「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

トリニティジルオールゼロ

2013年11月25日 08時22分59秒 | その他ゲーム

実際遊んでみた感想は、以前コメントに書いてた
「オープンワールドじゃ無いドラゴンズドグマ」
と言うよりも

「1人で遊ぶアクションMORPG」って感じでした。

アクションMO好きな方は続きをどうぞです。


●システム

流れ的には
・メインストーリーを進めつつ
・ギルドや町で依頼を受け
・ダンジョンで経験値とスキルポイントとお金を稼いでパワーアップ
の繰り返しですが、1クエストがそんなに長く無いので
「もう1個ぐらいクエ受けれるかな?」って感じで
ズルズルと遊んでしまう中毒性があります。

この1クエ達成の時間が絶妙なんですよね。
依頼内容によっては道中の敵を無視する事も可能なので
時間がある時は敵を倒しつつMAP全体を回って稼ぎ
時間が無い時は目的地へ直行。みたいな遊び方が出来ます。


パッケージにフリーシナリオと書いてますが
フリーシナリオと言うよりサブキャラのサイドストリーを追っていく感じで
興味が無いなら別にやらなくても良いよってだけで
普通に遊ぶなら全部やれば良いだけな気もします。

 

●戦闘

戦闘は、スキル、ガード、回避、ジャンプと
アクション要素は一通り揃ったタイプ。基本攻撃もスキルの一部です。

敵の攻撃は基本ガード可能ですが若干生命が削れるタイプで
ガード不能の敵スキルも結構多いので回避行動で避けるか距離を置く必要があります。

パーティー中は戦闘不能になった場合は即ゲームオーバーでは無く
ある程度時間が経った後に最大生命が下がった状態で復活。
操作可能キャラが全滅状態になった時、初めてゲームオーバーになります。
ただしコンティニューで直前から始められるので、実質デスペナは無かったり...


弱い敵はゴリ押し可能ですが
敵にもレベルが設定されていてクエストのレベルに応じて敵が強くなるので
敵の強さとクエストの難易度の目安は大体分かります。

一度倒すとデータで属性耐性が◎○×で見れるので
×以外で攻撃すれば有効打となるのが分かり、次からは戦いや易くなる。
しかし、時々出てくるレアタイプは必ずアイテムを落とす反面
弱点属性がノーマルとは違うので探りもって倒さなければならない。

中型クラスからは有効属性+攻撃前後のタイミングになり
独自システムで敵に出来る隙をリングで表示
リング表示中に有効打で攻撃し続けるとブレイク状態になり
敵がダウン状態となりリングの表示時間が延長されます。
有効打の◎属性で攻撃すると早くブレイクし易くなる仕様。
要するに、タイミングゲーって感じですね。

敵の大技はリングの表示されてる時間が長かったりしますが
リングがスキルの前に出る技と、スキル発動後に出る技があり
スキル前のリングは上手くすれば技を止める事が出来ますが
止まらない場合は逆に適度に切り上げて回避行動に移らないと危険だったり
スキル後のリングは時間が短いのでリングが出る前に
攻撃モーションに移らないと間に合わなかったり
そこそこのメリハリがあるので、最初は結構楽しめます。

後半はその中型クラスが雑魚の如く出てくるので
結構ダルくなってきますけどねw
まぁそこまで来ると敵を倒す魅力がレアドロップとスキルポイント
あとは通り名だけになるので、敵を選んで倒せば良いと言う話し。


大ボスクラスは即死級のダメージを貰う事もあるので
遠距離でチクチクやりながら仲間に任せるのが一番安全な戦い方。
但し、その戦い方は全く面白くないけどw

まともに戦おうとすると結構手強いので、
某狩りゲー以上の洞察力と反射神経が必要になってきます。
大ボスは防御不可能なスキルを高頻度で使ってくるので回避がメインですが
回避の無敵時間が微妙に短い点が難易度を上げていると思います。

 

●残念な点

使い勝手の良いスキルが限られてしまっているのが少し残念。
リング表示時間がある都合上
発生タイミングが遅いスキルの使い勝手が悪く
出の早いスキルに頼らざるを得ない。

コレと言った謎解きが無いのも残念。
スイッチ操作と隠し通路ぐらいですが
どちらも適当にやっていれば進めるタイプなので、ほぼ無いに等しい。
まぁ繰り返し同じダンジョンに潜るので
普通のアクションRPGの様には行かないのかな?

