メールでのやりとりはありますが、会うのは、半年ぐらいぶりかなぁ。
すこし日に焼けた顔に、笑顔もうかんでいました。
話が一段落して、
「麦茶でも飲む?」
と聞きますと、「ありがとうございます。」の返事です。
お互いに、ちょっとリラックスして話していたら、S君から、こんな言葉がとびだしました。
神様(らしき存在)が、
「おまえがゆるすことをしなかったから、こう(いう結果に)なったんだ」
といわれたんだそうです。
こういう結果とは…
S君は若いとき、大きな事故をおこしました。
そのためなのかはわかりませんが、そこから彼の運命の歯車が狂いはじめました。
もちろん、それだけが原因ではないと思いますが、離婚、精神的に病んでしまったことなど…。
「そんな話し、今はじめて聞いたけど。」と言いますと、
彼は
「今思い出しました。」とのことです。
「でもそれは、20年以上も前の話しになるよね。それにしても、それって臨死(りんし)体験なの?」
ついつい、そんなことを聞いてしまいました。
彼いわく、「事故のあと、半月くらい意識不明でした。」
とのことです。
そのとき、こうも言われたそうです。
「このまま、こちらの世界にいるか、それとも元の世界に戻るか。」と。
彼によれば、そのときは、
まだ、付き合いはじめた彼女に未練があって、戻ることをきめたそうです。