ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧大曲市花館・旧神岡町神宮寺を往く(その1)

2017年12月29日 | 旧大曲市を往く

●歩いた日:201647日(木)

●歩いた所

 ・花 館:柳町、間倉洲崎、間倉

 ・神宮寺:上蒲、蒲、金葛古川敷、萩原

 ・四ツ屋:下袋、砂崎、長者屋敷

●歩いた位置

●歩いたログ(足跡)(道のり8.3km

(以上の地図:国土地理院)

 今回はまた昨年歩いた記事を掲載します。主に歩いた場所は、「玉川」が「雄物川」と合流するすぐ手前の右岸です。以前のブログにも書きましたが、この辺りは、「旧大曲市花館」と「旧神岡町神宮寺」に加えて、「旧大曲市四ツ屋」が入り組んでいるところです。三つの地名を連ねるとタイトルが長くなってしまいますので、便宜的に「花館」と「神宮寺」をタイトルにしました。

 それでは本文に入ります。

 国道13号線、「大曲バイパス」を北に向かい、「玉川橋」のすぐ手前に、「花館柳町」の案内標識が立つ交差点がある。この交差点を右に曲がって少し行ったところに空き地があるのでそこに車を止めてスタート。

 「玉川橋」には両側に歩道があるが、「西山」を眺めながら歩きたいと思い、バイパスを横断して左側(下流側)の歩道を進む。橋上からカメラを向ける。

📷001:「玉川」と「西山」

 奥が「神宮寺岳」、手前が「伊豆山」で川面にその影が映る。「神宮寺岳」は文字通り「神宮寺」の山、「伊豆山」は「花館」の山で、それぞれ地域が梵天の奉納を行う。「神宮寺岳」は急な三角山なので、梵天を担いで登る若衆がだんだん少なくなって難儀しているとの話を聞く。

 この日は47日、雪が少なかったこともあって、山も川原も木々は芽吹き始めて、早春ならではの淡い柔らかな色合いを見せている。

 川面は、手前は静かであるが奥の方は波立っている。その境辺りは鮭漁の梁が仕掛けられる場所で、川底がここで変化しているせいなのであろう。

 橋を渡り切ると「間倉」、「間倉洲崎」で、ここも「花館」である。ここから「神宮寺」の中心部には、旧国道13号線、現県道30号線があるが、この道よりもさらに古い、江戸時代からの「羽州街道」があるので、そちらに足を向ける。そのうちブログに掲載したいとおもうが、この古い道は、途中から堤防を越えてその内側を走っており、所々で昔の面影を残している。

 この度は、家々が立て込む中を昔の「羽州街道」を少しだけ歩いて、旧13号線に出る。

📷002:「間倉」の一角

 バス停のところから家の間を抜けて「神宮寺バイパス」を横断する細い道と水路がある。バイパスを横断するトンネルがあるということは、昔からの道と思われる(確認するとS23年の航空写真に写っている)。こんな道は是非歩いてみたいと思い、そちらに向かう。

 近づくと、このトンネルは人がようやく立って歩けるほどの狭い砂利道で、人が通るためというより水路をつなぐために作った感じである。ここを強引に通り抜け田んぼ際のあぜ道を通って、「玉川橋」の袂から「下袋」に向かう道に出る。この道の上から北の方を望んだ写真は、以前のブログで掲げたが再掲する。

 これも以前書いた事だが、立っている場所は田んぼからだいぶ高い所で、背後には「玉川」の堤防もある。右手奥には「奥羽線」の鉄道でこれもかなり高いところを走っている。左手にはその鉄道を跨ぐためさらに高い所をバイパスが通る。周りを全部目隠しされたようなこの場所に数軒の家が建つ。とりわけバイパスの開通によって、これらの家は孤島のような状態になって、ここに住む人たちはどんな思いをしているのだろうか。

(その2に続く)


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