回避行動の無敵時間が短い為に、無敵時間を利用した回避と言うより
高速移動による回避が重視されているので
防御出来ない範囲攻撃への対処が”敵から離れるしか無い”ので、
その種の敵と戦う場合は、常に間合いをとって”敵にスキルを撃たせる”必要があり
テンポが悪かったり、遠距離系でチマチマ攻撃した方が安全となってしまい
戦闘の面白さを殺してしまっているのが残念。

メインクエストよりサブクエストを重視していると
レベルが上がり過ぎてメインクエストは消化試合になってしまうので
それが嫌な人はマメにメインクエストも進める事をオススメ致します。

 

●その他

・装備品のランダム性
オプション効果の種類がとても多く最大3つまで同時に付く上、
町を出入りすると品揃えが変わってしまうので同じ装備が二度と手に入らない事も多く
一期一会的な感じでちょっと新鮮です。

・コレクター系のやり込みも充実
アイテムにレア度が設定されているのもMOっぽいですよね。
効果はショボイけど、ついついレアってだけで集めたくなります。

トロフィー連動部分と、称号を上手く組み合わせて
普通に進めていても達成感を味わえる様になっていて
さらにコンプリートを目指したくなるような感じでしょうか。
何も見ずに進めましたが、称号である「通り名」が69%止まり
ドラゴンネストの称号みたいに、ステータスが上がったりはしませんが
割りと簡単に手に入る物も多いので、ついつい集めてしまいます。

・難易度

緻密な操作は必要ありませんが、ボス戦ではタイミングを計る必要があるので
ある程度のリズム感が無い人は戦闘が苦痛に感じるかも知れません。

メインクエストの敵レベルは固定で
サブクエストは自分のレベルと連動して上がって行き
店に並ぶ品々もレベルに応じて攻撃力や防御力が上がって行きます。

故に自分のレベルを上げればメインクエストの敵は相対的に弱くなるので
基本、レベルさえ上げれば誰でもクリア出来るかと思います。

個人的には、メインクエでもレベル連動なりで歯応えがあった方が良かったと思いますが
旧作ジルオールファンへの配慮なのでしょうか万人受けを目指したようです。

一方ギルドクエでは、後半になってくると即死も多く難易度は上がります。

・ダウンロードコンテンツ

追加のストーリー、コスチューム、ダンジョンが全て無料なのが嬉しい。
自分はゲーム終了まで何も見ずにやってたので全く気が付きませんでしたがorz
追加コスチューム5種
追加ダンジョン4種
追加絵画回収クエスト
追加ストーリー22種
めっさ多いんですが...w
無料は嬉しいですがダウンロードが結構めんどいです。
一括ダウンロードとか無いのかすら?

 

●まとめ

他でも評価されている通り、出来は凄く良いと思います。
基本をキッチリ押さえてバランスも調整してあり
キャラクター性も音楽も進行のテンポも良く
完成されたMORPG(本当のMORPGが完成する事は無いがw)を遊んでる感じで
アクションRPG好きとしては、かなり大満足の部類に入ります。

しかし、大満足が故に残念な部分に目が行ってしまったのも事実。
(コエテク系列って、ひょっとして最終調整が苦手なのかな?)
謎解き関係の貧弱さ、スキル回りの偏り、
敵のガード不能属性攻撃と回避のバランス
隠しダンジョンとストーリークエの難易度が低すぎる点
などが調整され尽くしていれば、更に評価が上がった事でしょう。

あと仲間が固定であったり、なんちゃってフリーシナリオである点
ソウルポイントによる個性の出る育成要素が無かった点が
本来のジルオールを期待していた人には正直、全く物足りないものである事は
ジルオールをプレイした事が無い自分でも容易に想像出来ました。

シリーズ派生として売る事は広報の面で容易かつ安価に展開できるが
結果としてプレイヤーに要らぬ期待をさせてしまう事にも繋がる。
このゲームは、その様な負の側面がモロに出てしまった作品ではないでしょうか。

アクションRPGとしての出来は良いだけに
非常に残念な評価になってしまいましたね。
とは言え、アクションMO好きにはオススメ出来る逸品です。


2が出たら絶対買うんだけど、まぁ出ないでしょう...
同じオメガフォースが製作した「討鬼伝」がヒットしちゃったので
作るなら間違いなく「討鬼伝2」になるでしょうからw

プレイ時間は約90時間、
ダンジョンの途中でセーブ出来ない時はメニュー画面で放置してたので
正確なプレイ時間ではありませんが、時間を忘れてのめり込んだゲームでした。

体験版もあるみたいなので、興味のある方は試してみてください。
時間を掛ければトロフィーコンプリートも難しくないので
かなりお手軽な、ソロで遊ぶMORPGと言う感じでした。



コメントを投稿