やまだです。
キャッシュレスが浸透して久しい昨今ですが、皆さんはどれほど使いこなしていますか?
わたしが最初に使ったキャッシュレスツールは“交通系ICカード”でした。
つまり定期券です。
指定区間のみ乗るだけではなく、乗り越し清算が改札を通るだけで済むので、なんて画期的なんだと、当時は感動しました。
今ではショッピングでも使えるICカードなのですが、お金に触れていない分、使っている感覚が薄くなってきます。
お財布に入っているお金が変動しないので、減っている感覚を実感しにくいです。
このようにお金の出入れはないけど、使っているお金が増えてきてると思うのですが、みなさんどこまで管理できていますか?
わたし自身、数年前までキャッシュレスツールをクレジットカード、ICカード以外で利用しておらず、チャージも現金で支払うという、ややアナログ気味なことをしていました。
ですが今はICカードもアプリへ切り替えてカードレスになり、そのためチャージもクレジットカード清算で連携しているので、物理的なお金の移動がなくお財布のお金は変わっていないけど使ってはいるという、少し危険なお金の使い方をしていました。
そしてカードの引き落としが思っていたより多くてびっくりする、というときも多々ありました。
そんな状況を繰り返していたときに、友人で経営者の渡邊芳樹さんが、キャッシュフロー管理をすることは経営ではもちろん、私生活でも大切なことだとおっしゃっていました。
そのお話を聞いたときは「キャッシュフロー」という言葉に聞き馴染みがなく、「flow」だけの意味を汲んでいたので、流れ出て行っちゃいそうだけど、何が大事なのだろうかと不思議でした。
「キャッシュフロー」とは、簡単にいうと“収入-支出”で成り立つ収支のことです。
支出が収入を上回ったら赤字で、収入の方が多いときは黒字であるということは、みなさんもご存知ですよね。
基本的にマイナスならないように過ごしていると思いますが、そこでさらに最大限の黒字化をするのが重要なんだそうです。
渡邊芳樹さんご自身も、毎月ご自身と事業の収支を見直しているらしく、1円単位で不必要な支出がないかチェックしているとのこと。
事業経営でいくら売り上げを立てていたとしても、どんぶり勘定でむやみにお金を使っていたら、肝心の利益が全くないという事態に陥ってしまいます。
もちろんそうならないようにするのが経営者の仕事なのですが、経営者だからって自然とできるようになるわけではありません。
渡邊芳樹さんも、経営を始める前の会社員だったときに、キャッシュフロー管理術を身に付けてきたそうです。
個人単位の小さな経営を行うことで、実際の事業においてもその感覚を活かすことができたそうです。
経営をするしないに関わらず、自分も身につけておいた方がいいなと感じたので、やり方を聞いてみました。
手始めにまずやることとしては、固定費の見直しをするそうです。
固定費の見直しさえすれば、毎月の支出が自動的に減ることになるので、キャッシュフロー管理の肝といっても過言ではありません。
固定費にあたるものとしては、家賃、水道光熱費、通信費、保険料、サブスクリプション登録料などです。
最近は特にサブスクが充実してきているので、あれもこれもと登録していると、まあまあの出費になります。
通信費も、お店で言われるがままに申し込みして、契約内容が把握できていないなどよく聞きます。
そういうちょっと手間だと感じる部分だけど、確実に減りそうなところから攻めていってキャッシュフロー管理をしていくと、変化が分かりやすいのでもっと削れるところはないかと、楽しくなってくるはずです。
そしたら次は変動費を見直しします。
変動費とは、食費や交通費、交際費、娯楽費など月によって変動があるもののことを指します。
わたしの場合はついついコンビニに寄っておかしや飲み物を買ってしまうことが多かったので、まずはそれを改めることから始めました。
あとは洋服も、これかわいい!買う!という衝動的な買い方をやめるようにしました。
コスメなどもそうですね。
友だちとご飯に行くことはときどきありますが、それは必要なことだと思うので無理に減らすことはしませんでした。
ただ、夜ごはんの予定をお茶にするなど、予定をなくさずともキャッシュフローを調整しています。
まるっきりムダな出費があったわけではなかったですが、少し意識しただけでも結構変わったという体感があります。
1回だけで見るとささやかな出費ですが、回数を重ねると大きな金額になっていたことに気づきました。
それ以外のコツとしては、貯金に回したいお金は先取りするということです。
事業においては貯金という感覚ではありませんが、近い未来に支払いが発生することに対して資金を準備しておく必要があるため、手元にあっても使わないお金として管理するそうです。
そうして、先取りして残った分で毎月やりくりしていくことになりますが、特に困ることはないのでもっと早くからそうしていればよかったなと思います。
おかげで今では確実に貯めることができるようになりました。
お金ってないと困るけど、あって困ることはないですよね。
キャッシュフロー管理術を身につけ黒字を最大化して、個人単位の小さな経営をこれからも確実に成り立たせていきます。