保健所でコロナ関連の業務等についている人と話す機会がありました。
保健所はコロナ陽性となった人の療養・治療先を調整したり、感染経路特定のための聞き取り調査をしたり、濃厚接触者を割り出しをして連絡し、隔離指導するなど、さまざまな仕事を抱えています。
「今日中に帰れるかな?」と毎日思いながら働いているというので、その激務の程は想像を超えるものがあります。
保健所で働いている人たちは、実は色々な職種が混在しています。
薬剤師、保健師、検査技師、放射線技師の資格を持つ医療者のほかに、事務職の人ももちろんいます。
保健所への異動によって本来の専門分野とは違う仕事をしなければならないことも多く、そのうえコロナ禍にあっては、かなりの精神的負担があるのではないかと思います。
「倒れてしまったほうが楽なんじゃないかって思いますけど、丈夫なんですよ」と笑いながら言っていましたが、投げ出したいというのが本音なのだと思います。
以前から「感染経路不明」と公表されているケースのことが気になっていたので、実際に感染した人たちの話を聞いていると感染原因が推測できるようなケースがあるのか聞いてみました。
すると、やはり飲食での感染が最も考えられるということです。
バーベキューなどでは戸外だからという安心感があるのか、マスクをしないで大勢が集って飲食していて感染するケースは少なくないそうです。
「これ以上どう対策すればよいのか?」
バーベキューなどでは戸外だからという安心感があるのか、マスクをしないで大勢が集って飲食していて感染するケースは少なくないそうです。
「これ以上どう対策すればよいのか?」
「気をつけていたつもりだったのに」
こういう声はよくきかれます。
やはり感染予防対策が本当にきちんとされているかどうかをチェックして、改善していく地道な作業が大切なのではないかと思います。
「自分の身は自分で守る」が現実化しています。
災害時の安全確認と同じです。
こんな研究が発表されていました。
新型コロナウイルス感染症新規患者数増加の裏にある、追えていない感染経路を見いだす質的研究の結果速報
「新たな感染経路が見つかったわけではなく、感染には飲食がやはり多くの場合関係しており、感染防止対策の質の低さや知識の低さが感染拡大を助長していることは十分考えられる」というのです。
これまでよりも感染しやすい変異株だから・・・と言ってあきらめるのではなく、私たち側にスキがないかを今一度確認しましょう。