だれが考えても、たぶん違うんだろうな…と思った横浜の高校生に対するインフルエンザ感染疑い発表。陰性だということもはっきりし、やっぱり、舛添厚労相の暴走だった疑いがあることが明らかになった。
共同通信(http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050101000890.html)によると、
【新型インフルエンザの感染の疑いが一時あった高校生(17)への対応をめぐり、舛添要一厚生労働相が横浜市の批判を繰り返したことについて、同市の中田宏市長は1日夕の記者会見で「情報を整理して伝えないと国民は落ち着かない。厚労相に振り回されたというのが正直なところ」と厚労相の姿勢に反発した】うえ、
【中田市長は一連の記者発表で厚労省が先行したことに触れ「大臣が“突っ走った”という話を聞いている」と嘆いた。】
という。
さらに、【神奈川県の松沢成文知事も「厚労相の勇み足。最終の検査結果が出ていないのに(国の)行政が一方的に騒ぎ、パニックになった」と激しく批判した。】らしい。
舛添大臣が暴走したとすれば、その動機ははっきりしている。このような「外敵」があらわれることによって、現政権への支持が強まるからだ。「外敵」に対して、戦う現政権が次々と報道される。これは明らかに無料での大々的な選挙運動といえよう。
また、【舛添要一厚生労働相は27日、豚インフルエンザ用のワクチン製造の必要性について「豚インフルエンザに対する危険性に関する情報を収集し、早期に判断したい」と述べた。季節性のインフルエンザ用のワクチンは通常、流行しそうなウイルスを5月までに推測し、製造するワクチンを決定する。ワクチン製造には半年かかるため、季節性のワクチンは遅くとも6月から開始しないと流行期前の接種に間に合わない。舛添厚労相は「季節性のワクチン製造を一時停止しても豚インフルエンザワクチンの製造を優先する」と話した。】(日経 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090427AT1G2701227042009.html)という。
これについても、専門家は、批判している。(今回のインフルエンザを)【「『新型』と呼ぶのは間違い。ウイルスは従来の型であり、インフルエンザという病気に新型も旧型もない」と話すのは、喜田宏北海道大人獣共通感染症リサーチセンター長。「フェーズ4になったのはそれでいい。流行が速く拡大するからパンデミック(大流行)になるというだけの話」。
流行の程度もH5N1型の場合よりは抑えられると予測。その上で「新型は怖いと思われているが、毎年多数の死者を出す季節性インフルエンザの方がよほど怖い」と、特別な対策ではなく、通常のインフルエンザ対策の重要性を強調した。】という(山陰中央新報 http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/article.php?storyid=511877034)。
もちろん、このような舛添大臣の発表をそのまま受け入れて、大騒ぎするメディアに問題があるのも間違いない。横浜の事例などは、発表当初からその内容を疑う報道があってもよかったはずだ。それなのに、喜々として(としか思えない)大々的に報道するメディア…。
戦争に向かって突っ走った反省は、どこにいったのだろうか。まぁ、それもマスコミに加えられた日本独特の特殊な制約によるのだから、マスコミだけを責めるわけにはいかないのだけれども…。
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
共同通信(http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050101000890.html)によると、
【新型インフルエンザの感染の疑いが一時あった高校生(17)への対応をめぐり、舛添要一厚生労働相が横浜市の批判を繰り返したことについて、同市の中田宏市長は1日夕の記者会見で「情報を整理して伝えないと国民は落ち着かない。厚労相に振り回されたというのが正直なところ」と厚労相の姿勢に反発した】うえ、
【中田市長は一連の記者発表で厚労省が先行したことに触れ「大臣が“突っ走った”という話を聞いている」と嘆いた。】
という。
さらに、【神奈川県の松沢成文知事も「厚労相の勇み足。最終の検査結果が出ていないのに(国の)行政が一方的に騒ぎ、パニックになった」と激しく批判した。】らしい。
舛添大臣が暴走したとすれば、その動機ははっきりしている。このような「外敵」があらわれることによって、現政権への支持が強まるからだ。「外敵」に対して、戦う現政権が次々と報道される。これは明らかに無料での大々的な選挙運動といえよう。
また、【舛添要一厚生労働相は27日、豚インフルエンザ用のワクチン製造の必要性について「豚インフルエンザに対する危険性に関する情報を収集し、早期に判断したい」と述べた。季節性のインフルエンザ用のワクチンは通常、流行しそうなウイルスを5月までに推測し、製造するワクチンを決定する。ワクチン製造には半年かかるため、季節性のワクチンは遅くとも6月から開始しないと流行期前の接種に間に合わない。舛添厚労相は「季節性のワクチン製造を一時停止しても豚インフルエンザワクチンの製造を優先する」と話した。】(日経 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090427AT1G2701227042009.html)という。
これについても、専門家は、批判している。(今回のインフルエンザを)【「『新型』と呼ぶのは間違い。ウイルスは従来の型であり、インフルエンザという病気に新型も旧型もない」と話すのは、喜田宏北海道大人獣共通感染症リサーチセンター長。「フェーズ4になったのはそれでいい。流行が速く拡大するからパンデミック(大流行)になるというだけの話」。
流行の程度もH5N1型の場合よりは抑えられると予測。その上で「新型は怖いと思われているが、毎年多数の死者を出す季節性インフルエンザの方がよほど怖い」と、特別な対策ではなく、通常のインフルエンザ対策の重要性を強調した。】という(山陰中央新報 http://www.sanin-chuo.co.jp/column/modules/news/article.php?storyid=511877034)。
もちろん、このような舛添大臣の発表をそのまま受け入れて、大騒ぎするメディアに問題があるのも間違いない。横浜の事例などは、発表当初からその内容を疑う報道があってもよかったはずだ。それなのに、喜々として(としか思えない)大々的に報道するメディア…。
戦争に向かって突っ走った反省は、どこにいったのだろうか。まぁ、それもマスコミに加えられた日本独特の特殊な制約によるのだから、マスコミだけを責めるわけにはいかないのだけれども…。
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★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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