ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

旧仙北町横堀を往くー2(その1)

2017年08月15日 | 旧仙北町を往く

●歩いた日:2016123日(土)

●歩いた所:木村(福田)・世馳(堀見内)・中谷地・下谷地(以上「旧仙北町高梨戸地谷」・上田茂木・谷地村・中屋敷・寺村・豊後谷地(以上「堀見内」)

●歩いた位置

●歩いたログ(足跡)(道のり:8.7km

(以上の地図:国土地理院)

 毎日暑い日が続いており、「仙北平野」歩きもしばらく中断している状況です。(が、811日に歩いてきましたので、次回はその記事にする予定です。)

 これまでは、昨年歩いた記事を掲載する時は、季節感を考えて同じような時期に歩いた記事を投稿してきましたが、季節が全く異なることも、あるいは新鮮な感じがするのではないかと思って、今回は、昨年の12月初め、初冬に歩いた記事を投稿します。

 場所は「旧仙北町横堀」で、「丸子川」の支流、「川口川」の右岸です。歩いた範囲の大半が明治の合併以前は「堀見内村」といったところで、今は「大仙市」の大字名となっています。

 それでは本文に入ります。

 以前に投稿した「旧大曲市四ツ屋を往くー1」に登場した、「高関上郷」の「上谷地」のすぐ東隣に、「木村」(「旧仙北町横堀」)の集落がある。そこから少し離れた道端に車を置いてスタート。

 まずは、南に向かって「世馳(ヨバセ)」を目指す。ずっと気になっていた地名なので、どんな由来があるだろうと「地名への・・・」をひもとくと、「ヨ」は区切られた場所、「ハセ」は挟まれた狭い場所で、区切られた狭い場所とする説のほか、「弱瀬」で、「川口川」の流れの弱い場所とする説などがあるという。いずれ地名は当て字が多いが、どんな思いを込めて「世」と「馳」を当てたのだろうか。

 集落が近くなってきたのでカメラを向ける。

📷001:「世馳」と「西山」

 12月に入って、いったん積もった雪がすっかり融け、さわやかな晩秋の風景を見せている。

 「世馳」は四方を田んぼに囲まれた集落で、大きな杉木立は歴史の古い集落であることを感じさせるとともに、真っ平らな平野の中にあって、冬の風の強さを物語っているように見える。

 快晴の空の下、青いシルエットの「西山」は、冬を迎える前の穏やかな姿である。

 「世馳」の集落の中を進む。集落の中に共同墓地があり、墓銘をみるとほとんどが「竹村」さんである。昔の面影を残す落ち着いたたたずまいである。

 「世馳」から西へ進み「中谷地」(南に曲がった辺り)に入る。ここは、以前歩いたところで、「横堀」ではなく「高梨」の「戸地谷」になる。

 「中谷地」から田んぼの中の道を今度は南に進む。しばらく行くと、小さな社が見えてくる。この社も以前のブログに登場したところで、この辺は「下谷地(「戸地谷」)」である。社のすぐ近くで左に折れ、大きな水路を越えて東に進む。「中田茂木」からは、「川口川」沿いの道を北東に向かう。

 やがて、「川口川」に架かる橋(「上田茂木橋」)があるので、その上から川の様子をカメラに収める。

📷002:「上田茂木」付近の「川口川」

 何の変哲もない写真であるが、改修された河川敷にこんなに木が密集しているのも珍しい。春先の新葉が出る頃はきれいな眺めになるだろう。以前、「旧千畑スキー場」から「仙北平野」を写した写真を掲載したが、川沿いに続くこの木々の緑で、高いところからでも「川口川」の流れがはっきり見て取れる。

 川の上にうっすらと写る山は「白岩岳」である。

 橋から引返し、今度は田んぼ中の道を北に進む。途中、「谷地村」の集落をカメラに収める。

📷003:「谷地村」を望む

 小春日和の穏やかな風景である。除雪に備えて道の両側に赤白のポールが立てられている。

今年の秋は雨続きで、田んぼの秋起こしをした人は少なかったが、道の両側の田んぼは起こされている。右奥の田んぼを起こされていない。

 左手前方に「世馳」の集落を眺めながらさらに進み、「谷地村」の中を通って、また川沿いの道に戻る。

(その2に続く)


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