春は人事の季節だ。
こればかりはみんな人が幸せなようにという民主主義一本ではいけない。
自分が大切だ。
過去、幾たびかの人事があり、みなさんも人事があり、それは他人にとっては全然おもしろくもくそもない出来事だ。
というのも、例えば、日経新聞の私の履歴書では、どうも官僚の立身出世課程みたいなものもある気がするし、本人は、その場その場で全力で履歴に傾倒しているみたいだが、なにかおもしろくない。
創業者とまではいかないが、実業界のほうが少なくともおもしろい。
このように人事は、自分にとってとおよび家族にとっては大地震だが、第3者にとってはふーんといった感じの出来事であるような気がする。
しかし、ここでいいたいのは、日本の人事の最高峰には人事・天地を司る天皇がいるということである。
これは日本人にとっては重要なことではないか。
というのもこれがもし頂点にいるのが大統領だと、きったみんな納得しない、上も納得させられない、となると職場の最後の砦である和の精神がこわれて、日本の職場は、混乱のちまたに陥ってしまうだろう。
むろん、人事で悲惨なこともあり、自分もそういうこともあったが、その部分はどこでもある、というか、
はたらかないおじさんにとっては仕方がないだろう。
日本の天皇制は、現代競争社会において、物事を融和する役目をもっているような気がする。