やまだです。
先日社内でトラブルが発生しました。
重要な書類を紛失してしまったらしく、保管したはずの場所になかったそうです。
大捜索が行われましたが、見つからず、トラブルが起きた原因もハッキリしなかったみたいです。
社長が先方に謝罪に行き、また社内では顛末書を提出をするなど、その後も対応に追われていましたが、ひと段落したところで今後の仕事の進め方についてお言葉をいただく機会がありました。
目的と手段がすり替わらなうように、という内容でした。
そこで思い出したのはレンガ積みの話。
同じレンガ積みでも目的によって、仕事に対する意識が変わるよねという話です。
このお話を渡邊芳樹さんから聞いたことがあり、なるほどと感じたので紹介します。
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3人の職人に“何をしているのか”と同じ質問をしました。
Aさん:レンガを積んでいます。
毎日同じことの繰り返しでつらいです。
Bさん:壁を作っています。
お金を稼ぐためにやっているので、もっと稼げる仕事がないか探しています。
Cさん:歴史に残る大聖堂を作っています。
素晴らしい仕事ができて嬉しいです。
3人の仕事はレンガを積むという仕事です。
同じ仕事をしているはずなのに、目的意識が全く異なります。
Aさんは言われたからやっているだけで、作業的に仕事をこなしている状態です。
夢も希望も持っていません。
Bさんは稼ぐために積んでいるので、物事が断片的にしか見えておらず、壁を作ることが仕事だと認識しています。
お金のために働いています。
Cさんは後世に受け継がれる大聖堂を作るという、人のためになる仕事をしていると感じています。
社会に貢献することが目的です。
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このお話を聞いたとき、同じ仕事でもどういうとらえかたをするかで、仕事のクオリティや結果が変わってくるなと感じました。
このお話を教えてくれた渡邊芳樹さんは、会社員を経て経営者になられたのですが、目的を常にクリアにしてきたそうです。
渡邊さんが言うには、起業を志そうとしたときに、何をするかに気を取られる人がほとんどで、成功するやり方を模索し続けてしまうそうです。
起業することが目的だったはずなのに、手段を見つけることが目的になってしまっています。
実際に稼げる方法があったとしたら、全員それをやっているはずだよね?と。
話を聞いて、たしかに!と納得しました。
わたし自身も、もっと稼ぎたいと考えたことがあり、どんな仕事をしたらいいのかを考えたことがあります。
まさにBさんタイプで、目的=手段になっていました。
そういう状態のときっていつもフラストレーションを感じていました。
稼ぎたいけど自分の能力には限界があるので、結局何もせずに終わる…
現状を変えることができてないので、その悩みも解消されずにモヤモヤしていました。
そんなときに出会ったのが渡邊芳樹さんです。
渡邊さんも元は会社員として働いていましたが、人とのご縁を大事にしてきたことで起業につながったとおっしゃっていました。
その過程でいつもどうありたいかという目的を大切にしてこられたそうです。
もちろん自分に合った方法を探したときもあったし、いいと言われることは試して来たけど、どれも続かなかったそうです。
そういう経験があるからこそ、仕事は自分自身の目標や目的を達成するための手段でしかないと気づいたそうです。
レンガ積みのCさんも、歴史的建造物を作っていると言っていましたが、実際には町の小さな聖堂だったかもしれません。
でもどういうふうにとらえるかは、自分で決められます。
渡邊芳樹さんとお話しすることで、仕事に対する価値観や考え方をブラッシュアップするきっかけになり、今は稼ぐことばかりを考えていた状態から抜け出すことができました。
どんな職業や地位に就いていても、仕事自体をどうとらえるかは自分次第です。
ルーティンワークのような仕事をしていても考え方によって自分の仕事の価値観を変えることができます。
今後も、目的と手段を履き違えないよう考え方や目的意識を高めていきます!