かき分けた前髪の隙間から見えた瞳が
光をまっすぐ吸い込んで
透き通っていた
そんな君の横顔を
ただじっと見つめていた
あごから生えた短い髭をなでながら
どこか遠くを見るような目で
まっすぐ 何かを見ていた
心の中にある大切なものを
思い出すような
遠い目で
そんな君の横顔は
この世で最高に美しい
そんな心の持ち主を表す
眩しいものだった
君から発せられる言葉は
あまりにもまっすぐで
透明で
知らぬ間に心に突き刺さるけど
それは
また透明な涙となって
浄化してくれるから
ただ君の横顔を見ながら
音に身を任せていたら
今まで抱えていた全ての哀しみが
羽を持って飛んでいったみたいに
軽くなっていた
それはきっと星になって
夜空で瞬いているはず
だからもう
泣かなくてもいい
君の横顔を見ながら
この想いと共に生きてゆこうと
生きてゆけると思った
もうひとりぼっちじゃないと
もう大丈夫だと
そう思った