ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧千畑町畑屋を往く(その2)

2017年09月05日 | 旧千畑町を往く

●歩いた日:2017817日(木)

●歩いた所:稲荷、熊野、十文字、外館、前田(以上「畑屋」)、二ツ石、庚塚、稲荷(以上「六郷鎗田」)

●歩いたログ(足跡)(道のり:4.4km

(以上の地図:国土地理院)

 「外館」の大きな屋敷を迂回するようにして広い道に出てすぐ北に折れ、これまた広い屋敷を一周して再び広い道にでる。そこで西の方を望む。

📷004:「畑屋」から西を望む

 ここからは「西山」が一望できる。この道は、「下畑屋」、「旧仙北町高梨」を通って大曲バイパス(国道13号線)につながっている。

 「西山」の左裾に「イオン大曲店」、その左に「旧大曲市和合」の木立が写る。

 広い道を東に進んで、「二ツ石」へ向かう道との交差点の案内板に面白い地名を見つけたのでカメラに収める。

 「六郷・鎗田(「二ツ石」)」と反対に向かうと「太田、談古町」とある。「太田」は、最初、「旧太田町」の「太田」と思ったが、「談古町」と並べて書いているところから考えてそうではないと気付く。帰ってから地図で探すと、ともに、ここのすぐ北隣、「畑屋安城寺」にある。それにしても「談古町」は面白い地名である。

 以前のブログに登場した「旧仙北町横堀福嶋」の「団子町」を思い出す。「団子町」は、「ダン(段差)」と「ゴ(場所)」で、段差のある地形に由来するとあったが、「談古町」も同じ由来で付いた地名と思われる。

 広い道を、「畑屋」の家々が密集する方向に進むと、道から少し離れた右手に、大きな屋敷林を持つ家が何軒か並んでいる。そこを近くから見たいと思って、右に折れて狭い道を南に進む。それらの家々を一周するように歩いてからカメラを向ける。

📷005:「前田」の屋敷林

 最初に目についたのは右端に写る木立の屋敷であるが、それに続いて3軒ほど見事な屋敷林を持つ家がある。いずれも家は今風になっているものの大きな屋敷林は昔のままである。

 この辺一帯は「前田」である。この地名は各地にあり、「前の方に広がる田んぼ」に由来するという。何の前かというと、神社仏閣、大地主などの富豪、集落の前などいろいろあるらしいが、ここはどれに当てはまるのだろうか。近くに大きな神社があり、密集した集落があるが、これら屋敷林の一軒が大地主で、その前方の田んぼを意味するのではないか、とも思いたくなる風景である。

 この写真を撮った背後は、広々とした公園のようなところで、その一角に小さな集落会館が建っている。

 また広い道に出て右に曲がると神社の正面である。

📷006:「畑屋」の「八幡神社」

 立派な鳥居を持つ大きな神社である。鳥居脇の古い石柱に「村社 八幡神社」とあり、石灯籠が置かれ一対の狛犬が鎮座している。地域の大切な場所として境内がきれいに管理されており、ここに子供達の遊ぶ姿があればいい、と思ってしまう。

 神社の脇を南に折れると、昔の面影を残す古い道で、最後にこの道を歩いて車に戻ることにする。

 曲がって少し行くと、右側一帯が、先ほど反対側から眺めた公園のような敷地である。道そばの敷地の隅に「〇○学校跡地」の石柱が立つ。ここは学校があった場所なんだ、それで広いんだ、とだけ思って、〇○のところをよく読まないでしまう。帰ってから調べてみると、昭和47年に閉校した「畑屋西小学校」のようである。ちなみに、S23年の航空写真を見ると確かに学校が写っているので、最後にご覧いただく。

(その3に続く)


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