ココロのかけら

心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった
透明なガラスのような
ココロのかけら

身体中に刺さる棘を

2022-04-14 | BLUE


刺さった棘を 抜きながら
彼らは曲を奏でた


抜いても抜いても
棘は次々刺さって
身体中を埋め尽くす

そのうち皮膚は 傷跡で塞がって
上手く呼吸ができなくなる


流しても流しても
それは止まらぬまま
そして彼らは力尽き
この世から
いなくなった


そんな彼らの遺したものを
棘を抜きながら聴いている

そんな彼らの曲のおかげで
わたしは今も
生きている

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あまりに青い空の果てに

2022-04-13 | BLUE


午後のひととき
お日さまに照らされて
透き通る花びら

ソメイヨシノが終わりかけ
八重桜が咲き誇る

楽しそうに囀る鳥たちの声に
窓から漏れ聞こえる授業中のおしゃべり

そんな春の日は
空があまりに青くて
ぼくはなんだかぎゅーっとなって
どこかへ飛んでいきたくなる



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空のなみだ

2009-11-17 | BLUE


降り出した雨の音
真っ白な空から
落ちる涙のしずく

わたしの分まで
泣けばいい


粒になって
泡になって
上昇して 風になれ
空高く
舞い上がれ


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なみだ

2009-10-05 | BLUE

涙目の君が
無理に笑おうとして
壊れた楽器みたいな
音を出すんだ


泣いてもいいよ
僕が見てるよ
何も言わなくても
僕は知ってる

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ゆがんだ時の流れの中で

2008-04-01 | BLUE

言い知れぬ寂しさを抱えて 越える夜は
認めたくない劣等感と焦燥感で
つぶれてしまいそうだから


あなたの名前を呼んでみても
答えは返ってこないこと 知ってる


戻りたい場所なんてなくて
ただ この闇の先が欲しかった
その先を照らす 光があれば


幸せのカタチなんて知らない
見えなくても
あなたの気持ちを信じたかった
大人になんて ならなくても
笑っていられると 思ってた


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スパイダー

2007-09-15 | BLUE

熱い想いが降り積もって
緋色みたいな文字になった
羽根を広げて飛びそうな
燃える赤い鳥になった

この雲を突き抜けて
宇宙のどこまで行けるだろう?


蝶の羽根が欲しかったクモは
その空を飛べたのだろうか?


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哀襲

2006-07-17 | BLUE

かなしみに襲われる時がある
君の言葉に
何か堰を切ったように
あふれ出て


見上げた青空のように
どこか寂しく
懐かしく
心の奥に残る


君の声が響いてる


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6月の雨

2006-06-22 | BLUE

こんな日には
雨を眺めながら
君を想いながら
小さくうずくまる


体が膨張して
窮屈で
収まりきらなく
なりそうだから


僕は両足を抱えて
小さくうずくまる


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酸欠

2006-06-08 | BLUE

時々
壊れそうになる
体がバラバラになって
崩れ落ちていきそうで


こぼれていく気持ちに
受け皿が欲しくて


手の先が ビリビリする
目の奥が熱くなる
息が苦しくて
うまく呼吸できなくて



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停止

2006-03-06 | BLUE

少しの間
僕を止めて

雨の日は ここで
休ませて


青い雫が
身にしみるから
濡れた心が
寒いから

雨の日は ここで
休ませて


碧い海が
揺れているから
滴で視界が
にじむから


少しの間
僕を止めて

雨の日は ここで
休ませて



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快青

2006-02-27 | BLUE

こんな晴れた春の日には
僕はいつも泣きたくなる
ぐっと涙をこらえると
喉の奥がヒリヒリした

青い空がまぶしすぎて
僕の心はブルーに染まる


葉っぱも花も こんなにも
キラキラ輝いているのに
僕の心はなぜかいつも
きゅうきゅうと鳴っている

それは雨が降ったあとの
よく晴れた日のことだった
僕はただ君が恋しくて
泣きそうな顔で歩いてた


よく晴れた青い空の下
君が笑っていることを
僕はただ
祈っていた



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