やまだです。
今年はたくさん映画を観たいと思っているので、家でも積極的に観るようにしています。
そこで先日観た映画をご紹介します。
タイトルは【ミッドサマー】です。
タイトルだけ聞くと、夏の間の爽やかな青春映画なイメージですよね。
別の意味でのさわやかさはありつつも、ジャンルとしてはサスペンスやホラーに分類されています。
ダニー(主人公)と彼氏含める5人で、夏休みを利用して友人の故郷であるスウェーデンの小さな村に招待され、その場所で古くから続く祝祭を経験するのですが、そこでは常識では考えられないようなことが受け入れられていて…
そもそもダニーはストーリーの冒頭で自分以外の家族である妹、父、母を亡くしてしまいます。
精神的に参っているけど、彼氏にはイマイチ打ち明けられず、また彼氏もそんなダニーに対して本音を言いにくいと感じていて、いびつな関係性です。
インパクトが強い、祝祭のしきたりに目が向いてしまいますが、大学生になっても人間関係の構築がうまくできないことのほうが致命的だなと感じました。
どんなしきたりでも、それを受け継いでいこうとする村の住人たちは、その村から出たいという考えもきっとないのでしょう。
ダニーたちを招待した友人も、祝祭のために必要な村以外の人を呼び寄せることで、祝祭の存続に努めていただけなんだなと感じました。
白夜が続く中で繰り広げられるセンシティブな光景にはある意味清々しさすら覚えました。
ホラーやサスペンスものってたいてい、薄暗い場所や夜や森の中や密室のような閉鎖的な場所が舞台になることが多いですが、この映画は終始青空の下、色とりどりのお花が添えられながらだったので、映像的にはきれいでした。
鑑賞後は複雑な気持ちで、爽快感があるとは言い難いので、気になる方にのみおすすめします!