ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧中仙町豊川を往く-2(その3)

2019年11月14日 | 旧中仙町を往く

<「豊川久保」の家並と「長野山」>

●歩いた日:2019年10月11日(金)

●歩いた所

  ・東長野:町後

  ・豊 受:真土、伊勢堂、下八丁堀、上八丁堀、久保、街道添、元畑、米沢、斉内道下、観音堂、治内野、川端街道下

●歩いたログ(足跡)(道のり5.6km)

(以上の地図:国土地理院)

 (📷004のところから)「久保」の家々を通り抜けて出た道は東西に走る「県道306号(豊岡・長野線)」である。いったん県道を横断して小さな川のほとりまで行ってみる。川筋一帯は低地になっており、ここの地名「久保」は「窪」の意だろう。県道に戻って東に進む。道の左手奥の田んぼ中に墓地がある。

(「久保」の墓地)

 ログ地図に県道から北に赤線が延びているところが写真の墓地である。

 立ち寄ってみると、珍しい墓石がある。「父○○、母○○の長男として生まれ、早くに父を亡くして母の手一つで育てられ・・・・」との趣旨の文章が刻まれている。明治時代に建てられた墓であるが、生い立ちが刻まれた墓に出会ったのは初めてである。ここに眠る人は生前に墓を建て、自分の生い立ちを刻んだのであろうか。それとも、故人のたっての希望により子孫が刻み込んだのだろうか。

 墓地から引き返してまた県道を東に進むと、左手奥に鬱蒼と茂る木立を背に大きな建物が見える。県道端の案内板にある公民館のようだ。そこを少し過ぎたところで東を望む。

📷005:「久保」から「上八丁堀」方面を望む

 右手奥に連なる木立は📷003にも写っていた、「県道11号(角館・六郷線)沿いの「上八丁堀」の一角である。

 また少し進んだところで、今度は西を望む。

📷006:「久保」の家並を望む

 左手の家並は、先ほど、「ナツメ」の実(一粒だけ)を味わいながら通り抜けて来た「久保」の集落である。道奥に「長野山」が望まれる。

 さらに進むと左手前方にも大きな建物が見える。「県道11号」との十字路から建物の正面に行ってみると、「JA秋田おばこ豊成支店」とあり、事務所の隣には米倉庫が建つ。ここで缶コーヒーを買い、事務所の脇で休憩。

 この辺りの地名を調べると、JAがある十字路の北西側は「街道添」、北東側は「米沢」、「元畑」と入り組んでいる。

 休憩後、「県道11号」を南に向かう。前方の道両側には広い屋敷を持つ家が並び、あちこちに大木がそびえ立つが、すぐ左手から合流する道があるのでそちらに向かう。少し進んだところで前方にカメラを向ける。

📷007:「斉内道下」の道

 昔の道そのままの趣である。道の左側は「斉内道下」、右側は「観音堂」で、右手奥には「水神社」参道(歩いている時はそこが「水神社」であることがわからなかったが)の鬱蒼とした杉木立が連なる。

 屋敷林のある大きな家(写真道奥の左側)を過ぎると、東を一望できる。

📷008:「斉内道下」から東を望む

 見える「東山」は、中央が「小滝山」、その左奥が「白岩岳」のようだ。建ち並ぶ家々は「豊岡」と思われる。道の奥一帯にも大きな杉木立が連なる。それにしてもこの辺りは、森のような木立があちこち目に付く。

(その4に続く)


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