その手は２

いつの間にか傷つき、ボロボロになったその手



沢山、さし伸ばしたんだろうね



傷つくことも恐れず、掴みに行くこともせず、ありったけの優しさと勇気で差し出された手に




しがみつく人も多いだろう




全ての人を救えるわけではない




指の隙間から取りこぼれる人もいる





自分を責める時もあるかもしれない




その手で自分を守ることは簡単だろうに




それをせず全力でさし伸ばすその手を




どんなにボロボロでも僕はキレイだと思う

その手は

あなたの手を見てみな


その手は何かを掴むために使ってきたでしょ？



何かを掴んで、また欲しいものを掴むために何かを手放す



掴んだままでは手に入れれないから手放してきた



間違いではない



でも、



その手は掴んだり離したりしかできないと思い込んでいない？




掴むって必死な感じしない？




努力して、頑張って、汗水たらして手に入れる



そうゆうやり方しか知らないだけだよ？




子供にさし伸ばす手はそんなに必死な手でいいの？




早くおいでってさし伸ばす手は本来のあなたの手？



小さな紅葉みたいな可愛い手を力任せに乱暴に掴みに行く？



僕らの手は自分を守り、相手を傷つけることもできる



でも、相手をいたわり、ねぎらうことも簡単にできるんだよ

不安に揺れる心の水面

不安で、何もないのに落ち込んで



この世で一人っきりに感じる夜がある



何かが足りないけど、その何かが分からない



目に見えるわけもなく、誰かに頼っても答えが見つかるわけでは無い



本当に大切なモノは目に見えない




本当に愛おしいものを言葉で伝える事も出来ない



本当は、大丈夫って言って欲しいだけでしょ？



何かが必要ではない



足りないものなんて何一つとしてない



あなたはあなたのままで大丈夫って言ってくれる人が一人でも居てくれるなら



あなたはそれほど不幸にはならない

勉強

本を開いて本に書かれてる事を勉強するより

本を閉じて静かに自分の中を探索する方が

何倍も勉強になる

けれど、本当は

勉強しようと思っているあなたを捨てたとき

古い自分では創造さえできなかった出来事が

あなたの目の前に起きる

何事も勉強って考えるのもいいけれど

自分なら何でも出来るって考えの方が

僕は好き

柳

柳の木はしなやかに枝を揺らし、風を受けても

受け止め、ゆるやかに受け流す

その姿が美しく、魅力を感じる

根っこはしっかりしている

幹もほかの木々と変わらない

でも、風に揺れる姿は美しさを感じてしまう


ただね、キレイにゆれる枝をひとつひとつ結んで

帆のようにすべて受け止めようとしたときに

幹はきしみ、根っこは踏ん張らないといけなくなる


受け流すこと忘れていない？