義務教育の算数。今から使える自宅学習のコツ

学校を出てから使える基礎教養の授業開講予定。でも今は、このブログをご拡散ください。小・中学生個別指導経験7 年。

「努力の跡」と「提出物」の矛盾

2020-07-06 22:59:45 | やりがちな失敗
提出物から宿題を除けてみると、提出物とは「その時点までの習熟度を証明するための完成品」と言えると思います。

提出物には提出様式と期限があり、
指定通りでなければ減点になります。
あくまで完成した状態での提出が求められます。

だから宿題を提出物にすると
「完成品」が続々届きます。
そして、
疑心暗鬼から回答集を回収し始め、
誤答を修正する機会を潰してしまう。

答えを丸写ししてでも全ページを埋めて
「仕上げて提出」しているだけの生徒から学習機会を奪うばかりか、

担当生徒たちの学力低下と
膨大な採点業務が襲ってくる。
時には
全員全ページ100点の提出物です。

完成度は
努力の痕跡や個人の主張を技術的に消して高められます。

だから生徒は指定に沿ってよく考え、
模範解答を丁寧に宿題に書いてきます。
冊子の通りの式と答えです。

途中式は全て消します。
落書きと同じ扱いです。
宿題を提出物にしてしまうと、
努力の痕跡は潰されてしまいます。