そのいわんとしていることは、もしかすると、
とても的確なことをいっているのかもしれないと、
そのとき感じました。
S君がときおりみせる、
激しい怒り、憎しみ、
私には正直、ちょっと理解できないものです。
彼の中にある、
なにかわからないけれど、
自分の中の、うまくいってないことへの、閉塞(へいそく)感、
いらだち、息苦しさが彼の内面を苦しめている。
自分でもよくわからないからこそ、しまつにおえないのかもしれません。
そんなことが心に浮かびました。
彼にとって、なんと言われてもゆるせないものがあって、
でもそれこそが、彼の心をしばっている。
そうも感じました。
第三者から見ても、
本人からしても、自分の正義にてらしても、
なんとしても、ゆるせないということは、あると思います。
それに関しては、第三者がどうこういうことではありませんが、はっきりしてることが、一つだけあります。
相手がどうあれ、ゆるさないということは、そのことでずっと、自分もしばられるということになります。
それとは逆に、ゆるすということは、(相手が反省しようが、しまいが)自分が解放される、自由になるということだと思います。