「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

PC-6001を てにいれた

2018年05月09日 21時25分25秒 | レトロゲーム

データレコーダーのテスト用PC確保を目指して、最初の機体はPC-6001です。
数が出回っているのか使い勝手に問題があるのか1000円前後で手に入るレトロPCとして
初心者ジャンカーにとっては手が出し易いですよね。(2017年現在)

オバカだった子供の頃は、「パソコン=キーボード付きのゲーム機」とかしか考えて無かったので
「X1以外のパソコンがある」ぐらいでしか認識しておらず、当然PC-6001が何なのかを知ったのも最近です。
取り合えずX1以外の知識は皆無(X1もデレコ機械部分以外は皆無ですが)なので、
値段がお手頃なものから初めてみました。

今回も例外なくダラダラ文章なので、興味のある方は続きをどうぞです。


●はじめてのパピコン
MSXぐらいかと思ってたら想像以上に厚みがあってデカかった...

もう少し探せばキーボード部分のパネル付きも同じ値段で有ったでしょうが、つい衝動買いしてしまいました...

まず到着してやることは分解清掃から。
キーボードには凄い埃が貯まってて年季が入ってますね。
  
電源がとても大きい印象で重量の割合の多くが、どデカいトランスである可能性も...

電源と鉄板を外すと基盤がみえました。
色々検索していると、この機種はどうやらタンタルコンデンサがダメになる模様。
取りあえず基盤から外さずにテスターを当ててみましたが、2つほどホボ抵抗が無く故障モードで短絡している可能性がががが。

まぁ基盤に付いたままなのであくまでも簡易検査ですけど。

アルミ電解コンデンサに交換する事も可能な様ですが、素人で回路的な事は全く分からないので
普通にタンタルコンデンサを仕入れて交換しました。

やはり2本お亡くなりになっていますね...
まだ動くかどうか分からなかったので、その他の電解コンデンサは取りあえずはそのままで。

 >   
大掃除も完了♪
そこそこ綺麗になりました。ちょっと塗装が薄くなってきてるけど...w
クリーム地に白を吹いてる感じですね。


RFコンポジ>VGAのアプコンに繋いで電源ON!!

 
おぉ~映りました。

写真とかで見てたけど、緑色が標準なんですよねぇ。
パソコンって黒地に白文字が基本だと思ってたので、とても不思議な感じです。
RGB端子が無いので、コンポジットが一番綺麗な表示になります。
 
左の青っぽいのが恐らくRF接続で、右の赤っぽいのがコンポジット接続と思われます。
アプコンのせいなのか滲みがありますが、こんなものなのでしょうか?


●初代PC-6001でゲームの起動を試みる
取りあえずこのままではただ電源が入っただけなのでゲームを起動させてみたい。
本体より前に「野球狂」のカセットのみをゲットしていました。
 
データレコーダーは、もちろんDR-320で!

デレコケーブルのピン配置は機種によって違うのでしょうか?
そもそもデレコに付いてきたケーブルが何用なのか不明ですが、ピンアサインを検索してテスターを当ててみると
P6もMSXも同じだったので大丈夫そうです。

早速ロードしようと思いましたがコマンドわかんねorz
ファンクションキーにあったCLOADで行ってみました。
しかしテープは回るものの、全く読み込んでる気配なし....

ヘッダとか無いのでしょうか? ファイル名が分からないとダメとか? それともテープ自体がダメなのでしょうか?
今までX1しか触ってなかった自分には、全てが”NewGAME”で謎が多すぎますね。
インフォメーションブロックがあるのかすら分かりませんが、全く無反応って言うのも変だと思います。

CMTポートやCMTケーブル、はたまたデータレコーダーが悪い可能性もあるので原因切り分けです。

まずは1行プログラムを適当に書いて、それを空テープにSAVE&LOADしてみましょう。
そしてEキーが効かないorz
ちょっと強めに押して効いたので、あとで掃除しませう。

「CSAVE "test"だ!」
おー!OKがでて、カセットも自動で停止しました。

次はCLOADです。
「あれ?カセットデッキのDR-320がオカシイ...」あんなに調子良かったのにぃ~orz
グリス切れか固着っぽい動きです。やっぱ動いてるからと言って、そのままだとダメなのね...
(この頃は、まだ内部まで分解していなかった模様)

