■その日ヤハウェ神は地の土くれから人を造り、彼の鼻に生命の息を吹き込まれた。そこで人は生きた者となった。
(旧約聖書創世記第二章より・関根正雄訳・岩波書店刊)
※久々に創世記を見ていたらやや気になった記述があったので紹介。
土から生まれた者は土にとよくいいますがこの旧約聖書が書かれた紀元前の時代からある人々は生命は土から、地球から生まれた事に気づいてたんでしょう。
聖書の記述には生命誕生のエピソードが沢山込められていますが結構概念的に的を得ている記述があったりして歴史的に正確性は欠くにしても考えの基礎として記憶にとどめておくのもいいのかもしれないですね。
■さらにその人に言われた、「君が妻の言う声に聞き従い、わたしが食べてはいけないと命じておいた樹から取って食べたから、
君のために土地は呪われる。
そこから君は一生の間労しつつ食を獲ねばならない、
土地は君のために荊と棘を生じ、
君は野の草を食せねばならない。
君は顔に汗してパンを食らい、
ついに土に帰るであろう。
君はそこから取られたのだから。
君は塵だから塵に帰るのだ。」
さてその人は彼の妻の名をエバと名づけた。というのは彼女はすべての生けるものの母となったからである。ヤハウェ神は人とその妻のために皮衣を造って彼らに着せて下さった。
(同じく旧約聖書より)
※人が禁断の知恵の実を食べ知覚を身につけた後の有名な一節より。ある意味人生の一切が込められている一節ですが、「塵に帰るのだ。」という辺りで何だか原子や素粒子といった、量子物理の分野を連想してしまいます。
月の石も構成物を調べてみると樹木と同じ材質であったらしく、物質というものは目に見える範囲ではそれぞれ違うものに見えるけれど最小単位に突き詰めていくと皆同じものでできているらしいです。
ある詩人が「我々は星屑をばらまきながら生まれてくる」と唄いましたが詩人は時にそういった生命の秘密を科学的手法を用いず直感したものを詩に込めて唄うようです。
生命は土に帰りまたそこから新しい命になるんでしょう。私たちが見ている大地もかつては誰かの肉体だったのかもしれません。
以下、あるイギリス詩人の詩を
【「兵士・The Soldier」ルパート・ブルック】
もし僕が死んだら、これだけは忘れないでほしい、
それは、そこだけは永久にイギリスだという、ある一隅が
異国の戦場にあるということだ。豊かな大地のその一隅には、
さらに豊かな一握りの土が隠されているということだ。
その土は、イギリスに生を受け、物心を与えられ、かつては
その花を愛し、その路を闊歩した若者の土なのだ。
そうだ、イギリスの空気を吸い、その川で身を灌ぎ、その
太陽を心ゆくばかりあじわった、イギリスの若者の土なのだ。
(旧約聖書創世記第二章より・関根正雄訳・岩波書店刊)
※久々に創世記を見ていたらやや気になった記述があったので紹介。
土から生まれた者は土にとよくいいますがこの旧約聖書が書かれた紀元前の時代からある人々は生命は土から、地球から生まれた事に気づいてたんでしょう。
聖書の記述には生命誕生のエピソードが沢山込められていますが結構概念的に的を得ている記述があったりして歴史的に正確性は欠くにしても考えの基礎として記憶にとどめておくのもいいのかもしれないですね。
■さらにその人に言われた、「君が妻の言う声に聞き従い、わたしが食べてはいけないと命じておいた樹から取って食べたから、
君のために土地は呪われる。
そこから君は一生の間労しつつ食を獲ねばならない、
土地は君のために荊と棘を生じ、
君は野の草を食せねばならない。
君は顔に汗してパンを食らい、
ついに土に帰るであろう。
君はそこから取られたのだから。
君は塵だから塵に帰るのだ。」
さてその人は彼の妻の名をエバと名づけた。というのは彼女はすべての生けるものの母となったからである。ヤハウェ神は人とその妻のために皮衣を造って彼らに着せて下さった。
(同じく旧約聖書より)
※人が禁断の知恵の実を食べ知覚を身につけた後の有名な一節より。ある意味人生の一切が込められている一節ですが、「塵に帰るのだ。」という辺りで何だか原子や素粒子といった、量子物理の分野を連想してしまいます。
月の石も構成物を調べてみると樹木と同じ材質であったらしく、物質というものは目に見える範囲ではそれぞれ違うものに見えるけれど最小単位に突き詰めていくと皆同じものでできているらしいです。
ある詩人が「我々は星屑をばらまきながら生まれてくる」と唄いましたが詩人は時にそういった生命の秘密を科学的手法を用いず直感したものを詩に込めて唄うようです。
生命は土に帰りまたそこから新しい命になるんでしょう。私たちが見ている大地もかつては誰かの肉体だったのかもしれません。
以下、あるイギリス詩人の詩を
【「兵士・The Soldier」ルパート・ブルック】
もし僕が死んだら、これだけは忘れないでほしい、
それは、そこだけは永久にイギリスだという、ある一隅が
異国の戦場にあるということだ。豊かな大地のその一隅には、
さらに豊かな一握りの土が隠されているということだ。
その土は、イギリスに生を受け、物心を与えられ、かつては
その花を愛し、その路を闊歩した若者の土なのだ。
そうだ、イギリスの空気を吸い、その川で身を灌ぎ、その
太陽を心ゆくばかりあじわった、イギリスの若者の土なのだ。