは、冷たくおしっこをかけられてしまうのでありました。ま、しょうがないよね。
ちなみに、現代から平安時代へタイムスリップするシーンで、月子役の石橋桂は鎖骨を骨折してしまいました。この次の7話と8話では、月子は三角巾で右腕を吊っているのですが、今回分も、骨折の痛みに耐えながら撮影しています。
骨折の影響はあまり感じさせないのですが、光源氏からお饅頭を奪おうとするシーンとか、戦闘シーンとか、よくよく見てみると右腕をなるべく動かさないようにしているのがわかります。シュシュファイナルのときも、紅のバトンを左腕で持っていますしね。DVDのブックレットによれば、実は第5話の戦闘シーンも怪我した後の撮影だったとのことで、改めて見返してみたら、確かに左腕しか使っていないシーンがありますね。気付かなかったなぁ。
今回は全体的に月子が目立たない話なのですが、怪我の影響で、本来ならやるはずだった役割を交代したような部分もあるんでしょうかね。
[次回予告]
「私は宇宙の王子、ハインリヒ。雪子さん、私と結婚してください」
「そんな突然。どうしましょう」
「おめでとー、雪子お姉ちゃん、ハインリヒ」
「ありがとうございます」
「ちょっと待ってよ、私はまだ……」
次回の有言実行三姉妹シュシュトリアンは、「誰かがあなたを愛してる」。
「お姉ちゃん、後は私たちに任せて。式場決めなきゃ」
「ちょ、ちょっと、花子」
「うらやましぃ」
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