さてさて、理系男子には不得意分野の続きです
新大橋側から7つ目
「あられきくや この身はもとの ふる柏」
あられきくや このみはもとの ふるがしわ
最初の芭蕉庵を焼失し、第二芭蕉庵が出来上がってそこに入った頃、霰(アラレ)がパチパチと音をたてて降っていたのでしょう。
芭蕉庵は新しくなったが、入っている自分は元のまま、ってな意味ですネ
植物の「柏(かしわ)」は、秋に葉っぱが枯れても、春、新芽ができて新しい葉っぱが生えるまで秋に枯れた葉っぱが残っているんです。
なので、柏は「代々続く、途切れない」縁起物なんですが、芭蕉さんは「枯れてもしぶとく木に(同じ場所に)残っている」とういう意味で使ったようです。
「芭蕉野分きして 盥に雨を 聞夜哉」
ばしょうのわきして たらいにあめを きくよかな
ムチャクチャ字余り
「野分(のわき)」は、野を分けるような暴風で秋の季語、台風も含まれるでしょう。
強風で芭蕉の葉がバサバサと・・・、雨漏りなのかタライに雨ときたもんだ
そんな夜は早く寝ればいいのに・・・
萬年橋のすぐ近くの碑です
「しばの戸に ちゃをこの葉かく あらし哉」
しばのとに ちゃをこのはかく あらしかな
この句の意味はようわからんです
調べても、色々解釈があるようで・・・
ま、嵐で柴の木の戸に枯れ葉が集まっている様子はわかるんですが、「茶を木の葉掻く」・・・の「茶」がなんだか・・・?
庵にはお茶の木があったんですネ
きっと、嵐の風が、この葉を掻き集めるようにお茶の葉っぱを柴製の戸のところに集めていたんでしょう・・・かな
以上で、9つ皆紹介し終わりました