完璧に動いてるパナソニックのデレコRQ-8030に変更
 
CSAVEとCLOADの動作確認はOKの様です。
そして、ヘッダーもあってファイル名を認識しています。
つまり、本体やCMT機器関連の動作に異常は見られず、野球狂はヘッダーが読めていない様です。

ならソフト自体か起動方法に問題があるはずなので、何処かに載って無いかとX1野球狂の説明書をもってきました。
この頃の説明書は各機種共通な事も多々ありましたよね。
 
見てみると、カセット自体には6001の表記があるのに説明書にはmkIIか6601の表記しかありません。

「なんだか怪しい....w」

どうもモニタに入ってからロードする様なのですが初代P6にはMONモード(マシン語)が無い感じでしょうか?
ん~。まぁ野球狂は結構長そうなプログラムだし、初代のメモリ増設なしでは動かないのかな...

少し調べてみました。

PC6001mkIIの起動画面をググってみると1~5でBASICのモードが選べる様です。
そして野球狂の説明書によると、ここで5を押せと。
再びPC6001mkIIの起動画面の写真で見てみると5番は「N60m BASIC  (RAM-64K)」モードとなっています。

そりゃ無理だ...orz

ひょっとしたらメモリーを増設したら動く様になるのかもしれません。
あとはMONモードがあれば、ロードスタート出来る可能性はありそうですよね。

ギャァ~!!過去販売品で「パッケージにPC-6001は非対応と記載あり。」と書いてましたorz
色々調べている時に見つけてしまいました....

つまり「PC-6001/mkII」とは
「PC-6001かPC-6001mkII用」ではなく「PC-6001mkII(それ以降?)用」って事だったのでしょうか?

X1の表記(X1/C/Kで初期型も対応)と違った....ガックシorz


●分解手順おさらい
本格的に使うのは先になりそうですが、電解コンデンサだけでも交換しておきましょう。
大して難しくは無いですが色々なメモ代わりに分解手順おば。

・裏面のカバーネジ5本を外します。
・上蓋にスピーカーが付いていて配線が繋がってるので慌てて開けないよう、左側に開ける感じ。


・キーボードは置いてあるだけなのでズラして、スピーカーとキーボードのコネクタを外し、カバーとキーボードを分離します。


・拡張スロットに繋がっているスイッチのケーブルと、メインボードに繋がっている電源ケーブル2本を外します。


上から順番にバラしても良いですが、ここから電源部分をゴッソリ外してしまいます。
・電源スイッチとコネクタ部分は刺さっているだけなので外しておきます。


・大きなトランスのネジ4本と、メインボード付近に止まっているネジ6本を外します。
(下の写真の赤○がネジの位置です)
・電源スイッチとコンセント部分が引っ掛からない様に、トランスと電源部分をメインボードカバーごと外します。


慣れるまでは、電源だけ先に分解するのも選択肢の一つです。


・メインボードが外れ、分解完了。


このままでのRFビデオコンバータ内のコンデンサ交換は難しそうなので、一旦外しましょう。
裏側にケースの足が4カ所、端子部分がハンダ盛りで留まっているので、ハンダを全て吸い取ります。
  
外れました。

蓋をあけて軽く洗浄して電解コンデンサを1つだけ交換。

こんな所にもタンタルコンデンサが使われてますが、今回はそのままで。

メイン基板も余っていた手持ちの電解コンデンサだけ、取り合えず交換しました。


今回はゲットしたRF&コンポジットがあるテレビに繋いでみました。
直接テレビに繋ぐと、コンポジットとRFがどっこいどっこいの表示な気がします。
 

 
アプコンに繋いでみたら、元のままでしたw
アプコンがイマイチだっただけの様です。

追加で残りの電解コンデンサの買い出しに行ったのですが、電源用の大きなものが売っていない...10000μFとかw
良く探してみると共立でありました。85℃品しかないけど元々付いてるのもニチコンの85℃品で同じだし良いよね?
 
