先日、若木骨折させてグニャリと曲がってしまったユーカリは、添え木のおかげで、順調にまっすぐになっています。
実はそれ以外にも、我が家のベランダにはもう1本、種類の違うユーカリがあります。
こちらのほうは葉が大きく肉厚で、香りがします。
ユーカリって、コアラの大好物なんですよね?
鉢植え植物の水やりは、「土が乾いたら、たっぷりと与える」というのが決まり文句。
買ったときのラベルにも、そのように書いてありました。
それに、オーストラリアの乾いた大地にモサモサと元気に生えてる植物というイメージがありましたから、むしろ水をやり過ぎないように注意していました。
ところがなんと、葉がどんどん茶色くなって、ほとんど枯れ落ちてしまったんです。
それでも、どうにか救済しました。
長い間、集中治療室で管理していた重症患者さんを、やっと一般病棟へ移せた時のような気持ちになりました。
水やりの具合もわかるようになり、1年見守ってきました。
復活後は時々栄養も与えていましたら、今年はぐんぐん成長。
ところが、そのせいで、買ったときの美しい樹形がすっかり崩れてしまいました。
まるでその姿は、トリミングしすぎちゃったプードル🐩みたいです。
気になってしかたありません。
そこで、今度は思いきって、美容形成術を施しました。
太い茎を残し、か弱い茎を勇気を出して剪定。
最後に、伸びた葉の重みで広がりぎみになっているのを、全体的に上に向いて整うよう、紐で縛りました。
命にかかわるような大やけどを負った患者さんの治療が連想されました。
救命しただけでは、医療は完結しません。
患者さんが失った日常生活を取り戻すためには、形成外科的な植皮手術やリハビリが必要なのと同じです。
それにしても、鉢植えは地植えされているものよりも、おそらく手がかかりますね。
この究極の延長線上に、盆栽があるのだろうなあと、ベランダに響き渡る鋏のパチンパチンという音を聞きながら、思ったのでした。