<芽吹く「西山」の風景>
先日、所用があって秋田に行って来ました。山の木々が様々な色合いの新芽、新葉を萌え出し始めた景色を眺めたいと思い、往復とも「国道13号」ではなく、山中を走る広域農道(山中を走る農道というのも少し変ですが)を走りました。以前(2017年5月)のブログ、「★春真っ盛りの西山を往く」でも書きましたが、この時期が私の一番好きな季節です。
この時はカメラを持たずに出かけたので、素晴らしい景色を写真には撮らずじまいでしたので、その翌日(2020年5月9日)の快晴の日、カメラをもって「西山」に行ってきましたので、その時の写真をご覧いただきたいと思います。
まず、麓から「西山」を一望しました。
山全体が柔らかな装いとなり、まさに「山笑う」の時節です。中央の「姫神山」には丁度白い雲の影が射しているようです。右端の「神宮寺岳」の方をアップしました。
右奥が「神宮寺岳」、その左手前が「川を渡る梵天を奉納する神社がある「伊豆山」。樹種によって微妙に色合いが異なっているのが見事です。この日は「伊豆山」に登ることにしました。登るといっても30分程しかかかりませんが。
写真中央、「伊豆山」の中腹と、頂上の杉林の根元辺りが少し開けているのがわかるでしょうか。次からの写真はそこから撮ったものです。
まず中腹から。
手前が「雄物川」で、奥から流れてくるのが「玉川」。河川敷をよく見ると、緑がかった木とやや紫っぽい木があります。一足早く葉を広げた木と今芽吹いたばかりの木の違いのようです。
次は「伊豆山神社」のある頂上からの風景です。
左下や右上に「山桜」が見えます。右上から左手に連なる、淡い緑の帯は何の木でしょうか。日射しを受けて輝き、花を咲かせているようにも見えます。
左上、「雄物川」向こうの河川敷は市民ゴルフ場で、右上の橋は「姫神橋」。
右上の辺りを少しアップしました。
茶色っぽい葉を広げた木々も混じります。こんな色合いの風景をなんと表現するのでしょうか。そう思っていたら、「フォレスタ」の合唱で時々耳にしていた「美しき天然」という歌を思い出しました。その中の歌詞にこのような景色を表現するのでふさわしい言葉があったような気がします。改めて歌詞をひもとくと、「見よや人々うつくしき この天然の織物を 手際見事に織りたもう 神のたくみの尊しや」とあります。歌詞では四季を通じた風景の移ろいを織物に例えているようですが、この時期の木々の色合いも天然の織物のようです。
帰りに「雄物川」の堤防上から「姫神山」を振り返りました。
こんな山の姿もほんの一時です。すぐに樹種の区別なく、緑一色の「目にしみる」青葉に変わります。
ところで、家に帰ってから山のことを妻に話しながら「美しき天然」を口ずさむと、妻が「そのメロディー、チンドン屋の曲じゃないの」という。「フォレスタ」を聴いた時も、山でその曲を思い出した時もそこには思い至らなかったので、少しびっくり。確かにチンドン屋がよく奏でる曲である。どうしてチンドン屋との取り合わせになったのだろう。ただ、チンドン屋がクラリネットでこのメロディーを奏でると、可笑しみのあるその姿とあいまって哀愁感が漂い、いかにもぴったりしていると感じるのは、聴き慣れただけのせいだろうか。
(終わり)
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