このサイズになると形状が縦長とか幅広とか色々あって逆に選択肢が凄く少なそうです。
この3本だけで本体の値段超えたかもw

電源部分で、そこそこ漏れてるのもありました。
 
交換していなかった電解コンデンサを全て交換して完成♪


●別ゲームの起動を試みる
野球狂は非対応でしたが、このままでは寂しいので何かソフトを動かしてみましよう。
ググって見つかった
Hashi's HomePage「THE B-TYPE UNION.」さんのページで色々ダウンロードしてみました。

増設メモリーが必要なソフトが多いなか、ノーマル状態でも動きそうなソフトをチョイス。
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「WHITE ROAD」マイコンBasicMagazine 1987.5 掲載 作者:新野 恵貴
▼ゲーム内容:アウトランのようなドライブゲームです。
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をロードしてみましょう。

イメージファイルからの変換ソフトを探さねばと思ったのですが
このゲームの圧縮ファイルを展開すると、ご丁寧にWAVファイルも入っていました。
初心者にはとても有難く、PCとP6を音声ケーブルで直結して再生するだけなので簡単ですね。

どうやらこのソフトは2段階ロードの様です。
1つ目のファイルのロードが終わった後にRUNで実行。暫く待って次の催促をされたら再びロードして実行します。
  
ロード中は、画面右上に*マークが出てデータを受信している事が分かります。
これは良いですねぇ。なんらかのトラブルでデータを受信しなくなっても分かり易いです。

折角なんで、カセットテープにも保存してみましょう。復活したDR-320で!

WAV音声を直接カセットテープに録音しても良いのですが、実機レベルに合わせておく事にしました。

ベーマガゲーム「WHITE ROAD」(カセットテープ版)GETだぜぃ!

そのままデータレコーダーからロードのテストをして起動を確認。


ちょっと遊んでみたらスペースキー押しながら左右に動けるやんかぁ~!!羨ましいぃ~!!
ソフトも動いてミッションコンプリーーート♪


●まとめ
色々検索した結果、本体的にはタンタルコンデンサの故障が非常に多いようです。
逆に不動品であっても、タンタルコンデンサを交換すれば動く可能性も高いという事でしょうか。

ソフト面では最初、初期状態で動くソフト探しに苦労しました。野球狂が動かなかったので...w
Win機から実機に持って行く手段を知らなかった初期は、起動後にいきなり出来る事が無くなって詰んでいましたね。
WAVから作ったソフトでは動作テストにはちょっと向かないので、何か安めのソフトがあったら入手してみたいですね。

ソフトの検索中にフリーで自作簡易マシン語モニタを公開してくれている方を発見しましたが
標準の物と大分と違う感じなのでゲームのロードに使えるかは不明です。
このtapイメージをWAV化して取り込めば、野球狂もロードが可能かもしれません。
もしくはALL BASICのソースもあるので、実機で手入力すれば起動は問題ないでしょう。
しかし、どの道まずはRAM増設が必要な様です。

初代PC-6001は中古の値段は安いけど、これを色々遊べるマシーンにするにはRAM増設や
モニタモードの起動など根気が必要かもしれません。
今の自分のレベルでは最初のRAM増設からいきなり高難易度なので、なかなか進まないと思い一旦保留にする事にしました。


最初に出来る選択肢は多くありませんが、とにかく値段がお手頃で表示もコンポジットが可能と、
15kHz表示の確保が必要だったりジャンクで値段が高い機種に比べると、比較的スタート時の敷居は低い為
レストアや増設、改造の勉強にはもってこいの機体だと思います。
タンタルコンデンサの交換だけは必要と思っておいた方が良いので、
パーツ購入ルートの確保と、ハンダ付けは練習しておくと良いでしょう。

「レトロPC触ってみたいけど、表示方法分かんないし、
壊れてたら直せるか分からないし、高いから壊しちゃったらイヤだなぁ」

って方には、特にオススメの入門機だと思いますので、興味がありましたら入手してみては如何でしょうか?

まだまだ遊びの余地があるので、時期を見て引っ張り出そうと思います。


PC-6001 電解コンデンサ配置図


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