情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

交通事故被害者をこれ以上増やさないために~事故防止システム採用を要望しよう

2007-09-08 07:17:32 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
 
 
 交通事故を防ぐためには、飲酒していること、疲れていることを検知し、それをドライバーに警告したり、速度を弱めて停止させるシステムを車に搭載することこそが重要で、刑罰を重くすることだけでは事故は避けられない…と主張しました(※1)。すると、chipさんが、【「飲んだら乗るな」とシフトロック 飲酒運転防止へ日産がコンセプトカー】(※2)という記事を紹介してくれました。

【日産自動車は8月3日、ドライバーの呼気からアルコール濃度を測るセンサーなどを搭載し、飲酒運転を防止するシステムを備えたコンセプトカーを開発した。アルコールを検知した場合にはシフトレバーをロックしたり、カーナビの警告やシートベルトを巻き上げるなどして知らせる。
 シートにドライバーの呼気のアルコール濃度を計るセンサーを付けた。濃度が規定値を超えると、カーナビ表示と音声で警告する。シフトレバーには手のひらの汗に含まれるアルコールを検出するセンサーを組み込み、アルコールを検知した場合はシフトレバーをロックする。
 メーターに備えたカメラでドライバーのまばたきの回数を監視したり、ハンドルの動きから走行中の車の動きを監視するシステムも備えた。システムが居眠り状態、飲酒運転、脇見運転と判断した場合は、カーナビ表示と音声で警告したり、シートベルトを巻き上げるなどして知らせる】というもの。

まさに、私が想定していたシステムそのもの。非常に残念なのは、車メーカーが20年前からこのシステムに本気で取り組んでいたら、おそらくは事故で亡くなる人がすでに減っていたであろうということ…。

後ろ向きのことを言っても仕方ない。冒頭に掲げた記事のように、警察官でも飲酒運転で人生を棒に振るわけですから、やっぱり、厳罰だけで、飲酒運転を防止できるわけではない。軽い気持ちで飲酒運転させないためのシステムの導入、これこそが望まれるところです。

ぜひ、このシステムを至急導入するようメーカーや政府に要望するとともに、このシステムが導入されるまで新車を買うことは控えることをブログなどで表明してはいかがでしょうか?


もう一つ、中国人に対する発砲事件を取り上げましたが(※3)、冒頭の記事は、警察側の発表のみを鵜呑みにしていると大変なことになることも理解できるという一口で二度おいしい記事でした。


※1:被告人を憎ませることでガス抜きをさせてよいのか~本当の対策を怠らさせるな! http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/7d0eb30d577d1d1ca6b6f2c64aa2e6b6

※2:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/03/news112.html

※3:「夫の死 真実知りたい」~警官発砲中国人死亡事件提訴続報 http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/30909d8f5c0a6c483bb1a3f9d53d641f






★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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大阪・世界陸上前日に不当逮捕され、9月5日、釈放されたNさんのメッセージ

2007-09-08 07:15:56 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 
【扇町公園の小屋は令状なし・立ち会いなしの捜索でした。大阪府警のやり方のなんとデタラメなことといったら、自分自身に降りかかったことながら、あきれてしまいます。ここまでやるか、と言うか、世の中はここまで来てしまったのか、という印象です】…大阪・世界陸上前日に不当逮捕され、9月5日、釈放されたNさんのメッセージを転載します。

■■転載開始■■
みなさま

 こんにちは。長居公園仲間の会/釜ヶ崎パトロールの会のNです。
 (このメールは関係の方に転送していただいてけっこうです。)

 8月24日の突然の逮捕から13日間、世界陸上の終わった直後の9月5日(水)の夕方に、無事釈放されました。「釈放事由」は「拘束不要」とのことです
が、紙切れ一枚でのあまりにもあっけない釈放でした。

 この間、ほんとにたくさんの方々から激励のメッセージや大阪府警への抗議を寄せていただきました。全て、弁護士接見を通じて私に届けていただきました。
長居公園の仲間は毎晩府警本部前に激励に駆けつけてくれました。ひとつひとつの言葉が、思いが、こんなにも暖かいものかと、体に染み渡るようにしみじみと感じられました。ありがとうございました。

