何年ここに居るのだろう?
何百年?何千年?
分かるのは、幾千、幾万の願いや想いの受け皿としての存在だということ
身勝手な願いも、想いもこの子の宝箱へ入っている
思えば、八百万の神々の国だからこういった存在がいてもおかしくはない
人が何かを願い、誰かを想うとその目に見えないエネルギーは発せられる
叶う、叶わないという事が焦点ではなく、
願う、想うというそれ自体がこの子を作っている
でも、それは酷く残虐な事なのかもしれない
願いや想いは叶えられ、遂げられる期待を込められて発せられる
例え、その5分後に忘れてしまったとしても、
この子にとっては、大切な人との唯一の繋がりであり、縁になってしまう
大切な人、一人一人に忘れられていく・・・
それでも、大切な人の大切な宝物を守り、叶えようとしてくれている
その宝物を献上する神の使いとして、神々と人との間を持つ使者として
誰かに感謝されるわけでもなく、存在すら知らされない
願いや想いは、神様が叶えてくれるんじゃない
誰の中にもその子は存在しており、願える、想いやれるあなたの心が
現実世界に投影されているとしたら、
現実と理想の狭間の深層心理の中にある
一人の子供の事を祈ってあげて欲しい
願うことが出来る、想いやることが出来るあなたの心に祈りを!