ココロのかけら

心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった
透明なガラスのような
ココロのかけら

彼方へ

2007-07-02 | 想い

君に会えたのに
言葉にならなかった
重すぎる想いは
伝えるべき音を超えて
宇宙の彼方へと
行ってしまったのか

私の体を超えて
あの空へ 行ってしまったのか

そこに言葉は なかった
ひとつも 出てこなかった


想いは あふれた


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

そうやって

2007-06-04 | 想い

そうやって ひとつひとつ
忘れていくんだろうと
そうやって ひとつひとつ
思い出となって

後ろへと
流れていくんだろうと


あなたに触れたことも
そのぬくもりも

そうやって
日々の中で
薄れていくんだろうと


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

R.I.P.

2007-04-11 | 想い

命が芽吹くこの季節は
太陽が眩しすぎて

やさしいハート色に染まり
微笑みを振り撒いて
散っていく桜の下
僕は涙が止まらない


顔を上げて
空に向かって
どんどん手を伸ばしていく
そんな季節に
僕はついていけずに

ひとり うずくまって
僕は涙を止められない


君を亡くしたあの日
季節はめぐって
道は続くけれど
僕の心は
何も変わらないまま
あの場所に立ってる


季節は春だというのに
僕は涙が止まらない




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2007-01-24 | 想い

和らいでいく太陽の季節
斜めから射す日差し
その光を背に浴びて
匂い立つ庭の柊


小さなトゲの
ひとつひとつ
間に覗く
無垢の花


君の残した この花は
白の美しさが匂う
澄みわたる秋の風と
この空につながって


開いた花を 見つける度
君の面影と想いが重なる
静かにたたずむ その花たちが
忘れ形見の この庭に


柊も椿も槿も沙羅双樹も
君の花は 白く淡く
はかない美しさで


花たちは咲き続ける
君とともに この庭に


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月は停止の日々

2006-08-05 | 想い

僕は涙が止まらない
強すぎる太陽の光で
晴れすぎた夏の空


急に思い出した言葉に
あの頃の記憶と
変わらぬ想いが重なって
僕は涙を止められない


ああ 僕はどこへ行こう?
僕は何を探そう?
たった一人のカタワレを
探し続けて
泣きながら歩いてきた


もう前が見えないくらい
僕の視界はぼやけてしまった


もう僕は立ち止まって
泣くことぐらいしかできない
この足が痛いんじゃなくて
僕は心が痛いんだ


もう僕は立ち止まって
泣くことぐらいしかしたくない
8月は停止の日々
僕は瞼が腫れぼったい


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

循環

2006-05-08 | 想い

涙が出るのは
悲しい訳じゃなくて
深い想いに
心が動揺するだけ


あなたへの想いは
決して風化することなく
ここにあって
私を揺さぶっている


だから ただ私は
強く泣きながら
あなたの姿を
あなたの魂を
心に循環させる


私の持ち得る
全ての力に
あなたの魂を
循環させる


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰郷

2005-12-11 | 想い

家を出る決心をした僕は
心の中に 帰る家など
もうなかった


思い出すのは
ベランダから見た夜空
満天の星を見上げて
流れるものを待った

吐く息が白くなるほど
寒さが染みる夜でも
星を見ているとどこか
希望が持てる気がした


思い出すのは
窓から仰いだ空
きゅうきゅう鳴る胸を
抱えながら見た青

締めつけられるような
切なさに囚われながら
青に染まる感覚が
たまらなく心地よく


ひとりぼっちで生きて
誰も見つからなくても
この空さえあれば
大丈夫だと


思い出すのは
壊れそうな孤独感
もう終りにしようと
何度も繰り返したこと


あの家を出ようと思った時
もともと帰るべき家なんて
随分前からなかったんだと
そう思っていた


僕が帰りたかったのは
家じゃなかった
僕が欲しかったのは
居る場所じゃなかった
温かい
ぬくもりだった


思い出すのは
彼女の体温
同じようにぬくもりを求めていた
分厚くて弱い人


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする