押してダメなら引いてみろ


カテゴリ:ネットワークエラー(21) 「定年退職者の目」189 
サブテーマ:手のひら認証との和解
ヒットしたページ: perlの活用
訪問者数:1月7日(火)~1月10日(金)109人#人生
 毎度わがブログサイトに訪問していただき感謝します。
 どうして,私の掌は私の掌であることをこの機械は分かってくれないのか。銀行ATMが設置してある前を通るたびに預金を引き出そうとして機械に向かうのであるが,いっこうに進まず,やり直しを命じてくる。2,3回試みてその場を離れる。
 私の頭の中はいろいろ思い巡らすことしきり。
1.指示通りに穴に手を乗せて指を開くのであるがダメ。
2.登録したのが3,40年前だから年を重ねるごとにカメラから見る対象は変化したのか進化か老化かと思えてくる。

3.掌を登録した銀行が近頃縮小の対象になり移転してしまって遠くになった。再登録したらパスするかもしれないが行きたくない。

4.掌の何を撮影するのかChatGPTに訊いてみた。手相を見る筋ではない。皮膚の下にある静脈の姿を読み取るそうだ。
5.そこで次は,老人の干からびた皮膚では静脈が見えないのではと,手を洗って湿らせて臨んだがダメだった。
6.次も,老人の冷えた皮膚では静脈が不活発で捉えられないかと,手を擦って暖めて臨んだがダメだった。
7.手袋をはめて暖かくしたが,今度は何も反応しない。スタート前の状態だった。
8.そうそう?年号で生年月日を入れるとき,昭和も平成も同じ日がある。そういえば年号を確かめなかった。次の日年号は入れなくてもよいと記してあった。同じ生年月日など何件もある。その数だけ認証検査を試みているんだと納得した
 gooblogも不具合が発生し,終日アクセスができなかった。師走末の吉野家でも本部との通信がとまりプリペイドカードもタブレットも使えなかった。やはり人間同士が真(じか)にやり取りするのではないから,いつかはトラブルが起きる証と思われた。それでこの認証方式はあきらめた。
 そんな境地から10日ほど過ぎたが,年が改まって,また,ATMの前を通ることが増えた。何も思わなくはない。気になる。だめもとで挑戦してみた。何回もやり直せと指示が出てくるからやけくそになって,いっぱいに広げていた手を子供の頭に載せるように5本の指をそろえて置いてみた。すると,自分の名前がカタカナで表示された。心臓がピクット動いた。「まさか!」画面に見本の掌の姿形とは全くそぐわないのに認証が成功したことになった。よくもこれまで私を騙し続けたものだ。今までの苦労は何だったのか。それでも休日手数料110円に同意して,金額を引き出した。成功したとはいえない複雑な思いでその場を離れた。
押してダメなら引いてみろ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )