まだ気温的には、秋とは言えないが、秋は読書の季節だ。
といっても、秋の読書は、今からの人生を長期的にどうするかの課題を持つ読書だ。
私は今、二宮尊徳に憧れを抱いている。
岩波新書の二宮尊徳をむさぼり読んでいる。
歳をとると、倫理的なものや、思想的なものに興味や関心が深まるとある先輩が言ったが、私もそのとおりだ。
私の場合、財政再建という課題がある中で、二宮尊徳の生き方に触れ合うものを感じた。
わたしの場合は、90歳までに、1000万円貯めようとものだが。
福永武彦の『廃市』という短篇小説を読んでいる。
おそらくは水郷柳川を舞台とした小説だが、映画の方を先にみた方がよい。
日本的情緒、滅びの美学満載の作品だ。
哲学書は難しい。
私にとって西洋哲学は、とくに難しい。
その影響を受けた日本哲学も、いまや本当に難しい。
しかし、日本のものでも鎌倉の仏教は、日本のものなりに難しい。
私は、現代語訳でしか読めないが、日本思想が好きだ。
江戸時代のものを読んでいこうと思っている。
秋はまた、空気が澄んでくるので、音が透き通って伝わる。
つまり、音楽の季節でもある。
最近は、五嶋みどりのヴァイオリンが凄いと聴き入っている。
先のことはわからない。
今日一日をだらだらと過ごす。
昨日は、よい本に出会った。
中公新書の秩禄処分という本だ。
しかし、今日はその本を携帯するのを忘れて代わりに読んだ本が、つまらないことを発見した。中公新書の原敬という本だ。
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