ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ 壱

渋谷区の富士山 「千駄ヶ谷富士」富士塚 その2~

旅のあいまに


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江戸時代には各地に「冨士講」が組織され

「八百八町」に「八百八講」あり

「講中八万人」とうたわれました。


「富士山に登らなけれぼ江戸っ子じゃない」と言われたほど

富士山人気は大いに盛り上がり

今でいう旅行会社のようなところが

まとまった人数を引き連れて富士山に登りました。

 

日程は大休8日間。

もちろん全行程歩きです。

帰途には物見遊山の楽しみもあったともいいますが

「一大決心の旅」であり

すべての人は行けるわけではなく、

「体力、ひま、お金」の三拍子がそろわないと

富士山には登れなかったといいます。

 

それで、町内に誰でも登れる富士山を作ればいいということで

「ミニ富士山」こと『 富士塚 』が作られました。


都内にある「富士塚」をめぐってみます。

 


まずは、都内最古の富士塚といわれる「千駄ヶ谷富士」に行ってみます。


新宿での宴の前に「富士塚」に登頂し

駅から一番近い(代々木駅)「銭湯 奥の湯」にはいる算段で、JR千駄ヶ谷駅で下車します。

江戸の香りと桜の舞う「千駄ヶ谷富士(標高6㍍)」に行きます。


駅から5分。

旧鎌倉街道そばの「鳩森八幡神社」の境内にこのお山があります。


鳥居をくぐると、次から次と見どころがあります。



将棋堂、甲賀稲荷、神楽殿などがあり

その一角に富士塚がそびえています。



南側から登り始めたら、あっという間に山頂に着きました。


もう一度、下山して改めて登りますと

数々の工夫や苦労の跡が見えて来ます。


この富士塚は、寛政元年(1789年)に造られたと云われています。


円墳形に土を盛り上げ

頂上に至る登山道は自然岩を用いた階段となっており

山腹にはクマザサも植えられています。


山裾の御影石の里宮(浅間社)をはじめ

7合目には、富士講の立役者だった「身祿様」が安置されている洞窟

烏帽子岩

釈迦の割れ石


山頂にボク石で覆われている「奥宮等富士山」も再現しています。

「砂走り」や「お中道」もあります。

山頂部は富士山から持ち帰ったという溶岩の「祠」があり

浅間神社奥宮が祀らられています。


「砂走り」は、富士山にある砂で滑りやすい地形。

「お中道」は富士山の中腹を一周することを言います。


また富士塚の前にある池にみたてた場所には

毎年開山式(6月3日)の頃、菖蒲が咲き、

訪れる人の目を楽しませています。


 

千駄ヶ谷富士登山の記念として「富士浅間神社の御朱印」をいただきます。


 

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①東京23区に78個ぐらいもあった 富士山 ? その1~

②渋谷区の富士山 「千駄ヶ谷富士」富士塚 その2~

③足立区の富士山 「千住神社」「千住川田浅間神社」富士塚 その3~

④台東区の富士山 「下谷坂本富士」富士塚 その4~

⑤北区の富士山 「十条富士塚」都内 七冨士めぐり その5

 

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