人生で『始めて使ったことば』


カテゴリ:Weblog(5) ブログナンバー:188 #人生
サブテーマ:「しつれいしますが」と「しつれいですが」
ヒットしたページ: perlの活用
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「まさか」は2度起こるんですね。何年か前に数回「パソコンで画像を描く技」とか「HTMLでmidiミュージック」をテーマにした市民対象講座を開きました。こういう講座は終了するとそれっきりになって受講生は忘れてしまうという声を聞いて,希望者を募って継続勉強会を続けておりました。  
 50代以上の人たちの集まりだから長らく続くものと思っていましたが,3,4年が過ぎるとぼつぼつ辞めてゆかれる人が出てきます。理由は親の介護が必要になったということでした(女性)。その次は配偶者の介護が(女性)。今度はがんが見つかって手術が(男性)。最後は交通事故を起こしたので車を運転して遠くまで通うのが怖いから(女性)という理由を聞かされました。  
 今回の「まさか」の話に出てくるメンバーの方は,私より年配で尊敬している方でしたが,自転車で転倒して打ち所が悪く歩けなくなったということでそのグループの勉強会は終わりました。その後もその方と杖は必要とされながらお付き合いはしていましたが,最後は約束の場所にお見えにならず,お付き合いも終わりました。  
 そして3年ほど経ったさる大晦日の前日,日経新聞の私の履歴書を1月から執筆される方(伊藤忠商事の会長さん)を予言するがごとき,会長さんの若き時の先輩であるその方に偶然再会できたんです。「まさか」会えるとは!  
 私が駅に隣接した商業施設の休憩スペースの大テーブルの一角で小説を読んでいたとき,聞き覚えのある声がしました。そちらへ視線を向けるとお二人が大テーブルに背を向けて座っておしゃべりをされていました。男性の顔はマスクと眼鏡で隠され右半分しか見えませんが,髪の毛の色,小柄の格好から,もしかしたらあの方ではないかとしばらく考えていました。あるいは会わないほうがいいのかとも思ったりして迷いました。  
 お二人が立ち上がって,4輪のカートにつかまって歩き始められたその方と介助するような付き方をした方の二人を追って,手前の付き添いの方に,私が初めて使った言葉が「しつれいしますが,その方は○○さんではありませんか」でした。ビジネスマンなら「しつれいですが,どなたさまですか」を何度も受付や電話で使われていることでしょう。私は会社勤めなどしたことがないので,どのように話しかけたらよいか迷いました。その方の正面と出会うなら迷いも無く「○○さん,お久しぶりですね」とすんなり済ませましたが,後方からは確信が持てなかったのです。  
「しつれいしますが」と「しつれいですが」のどちらも、相手に対して丁寧に話しかけるための表現ですが、受け取る側にとって微妙なニュアンスの違いがあるかもしれません。だから日本人には英語がすべてタメ口に思えて不得手なんですね。  

 

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