ストップ・ザ「アキバの惨事」―挫折、孤独、ネット依存と絶望・自暴自棄の連鎖を止める―
6月16日、秋葉原電気・電子機器街における残虐な殺傷事件から1週間、35年間続いた日・祭日の「ほこ天」も当分実施されないことになった。情報機器マニアや「おたく族」、アニメ・マニアのメッカが消えないにしても、事件の影響の大きさを物語っている。
犯人の加藤容疑者(20代半ば)は、学生・受験期から社会人生活における挫折から孤独に傾斜し、心の叫びを綴れる“ネット・ワールド”にすがり、そしてそのネット・ワールドもそれに応えてくれず、最後にすがった“電子の世界”にも絶望し、自暴自棄になり、“実像の世界”秋葉原で凶行に及んだ“心の軌跡”明るみに出て来ている。
このような事件を防ぐために、「ダガー・ナイフ」などの刃物の携行を規制したり、ネットへの「危険な書き込み」を監視するなどの対策が検討されており、これらも一定の効果があるであろう。
しかし3月に発生した茨城での連続殺傷事件においては、同世代の金川容疑者(無職)が「包丁」で凶行に及んでおり、日常使用しているものも凶器になり得るし、「書き込み」などが監視されることになれば、闇サイトに流れ、“非合法ネット社会”を拡大したり、事件の間際に書き込まれるなどにより、これらの規制は必ずしも決め手にはならなそうだ。
いずれのケースも、挫折、孤独、絶望・自暴自棄という“心の軌跡”は類似しており、遠回りのようではあるが「心の再生」に取り組まなければ類似のケースが繰り返される可能性が強い。これらの者や行為は防止すべきであるが、ただ悪いとし、否定し規制しても、予備軍は多く潜在しているので、それらの人たちの心の叫びを聞き、絶望的なエネルギーを建設的な生きるエネルギーに導く努力も不可欠なのではないか。
各人の「心」は、生まれた時から育ち始め、幼児期、小・中学校、高校、専門学校、大学、そして社会人と成長、変化して行く。その過程では、家庭が常に基礎となり、大きな影響力を持つと共に、保育・幼稚園、各レベルの学校や地域コミュニテイが基本的な成長の場となり、社会に出る準備をする。従って、それぞれの局面で、挫折、孤独、絶望・自暴自棄の心の連鎖とならないようにケアーし、「心の再生」に取り組む必要があると思われます。
このような観点から、家庭、保育・幼稚園、各レベルの学校や職場、そして国、地方の行政、コミュニテイなど、それぞれの段階で健全な生活を構築するためのヒントとなるような多くの提言を行っている著書がありますので、改めてご紹介致します。本著は実務的、実践的ではありますが、最近の日本社会の風潮を振り返り、多くの提言を行っています。書店でご注文頂き、是非それぞれの場やグループでの参考にして頂ければ幸いです。(08.06)
「日本の倫理融解(メルトダウン)
ー「心の再生」を国民的プロジェクトとして取り組むべき時 ー
提言編」
“Japan’s Moral Melt-down – Regenerating the Mindset– Proposals”
小嶋 光昭著
内外政策評論
前駐ルクセンブルク大使
発売 星雲社
別途電子書籍(パピレス)あり。
(Copy Right Reserved.)
6月16日、秋葉原電気・電子機器街における残虐な殺傷事件から1週間、35年間続いた日・祭日の「ほこ天」も当分実施されないことになった。情報機器マニアや「おたく族」、アニメ・マニアのメッカが消えないにしても、事件の影響の大きさを物語っている。
犯人の加藤容疑者(20代半ば)は、学生・受験期から社会人生活における挫折から孤独に傾斜し、心の叫びを綴れる“ネット・ワールド”にすがり、そしてそのネット・ワールドもそれに応えてくれず、最後にすがった“電子の世界”にも絶望し、自暴自棄になり、“実像の世界”秋葉原で凶行に及んだ“心の軌跡”明るみに出て来ている。
このような事件を防ぐために、「ダガー・ナイフ」などの刃物の携行を規制したり、ネットへの「危険な書き込み」を監視するなどの対策が検討されており、これらも一定の効果があるであろう。
しかし3月に発生した茨城での連続殺傷事件においては、同世代の金川容疑者(無職)が「包丁」で凶行に及んでおり、日常使用しているものも凶器になり得るし、「書き込み」などが監視されることになれば、闇サイトに流れ、“非合法ネット社会”を拡大したり、事件の間際に書き込まれるなどにより、これらの規制は必ずしも決め手にはならなそうだ。
いずれのケースも、挫折、孤独、絶望・自暴自棄という“心の軌跡”は類似しており、遠回りのようではあるが「心の再生」に取り組まなければ類似のケースが繰り返される可能性が強い。これらの者や行為は防止すべきであるが、ただ悪いとし、否定し規制しても、予備軍は多く潜在しているので、それらの人たちの心の叫びを聞き、絶望的なエネルギーを建設的な生きるエネルギーに導く努力も不可欠なのではないか。
各人の「心」は、生まれた時から育ち始め、幼児期、小・中学校、高校、専門学校、大学、そして社会人と成長、変化して行く。その過程では、家庭が常に基礎となり、大きな影響力を持つと共に、保育・幼稚園、各レベルの学校や地域コミュニテイが基本的な成長の場となり、社会に出る準備をする。従って、それぞれの局面で、挫折、孤独、絶望・自暴自棄の心の連鎖とならないようにケアーし、「心の再生」に取り組む必要があると思われます。
このような観点から、家庭、保育・幼稚園、各レベルの学校や職場、そして国、地方の行政、コミュニテイなど、それぞれの段階で健全な生活を構築するためのヒントとなるような多くの提言を行っている著書がありますので、改めてご紹介致します。本著は実務的、実践的ではありますが、最近の日本社会の風潮を振り返り、多くの提言を行っています。書店でご注文頂き、是非それぞれの場やグループでの参考にして頂ければ幸いです。(08.06)
「日本の倫理融解(メルトダウン)
ー「心の再生」を国民的プロジェクトとして取り組むべき時 ー
提言編」
“Japan’s Moral Melt-down – Regenerating the Mindset– Proposals”
小嶋 光昭著
内外政策評論
前駐ルクセンブルク大使
発売 星雲社
別途電子書籍(パピレス)あり。
(Copy Right Reserved.)