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医者の心の目で日々を綴ります

新型コロナワクチン副反応

2021年03月24日 | CORONA
今月に入って、新型コロナ対策のワクチン接種を職場の同僚たちに行っており、本日は自分が接種される番となりました。

わが国では医療従事者への優先的接種が行われている段階であり、私たち医療従事者は接種後の副反応や副作用の有無について、しっかりと観察、記録する義務があると心得ております。

今回は筋肉注射ですので、インフルエンザワクチンのように皮膚が赤く腫れたり、そのあと痛痒くなったりという表面的な変化は、ほぼないようです。

けれども多くの人が、当日夜あたりから2日目くらいまでのあいだ、注射部位の筋肉痛を経験しています。
痛みの感じ方は人それぞれ違いがあります。
なかには寝返りをうったときに腕が痛くて目が覚めたとか、痛み止めを飲みたいくらいだとか言う人もいれば、さほど気にならないという人もいて、いろいろですが、あまり心配はいらないでしょう。

接種後30分間は仕事に戻らずに、集会所で静かに経過観察をしていますが、そのときに、胸がドキドキして冷や汗やめまいがした人や、悪寒戦慄と吐き気をもよおした人がいました。

おそらくワクチンに含まれるポリエチレングリコールという物質に対するアレルギー反応と思われます。

この物質については、厚生労働省からも事前に情報提供されています。
以下、一部分引用します。

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ポリエチレングリコール(PEG)やPEGに似た構造を持つポリソルベートは、一般に、病院で腸内検査をする際に用いる腸管洗浄剤の主成分であり、また、飲み薬や塗り薬、目薬等の添加物としても用いられます。

医薬品以外では、ヘアケア製品や歯磨き粉等の医薬部外品に用いられており、保湿等を目的として化粧品にも含まれています。

また、ポリソルベートは、医薬品の他、乳化剤などの食品添加物として様々な食品に用いられています。
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厚生労働省HP:新型コロナワクチンについてのQ&Aより


これまで、化粧品でよく肌トラブルを起こしているという人は、ひょっとするとこのPEGに対してアレルギーがある可能性がありますので、接種に際しては注意が必要です。

今後、一般の方々への接種が始まりますが、きちんとした医療管理下で接種が行われ、アレルギー反応が起こった際には適切な処置が行われますので、ご安心ください。

めまいや吐き気などの副反応があった人は、短時間で症状は改善し、特別な薬剤の投与は必要ありませんでした。

早くみんなにワクチンが行き渡り、安心してすごせるようになるといいですね。


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