ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧六郷町六郷を往く-4(その7、終)

2018年08月18日 | 旧六郷町を往く

●歩いた日:2018年7月18日(水)

●歩いた所

 ・六郷:古屋敷、宝門清水、本道町、馬町、西高方町

●歩いたログ(足跡)(道のり3.5km)

(以上の地図:国土地理院)

 引き続き、航空写真の話を続ける。

(S51年)

(S23年)

 「宝門清水」のすぐ東の道端に「「六郷御役屋(代官役所)址」の白い標識があったが、その位置を航空写真に示してみた。すると、その奥(北)にかなり広い空地があったことがわかる。特にS23年の写真では、空地の奥まったところは密集した木立に囲まれており、いかにも御役屋址に見えてくる。S51年の写真では、この空地の北西側の隅(「空地」の「空」の字の左上の白い建物)に「商工会館」が建ち、また、現在は、空地のほとんどの部分に介護施設と思われる真新しい大きな建物が建っている。

 なお、標柱には、その場所に樹齢380年ほどの欅があったが、危険になったためS63年に伐採された、ともあった。ということは、S51年にはその欅があったことになるので、改めて写真をみると、「↑」のすぐ左上に大きな木があり、青い屋根にその影を映している。S23年の写真でもその木を確認することができる。

 「宝門清水」から北に少し行った道脇の寺境内に木立が並んでいる。また、境内のほかのところにも鬱蒼とした木々が茂っている。📷006で撮った「西高方町」の風景には全く木は写っていなかった。もう一度その写真を掲げる。

 改めてこの写真を見ると、道脇に帯状に緑地が続いている。以前はここに木立が連なっていたと思われる。枝葉や、冬には雪が落ちてきて危ないので全部伐ってしまったのだろうか。木が残っていれば、この道は見事な景観だったと思われ、残念な気もする。

 S23年の写真の上端に、清水と思われる四角の黒い部分がある。掲げたS51年の写真にこの部分は入っていないが、ここが写っているほかのS51年写真と比べてみると、この清水の場所は、本文に書いた「高橋酒造店」の建物が建っている場所である。酒造店のところには「笑顔清水」の案内板があったので、その清水のようである。清水の豊富できれいな水を利用して酒造りをするため、ここに酒蔵が建てられたと推測される。

 両年写真の左上の田んぼの中にも清水がある。「六郷を往く-3」の航空写真でも印した清水であるが、「湧太郎」のところにあった案内マップに示されている「米清水」である。

 今回の航空写真を最初に見たときは、ほとんど書くことがないと思ったが、写真とにらめっこをしているうちに書きたいことが色々出てきて、つい長くなってしまった。

(終わり)

●ブログに掲載したログの累計(累計の道のり:338.8km)

 連日暑い日が続いておりましたが、前線の通過に伴う大雨が降った後は一気に涼しい天気になり、あわてて長袖のシャツを取り出したりしました。このまま涼しい日が続くとは思われませんが、これからは「仙北平野」歩きにはいい季節になります。

 これまで2度、「六郷」の街中を歩きました。「六郷」のことはこれまであまり知らなかったのですが、歩いてみると、清水あり、寺あり、古い家並もあって、とても雰囲気が気に入りました。また歩いてみたくなりましたので、次回、あるいは近いうちに、「六郷」の記事を掲載したと思っております。


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