新しいことに取り組むときは、年齢に関係なく、ワクワク・ドキドキしますね。
子どもの頃は、見るもの聞くもの、すべてが新しく、発見に満ちあふれていました。
でも、大人になってからの新体験や発見は、子どもの頃のそれとは違った「深み」がある気がします。
いずれにしても、脳に良い刺激を与えてくれます。
今年は小中学校の喫煙防止教室やがん予防教室を、学校と職場とをZoomやGoogle Meetでつないで、子ども達からの質問にリモートで答えるということをやってみました。
私も学校の先生方も、ドキドキする新しい挑戦でしたが、ドキドキしていたのは案外大人達だけで、子ども達は違和感なく、すんなりと受け入れているようでした(笑)
子ども達との1問1答の様子を自分のスマホで録画し、動画サイトにアップすることも始めてみました。
初心者なので、動画の編集作業としては、前後をカットすることだけですが、その日か翌日のうちに録画を見直し、自分の回答のしかたを反省しています。
質問はその時まで何が出てくるのかわからず、ぶっつけ本番でやっているので、後で振り返ってみると、伝えたいことがうまく言えていなかったこともあります。
先日、子どもから、タバコのパッケージについての質問が出ました。
その際に、「タバコの味」が違うから、パッケージも違う・・・と発言してくれた子がいました。
以前、「タバコをすうとおいしいと言いますが、タバコはいったいどんな味なんですか?」と質問されたこともあります。
「タバコの味」については、じつは深~い話があります。
そのことを以前ブログに書いたことがありますので、ぜひご覧ください。
小学5年生のとき、クラスに好きな子ができました。
K君。
一緒に学級委員をやりました。
相思相愛だったんじゃないかなあと思うのですが、6年生になるときに彼は転校してしまいました。
転校先は同じ市内にあるF小学校でしたが、小学生にとっては外国と一緒。
ショックでした。
数年前から、ご縁あって、そのF小学校でも喫煙防止教室をさせてもらっています。
あの頃の私達と同じ年の子から、いい質問をもらいました。
タバコのパッケージ問題に気づくなんて、素晴らしいです。
おばさんは、とってもうれしいです。
説明では、とりあえず「きめつのやいば」とかなんとか言ってますが、実は、どんなアニメなのか、おばさんは全く知りません(笑)
日本を含め、多くの国が批准している「たばこ規制枠組み条約 WHO Framework Convention on Tobacco Control : FCTC」https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/treaty159_17.html
条約では、子どもが興味を惹くようなタバコのパッケージデザインやブランド化は禁止され、大きな警告表示が義務付けられています。
ライフワークとしてずっと取り組んできた防煙教育。
コロナ禍をきっかけに、若い学校の先生方に引き継いでもらうことを真剣に考えるようになりました。
今日は素晴らしい授業を見せてもらいました。
リモートで授業参観をしていて、嬉しくて泣けてきました。
自分の遺伝子が引き継がれていくことへの安心感とでもいいましょうか···大げさな言い方ですが。
明るく元気に学習している子供たちの様子にも、元気をもらいました。
未来を明るくするのは、教育です。
校長先生みずから、IT補佐役をしてくださいました。
感謝、感謝です。
母校である小学校の6年生にリモートで喫煙防止教室「タバコの本当の話」を行いました。
深い話ができる良い質問が、子供たちからたくさん出ました。
先輩として、とても誇らしく思いました。
(以下、クリックするとYouTubeにとびます)
授業の最後に、校歌をチェロで演奏して、子ども達にプレゼントしました。
来年の卒業式には、みんな一緒に校歌がうたえますように。
とても楽しい時間をどうもありがとう!!!
小学5年生の喫煙防止教室。
「なぜタバコはからだに悪いものなのに、売っているのか?」
喫煙の健康被害等について学習した子供たちの多くが持つ素朴な疑問。
そこには色々と大人の事情というのがありまして・・・と言葉を濁してごまかすことはしません。
たとえ先進国と言われていても、我が国はタバコ対策の点ではとても未熟な国です。
けれども、非常にゆっくりではありますが、タバコに苦しめられることのない世界へと成熟していっています(と、信じたいです)。
何より大切なことは、子供たちが学習すること・教育こそが、国の成熟のために欠かせない栄養源になるということです!
お医者さんに質問@なぜ売っているの?
