口外無用の芸

上段:投稿日 中段:カテゴリ 下段:サブテーマ ブログナンバー: 106
    
09月18日(月)
故きを温めて新しきを知る (12)
折り紙で楽しんだけれども
 最近,温故知新という言葉を使ってひとつのカテゴリーとしている。温故知新の意味は「〔論語(為政)〕昔の事を調べて、そこから新しい知識や見解を得ること。ふるきをたずねて新しきを知る。 」ということである,とブログで書くとこれは著作権侵害になる。必ず,この場合は出所を明らかにして,Web辞書『大辞林 第二版』 (三省堂)を明記すればよい場合がある。今回はこれで許してもらいたい。 
 

 ところが,著作権にかかわる「芸事」の場合は,人物の写真や実演の写真はもちろん,その内容を記事にしてもいけなのである。「きょうは面白かった。これをみんなにしらせてやろう。」とWebサイトできょうの成果を複製して公表したりしてはいけないのである。昔はよかったが,今は複製権という著作物を自由に複製してよい権利と著作者人格権という著作者の名前を公表するしないという権利がややこしいのである。
 せっかくのいい記事なのに残念である。その理由はこうである。今回の興行(入場料を取ってはいない)をやるに当たって,依頼者が出演者と契約を結んで複製権を買っている。記事にすることは依頼者の権利を犯すことになる。だから,参加者が勝手にホームページに記事として書くなどの2次利用は複製権の侵害になる。

 結局今回の興行の模様は,依頼者が自家発行の機関紙で発表するかチラシに写真をのせるなどするのを待たないと,一般には伝わらないのである。温故知新とはこいうことなのだ。「どういうことだ?」「(故)ふるきを(温)あたためて,(新)あたらしきを(知)しる。あたためるとは調べるよりもっと深い意味がある。」こういうふうに解釈していた学者もいた。わたしはこっちをとる。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )