義務教育の算数。今から使える自宅学習のコツ

学校を出てから使える基礎教養の授業開講予定。でも今は、このブログをご拡散ください。小・中学生個別指導経験7 年。

子供の勉強やりがちな失敗 1/2 最上の問題集

2020-04-26 11:32:34 | やりがちな失敗
自宅学習指導の有りがちな失敗です。
休校当初、なぜかトイレットペーパーが売り切れましたよね。
なんでだったんでしょうね。
品質にこだわりましたか?
職場でティッシュペーパーやトイレットペーパーが切れた時にデパートまで買いに行く人は今はそういないと思いますが。

家庭で子供の勉強を教える際に「最上」「最高級」「最高レベル」を目指すと教材選びを間違えます。

勉強の最初から分厚い問題集1冊だけを指定していませんか?
表紙に「ハイクラス」「ハイレベル」「最難関」「大全」などと書いてありませんか?
指定学年が違いませんか?
中学生に大学受験用の問題集を渡していませんか?
最初から受験用の教材を渡していませんか?
塾から指定される問題集を値踏みしていませんか? それが基本問題集やドリルだとバカにされたような気になりませんか? 「自分の子はこんなものか?」と思いませんか? 上等な本を選ばないのは自分の子と自分の教育を舐めてるとか。
親の目で選びぬいた問題集の内容を全て頭に入れれば大丈夫だと思いませんか?
「なぜできない」と
よく思いませんか?
選んだ教材は重くないですか?
問題集だけでカバンがいっぱいになりませんか?
自分の子ならできるはずなのに、毎日何時間も机に向かうだけで終わる様子が無いですよね?

応用問題は基本問題の組み合わせです。
難問集とは応用問題集です。
難問集を解くには基本問題が必要です。
だから難問ばかりの問題集には基本問題の説明がありません。

レベルは最高だからこそ、その問題集には基本問題の説明が足りない。
完全な問題集は有りません。
最上の問題を集めた問題集も足りないのです。
公式が必要な分野は特にそうです。

薄っぺらい問題集は大切な踏み台です。
塾で配られるドリルは大いにバカにして構わない。正確に収録問題を解ければ大丈夫です。1冊解く必要はありません。
でも踏み台は必要です。



ゲームだけで自宅学習が済まない理由③

2020-04-26 00:00:38 | おすすめ教材
家庭学習をゲームで進めれば学校の休校中でも子供の教育が済むと考える人は多分いないでしょう。「それで勉強ができるようになってくれたらどんなに楽か」と思う人は大勢いると思います。


③遊びの中に自宅学習ゲームを混ぜても大概はバレる

家庭学習に知育ゲームを取り入れる人達も、
実状を伺う限りでは付きっきりでの学習指導を原則に行動しています。
中学校入試の場合は
家庭学習の比重が非常に大きく(今度『2月の勝者』がドラマ化されますが、あれは事実の一端です。)、10分で飽きる子にあらゆる教材をつど渡し、本人とも交渉しながら半年かけて1日4時間まで学習時間を伸ばすなどの苦労譚は普通にあります。子供が10分で飽きるのもごく普通です。ご推察の通り、ゲームを与えても子供の勉強時間は伸びません。

ですが家庭学習に非常に比重を置く中学校入試には、面接や内申点の評価制度がありません。
そして実際に出題される入試問題を見ると、理科に家庭科の要素が入っていたり、自転車のギアを切り替える仕組みが出題に使われたりしています。時事問題も毎年の定番です。
生徒の得意分野は保護者の方の趣味にかなり影響されます。
「地理や歴史の好きなお父さん」に宛てた受験指導書すらあります。

知育パズルや知育ゲームより、家で自分の親が勤しんでいることにどの子も関心を持ちます。
今「親」や「社会人」に忙しかったら、自分の頭を占めている仕事上の悩みを説明してみてください。
説明する人がいないと、「説明というものがある」ことが分かりません。
ゲーム画面に全ての説明が書いてある状態だけを経験しつづけた人は、説明の重要さを理解しません。
「やればわかる」
「色々言うならやってみればいい」
気分のいい時に言うセリフではありませんよね。

自宅学習どころか日中は預けっぱなしで家庭には朝と夜しかいない時に、義務教育まで家庭で果たすのは無茶です。
ゲームを渡してみても大抵は見切られます。
それよりは言葉数を増やすようにしてみてください。無理なら塾に託して一切を塾のせいにしてください。
私が始めようとしているオンライン指導は、単発受講を基本にした回数券制度の予定です。長くなったので次回。