土曜日は今年も「東斜里岳」に行って来ました。この日はこっち方面が天気が良さげだったので。
昨年は散々な結果に終わったので、今年はなんとか上部から滑り降りたい。
ここのレコがなかなか出て来ないので、やきもきしてる方も多いと思うが、自分もその1人だった。前日にやっとレコが上がったので、急遽、東斜里を決行した。
遅めの7時出発。メンバーはタカシと自分。
天気は高曇り系で風は弱い。まぁまぁである。樹林帯も明るいのでコース取りも楽であるが、暗い中歩く時は、とにかく歩くのみなので、あまり感じたことがなかったのだが、明るい中歩くと周りが見えるせいか、やけに樹林帯が長く感じる。
取り付きの広場にドンピシャ、帰りはいい帰路のトレースになったはず。先行者はシューなので、登山目的だろう。東斜里岳か本峰か?先行者とは違うルートで上がって来た。
取り付きは今までで、一番雪が付いているように見える。昨年はこの時点で難儀していたが、今年は全然楽勝。
その上のポコも楽々クリア。
尾根もハイマツは出ているが、ガリガリということはない。風も弱いし、まだ東斜里も見えている。振り向けば、国後島も見える。たぶん羅臼山?泊山?も見えている。爺爺山ではないと思う。晴れてはいないが、こんなに遠くまで見えたのは初めてかもしれない。海別岳は雲がかかっている。
いつものように止まっては話し込むが続くので、いつもこの二人のペースはなかなか上がらない。でもそれが楽しく感じて来ている。
とかなんとか言ってるうちに後続単独男性が抜かして行った。がっ、もうそんなのにはどうでもよくなっている。我々には我々のペースで行く。
先行者2人組がピークから下りてくるのが見えた。
その後は段々とピークが白く隠れるようになったが、順調に歩を進め、ピーク手前の岩峰に来た。
途中先行者とスライドした。ピーク直下は雪は柔らかったと言っていた。この言葉がのちに響いてくる・・・
すっかり周りは白くなってきていて、ピークはすでに見えない。単独男性はスキーをデポして、アイゼン、ピッケル装備で東斜里岳ピークに望んでいた。
かなり足元が埋まっている。雪はそこそこいいように見える。
自分たちは途中から無理をせず、行けるところから落とすことにしていた。ピークは見えないし、周りは白いし、すっかりテンションダウンで手前岩峰から落とすつもりだった。
がっ、でもここからだと行きたい面に落とせない。かといって、アイゼン装備で岩峰を巻く気もない。まさか巻ききれるとは思わないが、行けるところまで行って見るか?ダメならセットアップできるギリギリで止めよう。それもダメなら戻ろう。
自分が先頭に立ちトラバる。やはり意外に雪は柔らかい、なんか行けそうな気になる。まず1つ目のジグを切ってみる。ありゃ?行けるんでない?もうこうなったら行くしかない!
2つ目、3つ目、振り返ると、いつもはガシガシ行くタカシがかなり下だ。そんなタカシが「怖いよ~」と言ってるが聞こえる。彼は見かけによらず、高所恐怖症だということが最近判明していた。
「雪の状態はいいから大丈夫!下を見るな~」と言っても、下はほとんど見えないんだけどね・・・
結局、ピーク直下までシールで来てしまった。ちょろんぼの木の残る場所で待つ。タカシが「最初のキックターンがめちゃめちゃ怖かった・・・」と。
「俺と来たら、しょっちゅうあるかもよ?」ちょっと脅しておいた。しょっちゅうなんてあるわけはない。基本、自分は安全第一だ?
自分たちがドロップポイントにつく頃、先行単独男性は壁にへばりつきピークによじ登っていた。
すっかり周りは真っ白だ。というか、ホワイトアウトだ。これはまずい・・・
滑り下りれる状態じゃない。このままだとツボでアイゼンで尾根を引き返さなきゃならないかも?
ここに来て天気待ち。二人で来てると、こんな時も能天気なものだ。話し込みながらその時を待つ。
す~っと、明るくなった。振り返るとピークが見えた。「今だ!」慌てて準備をする。さぁ~ドロップという時にまたまた真っ白・・・ダメだぁこりゃあ~。
そのままで待つ・・・待つ・・・待つ。
「なに~、おいおい、冷やかしか?」
いつまで待ってもその時が来ない・・・「ヤバい・・・」
最大のチャンスを逃がしたか?
諦めかけたその時、ぱぁ~と雲が切れだした。
「今だ!」
すかさずドロップイン!
雪は悪くない。硬いところは感じない。
行きたいところにトラバっている時に、なんとinstaがバッテリー切れ・・・
「マジか?」
これからという時に・・・
GoProにチェンジ。
雪は思いのほか良かった。少しは重めではあるが、なかなかの気持ちよさ。沢まで落とした。おそらくは東斜里でこの時期にしては最高だったのでないかと思う。
沢まで下りたらすっかりいい天気に。もしかしたら、真っ白だったのはピーク近辺だけだったのかもしれない。
これからは、多くの方が気になっている沢を行く。
埋まり切っていないのは一ヶ所だけ。後はスムーズに下りて行けます。心配はありません。
登り返し地点でまったり休憩。
登り返して、シールを剥がして自動運転でP帯まで。後続者が何人かはいたみたい。
トレースがしっかりと固まりスピード注意。
ぐらんぐらんになって2枚の板で帰っていた。
結局は結果オーライ。美味しいところをいただいた。
帰り道は風が強かったが、道路の雪がかなり融けていた。
ここが凄く気になったが、山名がわからん・・・
それでは
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます