ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧六郷町六郷を往く-5(その7)

2018年09月12日 | 旧六郷町を往く

●歩いた日:2018年8月21日(火)

●歩いた所

 ・六郷:馬町、東高方町、西高方町、琴平西、琴平東、安楽寺、馬場、米町

 ・鑓田:庚塚、馬町

 ※ 「馬町」は「六郷」、「鑓田」の両地域にある。

●歩いたログ(足跡)(道のり4.7km)

(以上の地図:国土地理院)

 「栗林酒造店」の前から引き返して、また寺通りを北に進む。参道の奥に赤い山門が見える。

(「東高方町」の「本覚寺」)

 

 まだ新しい奥の山門は、初めて見る二階建ての立派な門である。鬱蒼と茂る境内の木立が濃い陰を落とし、いかにも涼しげで,こんな場所で昼寝をしてみたいと思ってしまう。

 車を止めた「長明寺」の入口前の駐車場はすぐ近くである。車に戻ると、塀際の日陰で猫が昼寝をしている。

(駐車場の猫)

 この猫、ここに到着して車を近づけた時に、そこから逃げそうな素振りをしていた。しかし、結局、逃げずにここに落ち着いて、2時間近くもこの場所にいたようだ。日陰とはいえ、コンクリートの上は暑そうである、が穏やかな寝顔である。

 最後に例のように昔の航空写真(国土地理院)をご覧いただく。まずS51年の写真であるが、撮影された範囲の関係で2枚にわたる。まずは南の部分の写真から。

(S51年、南の部分)

 前回のブログの航空写真と重なる部分もあるが、中央やや左側の建物が、「湧太郎」に改修される前の酒蔵である。車を止めたその隣の場所にも、当時は大きな建物が建っていたようだ。

 以前の「六郷を往く-3」でも書いたことであるが、「六郷」の街に数多く(26)の寺があるのは、「六郷城」に入城した「佐竹義重」(秋田藩初代藩主「義宣」の父)が、東方からの防備のために近郷隣村から寺を集めたためと云われる。S51年当時はまだ、街の東側は一面田んぼが広がっていることもあり、街部との境に南北に連なる寺々は、「1」の「熊野神社」と合わせて防御線に見えなくもない。

 現在、街の東側を南北に走る「県道11号」は、下端右寄りのところまで工事が進んでいるが、その北はまだ開通していない(黄色線の部分)。しかし、「2」で示した大きな建物は建設中の体育館のようで、県道が開通する前にすでに着工されている。

 「湧太郎」から「旧羽州街道」を南に下がったところに「栗林酒造店」の酒蔵が写る。本文でも書いたように、「廣園寺」のすぐ南辺りまで長く延びる建物が「一本蔵」と思われる。

(その8に続く)


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