
先日訪れた西新宿のドトールコーヒーでは、店内に喫煙室が設けられていました。
2020年に改正施行された健康増進法では、飲食店は原則屋内禁煙と定められました。
しかし「小規模店かつ既存店」では、例外として喫煙室の設置が認められています。
でも、喫煙室設置を選択した飲食店は、デメリットのほうが大きいです。
喫煙室を設置するには、細かい基準があり、当然設置や維持に費用がかかります。
また、完全な分煙というのはありえません。
喫煙室に出入りする際に、店内の空気が有害化学物質によって汚染されるからです。
喫煙直後30分間は、吐く息からも有害物質が排出されているからです。
また、従業員が20歳未満の場合、清掃目的であっても、喫煙室には立ち入りができません。
清掃作業目的に喫煙室に入れば、従業員が高度の受動喫煙をすることになり、健康被害をこうむりますし、タバコ臭い場所での仕事を強いられれば、働く意欲が低下するかもしれません。
全面禁煙化しても、利用客は減らないどころか増えるといったことは多くの専門的研究調査で証明されています。
日本人口の85%が非喫煙者であり、たとえ喫煙者であっても、他人のタバコの臭いを不快に思う人もいるからです。