昨日の喫煙防止教室。
授業後、サーモグラフィーの写真が印象に残っていると感想を述べてくれた子がいました。
授業では、喫煙直後に手が冷たくなっている様子がわかるサーモグラフィーの写真を見せています。(写真左)
受動喫煙でも、同じ反応が起こっているのがわかります。(写真右)
タバコを吸うと、老け顔になるのは、ニコチンの血管収縮作用によって肌の血流が悪くなることが大きく影響します。
ニコチンの作用
小学3年生に、喫煙防止教室をリモートで行いました。
授業は私が作成したスライドを使って、養護の先生がおこなってくださったあと、子供たちの質問に答えるというハイブリッド形式です。
質問に答えている様子を一部ご紹介します。
昨日、岩舟中学校の1年生にリモートで喫煙防止教室を行いました。
彼らが小学生だった時にも、授業をしました。
いまだコロナ禍にある今回は学校へは伺わず、あらかじめ作成したクイズ形式の音声付きスライドショーを、体育館に集まった生徒たちに視聴してもらい、そのあと、Zoomで生徒たちの質問に答えるという形で行いました。
数年前、初めてこの学校へ行って授業を行ったときは、やんちゃで落ち着きのない生徒が目立ち、全体的に荒れた雰囲気が感じられ、残念な気持ちになったことを覚えています。
その後、小中学校の養護教諭の先生方と協力して、地域一丸となって喫煙防止教育に取り組むようになりました。
昨年は養護教諭の先生にお任せせざるを得ない状況でしたが、今年はリモート・ハイブリッドでの実施をする方向で、春から準備を進めてきました。
スライドショー視聴中はリモートで生徒たちの様子を参観。
喫煙に関するクイズはぜんぶで11問で、答えと解説を編集したスライドショーは23分間になりました。
クイズの正解率は簡単すぎず、難しすぎずの、ちょうどいい内容だったようです。
生徒たちはみな、ずっとお行儀よく、時々驚いたり苦笑したりしながら楽しんでくれている様子がわかりました。
その後、保健委員会の生徒たちの司会進行で、「先生へ質問」のコーナーへ。
数人の質問に答えました。
質問はみな、喫煙している家族のことだったり、家庭内受動喫煙についてでした。
これは私にとって驚きでした。
子供たちを取り巻いている環境がいまだにタバコの煙にさらされていることはとても心配ですが、子供たちの成長が感じられた時間でもありました。
なにより、リモートとはいえ、直接子供たちと話ができたことは、とてもハッピーなことでした!
デスク上にセッティングしておいたスマホで撮影した自分の笑顔を改めて見ながら、つくづく、これからも続けていきたいなと思いました。
生徒からも、「これからも喫煙防止教室を続けてください」と言ってもらい、とても勇気をもらいました。
授業再開に尽力いただいた先生方、どうもありがとうございました!
今後もどうぞよろしくお願いいたします。
いまや、パソコンやスマホがあれば、だれでも簡単に、たとえ地球の反対側にいる人とだって、リアルタイムに繋がって会話することができます。
1年間お休みしていた喫煙防止教室。
まだコロナ禍にあるので、学校へは出かけて行けませんが、熱いオファーをいただいたので、リモートでの実施を検討していました。
子供たち一人ひとりにはタブレットがまだ配布されておらず、学校の通信環境も十分とは言えない状況です。
10歳児相手では、スライド供覧しながらの一方的な講話では、授業の質を落としてしまうことにもなります。
なので、スライドを学校に提供し、前半はそれを使って養護の先生に授業をしていただき、そのあと、私と子供達がオンラインでやりとりするという、いわばハイブリッド形式で行うことにしました。
外部講師とオンラインで繋ぐ授業は、学校も初めてだということで、何度かオンラインでの打ち合わせやリハーサルを重ね、いよいよ本番の日を迎えました。

子供たちが集まっているのは音楽室。
2クラス合同なので、密にならないようにという配慮です。
もちろん、全員マスクをしています。
学校ではスライド用ノートパソコンとZoom用タブレットの両方を大型TVに接続しています。
チャイムと同時にみんなで挨拶をして、そのまま私はリモートで授業参観。
ですから、授業中の子供たちの様子をバッチリ見ることができました。
授業のあとの質問コーナーでは、たくさん手があがりました。
「タバコの消費量はどれくらいですか?」
おっ?!
なんだか4年生らしくない質問。
しかもノートを見ながら質問してます。
ひょっとしたら事前に学校の先生が(言い方が悪いですが)入れ知恵したのかもしれません。
国会答弁を連想してしまいました(笑)
準備のしすぎもよくありません。
なので、期待を裏切るような答えかたをしました。
「タバコを吸う人は、1日何本くらい吸うと思いますか?平均20本くらい吸う人が多いです。なぜなら1時間たつと吸いたくなるからです。1日20本吸えば1か月では何本吸うことになりますか?1年では?20年吸い続ければ?あとで計算してみてください。喫煙率というキーワードで調べれば、そこから何人の人がタバコを吸っているのかがわかります。世界の国別の喫煙率も発表されていますよ。さあ、これで世界で消費されているタバコの量の計算のしかたがわかりましたね?」
こんな質問もありました。
「タバコを吸うと、からだのなかでいちばん影響を受ける場所はどこですか?」
なかなかいい質問です!
「それは、脳です。タバコは全身に悪い影響を与えますが、まず、脳に働いて、依存症を引き起こします。そうしてやめられなくなって、ずっと吸い続けてしまうので、いろいろな内臓がボロボロになってしまうのです。」

4クラスを2クラスづつにわけて、2回授業をおこないました。
養護の先生が上手に授業を進めてくださったので、時間に余裕があり、質問コーナーの終わりにはチェロで1曲プレゼントすることができました。
1時限めは「エーデルワイス」、2時限めでは「トライメライ」。
コロナに負けず、進化、実現させた喫煙防止教室です。