ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧中仙町豊川を往く-2(その2)

2019年11月11日 | 旧中仙町を往く

<「豊川下八丁堀」から「上八丁堀」を望む>

●歩いた日:2019年10月11日(金)

●歩いた所

 ・東長野:町後

 ・豊 受:真土、伊勢堂、下八丁堀、上八丁堀、久保、街道添、元畑、米沢、斉内道下、観音堂、治内野、川端街道下

●歩いたログ(足跡)(道のり5.6km)

(以上の地図:国土地理院)

 (📷001の地点から)さらに進むと道は右にカーブして北西の方向に延びている。行く手にカメラを向ける。

📷002:「下八丁堀」の道

 道沿いに広い屋敷を持つ大きな家が並んでいる。この辺りでは整備された道が東西と南北の方向に走っているが、この道は南西から北西に延びていることから、昔からの古い道であると思われる。

 ところで、ログ地図にはこの辺りの地名は「八丁堀」と記されているが、調べると「下八丁堀」である。「上八丁堀」はこの後歩いた「県道11号(角館-六郷線)」の西側一帯のようだ。「八丁堀」といえば「東京(江戸)」の「八丁堀」がすぐ思い浮かぶが、「地名への・・・」によると、ここの地名は、「新田開発に一人八升の米を与えて堀(水路)を掘らせた」という伝承に由来し、「八升」が「八丁」に変わったものという。  道端にすでに真っ赤に染まった小さな木があり、その向かいの青い屋根の下には薪をいっぱい積んである。私も先日、この冬に必要な薪を買って運び入れた。小屋に高く積まれた薪を眺めるとなぜかほっとし、豊かな気持ちになるのは不思議だ。薪でしか暖をとれなかった昔の人は、もっと切実な思いで積まれた薪を眺めたことだろう。

 道の右手に見える家を過ぎ、右手に延びる道に少し入ったところで東の方を望む。

📷003:「下八丁堀」から「上八丁堀」を望む

 「上八丁堀」の眺めである。見える家屋の高さと比べてわかるように、樹高の非常に高い大木である。これだけの大木が連なる景観には、「仙北平野」を歩いていてもめったに出会わない。いつまでも残したい風景である。

 元の道に戻ってさらに進むと、道は丁字路の突き当りになる。そこから西を望む。

📷044:「久保」の道

 左手から丁字路に出て来たところ。道沿いに家々が建ち並ぶ。すぐ北側を並行して走る広い道ができる前はこの道が幹線道路であったのだろう。ここまで来た道を含めて、航空写真で昔の道を確認してみたい。                        

 右手前の家の玄関前には、鉢植えの花がいっぱい飾ってあって気持ちがいい。そのすぐ奥の家には、サッポロビールの青い「☆」が入った看板が見える。昔はお店をやっていたのだろう。

 なお、「久保の道」と書いたが、道の左(南)側は「下八丁堀」のようだ。

 こんな道は是非歩いてみたいと思い、奥の方(西)に向かう。少し進むと、道端に懐かしい?木がある。

(「ナツメ」の木)

  見上げると赤茶色の小さな実をいっぱい着けている。「ナツメ(棗)」の実である。子供の頃、木に登ってよく食べたことを思い出す。思わず一個だけ(無断ですみませんでした)もいで食べてみる。ほんのり甘みのある懐かしい味がする。

 道なりに右手にカーブして進むと、東西に走る県道に出る。

(その3に続く)


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