願いのその先は3

2020年06月19日 07時50分49秒 | 日記




何年ここに居るのだろう?


何百年?何千年?


分かるのは、幾千、幾万の願いや想いの受け皿としての存在だということ



身勝手な願いも、想いもこの子の宝箱へ入っている



思えば、八百万の神々の国だからこういった存在がいてもおかしくはない


人が何かを願い、誰かを想うとその目に見えないエネルギーは発せられる


叶う、叶わないという事が焦点ではなく、


願う、想うというそれ自体がこの子を作っている


でも、それは酷く残虐な事なのかもしれない


願いや想いは叶えられ、遂げられる期待を込められて発せられる


例え、その5分後に忘れてしまったとしても、


この子にとっては、大切な人との唯一の繋がりであり、縁になってしまう


大切な人、一人一人に忘れられていく・・・


それでも、大切な人の大切な宝物を守り、叶えようとしてくれている


その宝物を献上する神の使いとして、神々と人との間を持つ使者として


誰かに感謝されるわけでもなく、存在すら知らされない



願いや想いは、神様が叶えてくれるんじゃない


誰の中にもその子は存在しており、願える、想いやれるあなたの心が


現実世界に投影されているとしたら、


現実と理想の狭間の深層心理の中にある


一人の子供の事を祈ってあげて欲しい


願うことが出来る、想いやることが出来るあなたの心に祈りを!







願いのその先は2

2020年06月15日 01時32分57秒 | 日記




いつまでも不貞腐れているわけにもいかない


話だけでも聞いてみようと思うと同時に


子犬のような小さな狛犬たちに質素な小箱を差し出される


幼く、拙い文字で宝箱と書かれてたその小箱


触れていい物かと思案するも、その小箱から柔らかな温もりを感じ、


そっと、開けてみる



あぁ、と吐息にも似た声だけが出る。



小箱の中身は何も入ってはいない



正確には物質的なモノがだ



入っていたのは、



人々の願いや想いが



カラフルな色をした球体で頭の中を駆け巡る



淡く、優しい色のした自分ではない誰かのために祈る想い



黒く、禍々しい色の怨念



不安や悲しみから来る願い



どの色の球体に触れても、


その人の人生観、その時の感情や状況などが心を締め付ける



ふと我に返り、周りを見渡すと先ほどまでの神々の姿はない



代わりに居たのは、小学生低学年くらいの子供?



声をかけようと息を吸った際に理解する存在



恐らく、あの小箱の蓋を開けた瞬間から



物質的な現実空間から目に見えない空間の狭間に居るような感じだった



この子供は、その狭間の住人だ



神でも人間でもない、それでいて両方の空間を紡ぐ存在


宝箱と書かれた小さな小箱の持ち主だ




願いのその先は、

2020年06月09日 03時20分12秒 | 日記



神社や、聖域、パワースポットという場所が好きだった


神聖な空気に幽玄な雰囲気


そこに行けば何かが変わるかもという期待感と現状の焦燥感


小銭を沢山持って神々の前へ立つ


二礼二拍手一礼、礼儀作法はバッチリ!


さて、と思った矢先


あれ?自分は何しにここへ来たの?


突然の疑問に頭が真っ白になる


何しに来たんだろう?


お願い? 何を?


神頼み? どんな事を?


あれ?お願いしなきゃいけないことってあった?


神様の前ではお願いではなくお礼をしに行くところだよ


そんな話を聞いたことがあるけど、


敷地内まで入ってきてお礼言って出ていくだけ?


変なプレッシャーに呼吸が乱れる


あれれ?


そんな無言の攻防が続き、いい加減頭にきた僕が口に出したのは、


どうしろって言うの?


何をして欲しいの?


怖い顔した神々たちが一斉に笑い出す


自ら望んで敷地内に来たつもりだったが、


誘導されてこの場に立っていることを理解した


やられたと思っても


笑顔で身を乗り出している神々を抑える力などなく、


お願いをする側、お礼をする側から


お願いをされる側、お礼を言われる側へと転げ落ちていく瞬間だった

その手に

2020年06月07日 04時47分14秒 | 日記




誰にだって逃げたい時があり、逃げ込める場所が必要な時がある


思春期の時であれば、なおさらそういう時がある


これは、そういう時の心の葛藤を出来るだけ言葉にしたつもりのブログです



最初は都合が悪い時だけの隠れ家として、自分の心に内側から鍵を掛けるようになっていった

その空間では、ひと時の安らぎを得られ、誰も私を傷付けない、

その心のひどく化膿した傷口から血が落ちなくなるまでのICUとしての空間だった

血が落ちなくなるまでの間からその治らない傷が少しでも良くなるまでと

長いことその空間に居ると、自分で掛けた鍵をなくしてしまう。

このままでもいいかと誰もいない空間に

自分以外の誰かに許可を求め始め、焦燥感と不安に傷口はどんどん化膿していった


その感情が傷口から恐ろしい怪物を生み出してしまう


その怪物から身を守るために鍵の変わりに武器を求めるようになり、


より激しい言葉を、より激しい態度を


手に入れた武器を向けるのは、


自分を助けようと必死になってくれた人々だったって気づいたのは


ずっと後だったんだ。



傷つけた人々の心には私に対するバリアって言うか、壁が出来ちゃって。その壁がまた私を深い闇へと堕とし込んだんだ。



とある人からの相談を文章にするとこんな感覚かなと思います




戦う、守るという選択の価値観では武器と盾が必要になり、


傷つけ、傷つけられる覚悟が必要になってしまう


そんなことなど望んでもいないのに


奪い合い、騙し合いの世界観を作っているのは


他ならぬ自分自身なのかもしれない


その世界観にどうして?と苦しむなら、


築き合い、支え合いの価値観を持てるように苦しんでみてもいい


その手に握りしめている武器や盾が


本当に必要かどうかが見えてくる


障害物

2020年06月04日 06時17分08秒 | 日記





障害物は乗り越えるモノと考えるのはもう時代遅れかもしれない


障害物を乗り越えたら、達成感や優越感が味わえるけど、


障害物の存在価値はそれだけなのかもしれない



障害がないと面白くないって人は


どんどん障害物を創り出し、


乗り越える快楽を思う存分に味わえばいいと思うけど



障害物を乗り越えられなくて、苦しむくらいなら



乗り越えるっという選択肢ではなく、



消してしまうという選択肢もあり?