ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★居間の「パキラ」の影絵

2017年12月13日 | 折々のメモ

 先日、居間の椅子に座ってぼんやりしている時、壁際に置いてある「パキラ」の影が壁に面白い形を描き出していたので、カメラに収めてみました。

 この「パキラ」は、居間の窓際のストーブの上に置いていましたが、寒くなりストーブを使うようになってからは、部屋の奥、北側に据え付けてある収納ボックスの上に移動しました。ボックスの高さは1メートルほどで、低い冬の日差しでもここまでは届きません(鉢の置き場所には適さないかもしれませんが)ので、普段、壁には窓明かりによる影がぼんやり写っている程度です。

 ところがこの時は、日差しが差し込んで葉や茎の形が影絵のように映り、光と影がこんな芸術的?な造形をつくり出しました。壁の薄紫色とあいまって幻想的な雰囲気も感じられました。

 影は実物よりやや高いところに写っているので、下の方から光があたっていることがわかります。要するに、薄いカーテン越しに窓から射し込んだ光が座卓に反射し、「パキラ」にあたってこんな形が現れたのでした。太陽が移動するとこの影もすぐ消え、ほんのひと時の現象でした。

 最近、外は荒れていることが多いので、暇に任せて、母が買いそろえていた俳句の「季寄せ草木花」を拾い読みしておりましたが、そこに引用されている俳句を真似て、70歳近くになって人生初めての俳句(らしいもの)を綴ってみました。

 「冬日射し パキラの影絵 染め模様」

 ところでこの「パキラ」はこんな姿をしております。

 直立した短い幹から横にかなり長い枝を伸ばし、その先に葉っぱを着けています。そのままでは倒れてしまうので、緑色の針金で支柱を立てています。管理の悪いことが一目瞭然ですが、こんな形になった訳を綴ってみますと・・・。

 この「パキラ」は10年以上も前に挿し木したものです。以前鉢植えしていたものの姿が変になってきたので、その幹を上下78cmほどに切り取って挿しました。非常に生命力が強く、すぐ根を張り先には枝となる芽が二つ出てきました。そのまま順調に成長するとY字型に枝を伸ばし、いい姿になるはずでした。

 ところが、ある日、妻が掃除をしている最中に片方の芽を欠いてしまったのです。「ああっ」と声を出してしまいましが、元には戻りません。そのうちまた芽が出てくるだろうと期待していたのですが、いつまでも出てきません。結局、残った1個の芽だけが伸びてこんな形になってしまったという訳です。挿し木する前よりもかえって変な姿になってしまいました。

 妻には時折り「あんたのせいでこんな形になってしまった」と嫌味を言いますが、妻は「この形もなかなか趣があっていいんじゃない!」とのたまいます。今も横に伸び続けております。

(終わり)


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