 私が逮捕された容疑は、「ディーゼル車の排ガス規制を免れるために、使用の本拠をいつわって車検の継続検査を2回にわたって行った容疑」=ひらたく言えば不正車検です。逮捕と同時に、扇町公園の私の小屋と私のアルバイト先である人民新聞社オフィスに加え、釜パトメンバーの自宅が家宅捜索にあい、メンバーの携帯電話などが押収されました。扇町公園の小屋は令状なし・立ち会いなしの捜索でした。大阪府警のやり方のなんとデタラメなことといったら、自分自身に降りかかったことながら、あきれてしまいます。ここまでやるか、と言うか、世の中はここまで来てしまったのか、という印象です。
 府警本部の留置場内では、さまざまな被疑者たちの闘いの存在にも気づかされました。身に覚えのない容疑を着せられ、数ヶ月にわたって刑事と渡り合っているひと。警察の拷問のようなすさまじい取り調べを受け続けているひと。独房で精神安定剤を飲み続けているひと…。彼らの闘いとの出会いも、今後の取り組みの糧としていきたいです。
 また、弾圧対策の未熟さや救援活動の問題点などにも気づかされました。さらに学習を進めて、反省点を生かしていきたいと思っています。

 留置場内での経験や、逮捕・取り調べの手口についてなど、必要な場面で可能な限りお伝えし、運動総体の弾圧対策として共有していきたいと思っています。

**********

 今回の逮捕・勾留については既に多くの方がご指摘されておりますように、天皇出席と強制排除のもとでの世界陸上開催にあわせ、抗議行動を封殺する目的で強行された暴挙であることは明らかです。
 取り調べの中でわかったことですが、大阪府警警備部公安三課は、長居公園テント村の強制排除の手続きに入った昨年11月21日の時点で、近畿陸運支局に当該車両の車検申請書の照会を行っています。また、車両の捜索のためとして、車検証に記載された車庫の所在地や私の「実家」を訪れたのは、この8月になってからです。さらに、今年4月30日に長居公園で私たちが開催した「長居公園一日テント村~明るいビンボーメーデー」の際にも、「車を使っているかどうか」をチェックしに来ています。これらのタイムラグも、明らかに天皇来阪のタイミングを計った逮捕であることを物語っています。
 また、8月25~27日の天皇来阪中は、私が居住し、釜ヶ崎パトロールの会の活動拠点である扇町公園を公安刑事が常駐監視していました。今年の5月7日、ADB(アジア開発銀行)の総会が京都で開催され、皇太子が昼食会参加のために関西にやって来た際にも、私や他の釜パトメンバーは常時公安刑事の監視につきまとわれました。
 私は今回ほど天皇制の悪質さを身をもって感じたことはありません。民主主義と相容れず、自由と敵対するものであるかをつくづく実感しました。
 怒りを新たに、今後も「天皇制解体!」の声を上げ続けていきたいと思います。

 今回の弾圧は、強制排除や住民票取り上げ、日雇い労働者の一時金の廃止、高齢労働者の失業対策事業である特別就労事業の縮小と続く、大阪市による下層労働者の棄民化攻撃に連なるものです。これらの攻撃に一貫して反撃を担ってきた運動総体への弾圧だととらえています。8月25日の集会・デモをはじめ、弾圧への抗議行動もそういったものとして取り組まれました。
 そして私たちは、野宿・日雇いの立場から、失業者・フリーターや生活保護受給者、外国人労働者など、社会的排除を被る貧しき「持たざる者」たちの連帯を呼びかけています。長居公園の強制排除との闘いなどにおいては、たくさんの仲間といっしょにそれを結実させてきました。
 やつらは、下層労働者と「持たざる者」の腹の底からの怒りが燃え広がることを恐れています。そしてその怒りが、天皇制解体の声と結びつくことを本能的に恐れています。
 やつらの恐れるものこそが私たちの希望!
 私は、野宿労働者・日雇い労働者の団結を軸に、貧困者・「持たざる者」の連帯を呼びかける運動を今後も力強く進めていく思いを新たにしています。

 全てのひとの尊厳ある生のために、ともに闘いましょう!

■■転載終了■■

ちなみに「釜パト活動日誌」は、http://kamapat.seesaa.net/









★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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