自宅学習の導入は「ゲームだけ」では苦しいです。親御さんが大人同士の仕事の話を(相談でもなく)簡単に説明するほうが効果があると思います。
以下が理由です。
①コンテンツはアクセスをやめれば終わり
めんどくさいことからは離れたくなりませんか。
離れたくても他人がいると(例えば構ってほしがって子が来ると)本のように閉じてしまうわけにはいきませんよね。
電源も切れない。
私には、2 週間放置しているIQパズルがあります。アタマが足りないと言うなら言えと思ってやめています。
勉強はそれだけでは行き詰まります。現に解けません。
中断しながら何日も考えつづける方法だけでは時間が掛かります。
聞き流しつつ必要な情報だけを聞き覚えるには聞く練習が必要です。
ゲームは中断しながら何日も考えつづける練習には向いています。しかしながら実際には電源を切れない状況ばっかりです。学習の場でも同じです。
②決まりきった結論は見抜かれる
「計算ドリルの縦一列に “1” と書いてから隣に “1” “2” “3” ……と書き連ねて宿題を終わらせる小学校低学年の子」がいます。よくいます。
そして賢いのに勉強で伸び悩みます。
そういう人にとっては選んでいるドリルが簡単すぎるのです。そしてゲームは簡単すぎるドリルで勉強している状態を「強い」と呼びます。
どんな系統のゲームでも簡単な基本操作や分かりやすい仕組みは魅力です。
複雑なコマンド技は
「戦って倒す」というシンプルな仕組みの上で活きます。
その計算ドリルが
「答えが10 以上の数になる計算ページ」で
「早く答えて先生に渡さなければいけない宿題」だから、
最初に10の位に1を書いておく。
「答えが1 ずつ増えていく」から1の位に数字を1から順番に並べる。
そんな簡単なことは言葉にせずすぐに書いてしまったほうが早く済む。
ゲームの感覚だとこういう方法に強くなります。
だから、複雑な問題に弱い。なぜか。
複雑な問題は、バカバカしいぐらい簡単なのでいちいち言葉で説明しない前提 ー たとえば 「最初から1人3個ずつでもいいし全員に1個ずつ3回あげてもいい」 ー でできているから難しいのです。
簡単な話をわざわざ説明してくれないから難しい。
これも生きているとよくあることかと思います。誰もが分かりやすく膳立てをしてくれるわけではない。一度噛み砕いて整理してみなくてはいけない。
しかしゲームは分かりやすい膳立てが基本です。電源を入れる仕組みと意味についてついでに考えさせたりはしません。
長くなったので次回です。
追記、私はゲームの時間を制限する法律に反対です。では。