自民裏金パー券追加リスト 共産党都議団が公表

１２人不記載

（写真）都議会自民党のパーティー券追加配布リストについて記者会見する日本共産党都議団＝５日、都庁

　東京都議会の自民党会派の政治団体「都議会自民党」が政治資金パーティーの売り上げを政治資金収支報告書に記載せず裏金化していた問題で、日本共産党都議団（大山とも子団長、１９人）は５日、都庁で記者会見し、自民党が不記載の事実を認めた２６人の他に現職国会議員や都議ら少なくとも１２人が不記載だったと明らかにしました。併せて、全容解明のため、都議会政治倫理条例検討委員会に当事者を参考人招致するよう主張しました。

　この問題は「しんぶん赤旗」日曜版のスクープで発覚したもので、都議会自民党は１月、２０１９年と２２年のパーティーで現職都議１６人、元職らを合わせると２６人が不記載だったと認めていました。

　「しんぶん赤旗」日曜版３月２日号では、１９年のパーティーで自民党が不記載の事実を認めた都議ら２１人の他に、高木啓、鴨下一郎（当時）両衆院議員や現職都議２人ら少なくとも１３人（うち１人は２２年分も）が不記載だったことが判明しました。元都議会議長や元同党都連幹事長ら故人４人も含まれています。新たに判明した不記載額の合計は約８００万円になります。

　共産党都議団の会見で白石たみお政策調査会長は、「都議会自民党は１月２３日に謝罪会見を行い、２月１４日の幹事長談話では『内部調査が完了した』と述べていたが、うそまみれだったことが明らかになった」と厳しく指摘。「全容解明と再発防止を行うためには、一つ一つ事実を明らかにすることが必要だ」と強調しました。