ココロのかけら

心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった

透明なガラスのような
ココロのかけら

生地

2006-02-27 | identity

辺りすべてが静まり返る
そんな夜に 立ち止まる
信号待ちの国道は
その光だけが際立って

遠くの山にまで続くライトが
まばらにきれいに散らばって
澄みきった夜の空気と共に
心の奥まで入ってくる


この町で
生まれ育って
この空気を
受けていた
都市に憧れたこともあったけど
この風景に ほっとする


帰るべき場所に
僕は帰ってきた
僕の心はここにあった

今見えてきた
僕の物語は
あの時ここから始まっていた


静かな空気に見守られて
僕は本来の姿に戻った

何も言わない淡いライトが
やさしく僕を 囲んでいた



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快青

2006-02-27 | BLUE

こんな晴れた春の日には
僕はいつも泣きたくなる
ぐっと涙をこらえると
喉の奥がヒリヒリした

青い空がまぶしすぎて
僕の心はブルーに染まる


葉っぱも花も こんなにも
キラキラ輝いているのに
僕の心はなぜかいつも
きゅうきゅうと鳴っている

それは雨が降ったあとの
よく晴れた日のことだった
僕はただ君が恋しくて
泣きそうな顔で歩いてた


よく晴れた青い空の下
君が笑っていることを
僕はただ
祈っていた



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青の人

2006-02-26 | あなたとわたし

生まれ変わっても きっと
私はあなたを見つけだす


あの日わたしが心に誓ったこと
あの日わたしが心に刻んだこと


この空の下 息をして
探し求めた 青の色
あの日心に映った色を
あなたの中に見つけたよ


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純粋さは

2006-02-21 | identity


純粋さは弱さだ


きれいな心は傷つきやすい
だから僕はいつも
自分を傷つけることで
安心していた


純粋さは弱さだ
だけど
強くなるために
灰色になんて
なりなくなかった

その白さが
だんだん 濁っていくことが
果てしなく むなしく思えた
だからいっそ
黒になろうと
傷つくのなら
傷つけてしまえと


でも僕は
透明でいたかった
重なって 少し青くなる
透明でいたかった


純粋さは弱さだ
だけど 強くなれる
絶えず流れる川のように
濁っても 濁っても
浄化していく強さを
澄んだ心を
持っていられる


純粋さは弱さだけど
貫けば 強さだ


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静夜

2006-02-21 | ヒカリ

月も星もない夜は
町の明かりが
きれいに光ってる
深く澄みきった夜には
すべての影が 浮き上がる

木の枝や
橋や
明かりの灯ったアパートや
小さく動く川面


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少し長く

2006-02-21 | 


あなたが握ってくれる手は
いつも
心なしか
少し 長い

その感覚が
いつも心に残るから
わたしは 少し
うれしくて
わたしは 少し
切ないよ


あなたが握ってくれる手を
わたしはいつも
心に留めて
あなたを心に
残すの


少し 長く



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前髪

2006-02-21 | 


君の目を見た瞬間
僕はわかったよ
君がもう大丈夫だってこと

僕はほんとにうれしくて
ニコニコが止まらなかった


君がまっすぐ前を
見つめていられること
君がその前髪から
くっきり目を出していること

それは君がまたひとつ
一歩進んでいることの




僕はほんとにうれしかった
君に会えてよかった
君をずっと見てきて
今の君を
心から
誇りに思うよ


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透明なもの

2006-02-21 | ことばの風景

ライトに照らされた
ペットボトルの水が
青く光っていた

その輝きが
あまりにもまぶしくて
僕は目を奪われた


透明なものを
通した光は
なんて素直に
輝くんでしょう


水の妖精が
出てきそうな
そんなパワーを
感じた


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胸さわぎ

2006-02-21 | 


辛そうな君の絵だけが
目に焼きついて
私は心が痛かった


やわらかに 微笑んで
大きくて ふわふわ
そんな君のイメージだけを
記憶に残していたけれど

あれが本当の君の姿なのかもと
ふと思った


自分を責めるその姿に
私はやけに不安になった
この胸さわぎは
何だろう


私だけなのだろうか
考え過ぎなのだろうか
君は平気なんだろうか
ただの思い過ごしだろうか


大きくてやわらかい君の体が
震えているように見えた

壊れそうで
切なくて
私は心が痛かった


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迷子の君

2006-02-20 | 


ステージの上
君は迷子のように
何かを追っていた


だれか彼を
抱きしめてあげて


あまりに心がきれいな人は
それゆえに苦しむのだろう


だれか彼を
抱きしめて

迷子の
あの人を



大丈夫だから
笑って

ずっと僕は
叫んでいた


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七色

2006-02-17 | ことばの風景

梅の花が咲き始めた頃
わたしは新しいものを見つけた
しなやかで
気高いもの


すがすがしい一日の終わりに
青い空を見上げたら
ぽわんと浮かんだ雲のはしっこが
黄金に染まっていた


夜に傾いた その瞬間に
空は七色を映し出す
西の端から東の端まで
夕方に染まっている


そしてまあるいお月さんと
雲の隙間から光る星たち
まっ暗闇を 白く
正しく照らしていた


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茉莉芙蓉

2006-02-14 | 


日曜日の昼下がり
暖かい日差しと
温かいお茶

土のぬくもりと
無邪気なピンクが
輝く時間を
届けてくれる


ジャスミンの香りと
お湯の中で開く花
のぞき込むと
広がるしあわせ


さりげないつながり
初春の光
やわらかいピンクが
ほほ笑んでいた


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着地点

2006-02-09 | 詩集

着地点を
探すの

きれいな模様の
真ん中に


でこぼこ道や
水たまり

果てしない海や
木の木陰

ふわふわ舞って
ぐるぐる周って


着地点を探すの

行きたい場所の
真ん中に

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春の陽だまり

2006-02-07 | あなたとわたし

窓際にひとり
たたずんで
春の光を
眺めてた

差し込んだ陽が
まぶしくて
ぽかぽかと
あたたかい

そんな春の
ひとときを
あなたと向かい
過ごしたら

ふわふわ
お花の上を
お散歩する
蝶のよう


あなたとつないだ
手のように
あたたかな日の
春の陽に

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人生は賭けだ

2006-02-03 | 詩集

「これだ」っていう時に
大きな賭けにでる

大胆にならなきゃ


人生は贈りもの
神様からもらったもの

だから生かさなきゃ


慎重すぎて何もできないなんて
もったいない


人生は賭けだ
やってみなきゃ
分からない


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