振り込め詐欺のニュースを聞くたびに、なんで騙されるのだろう、と思うのですが、
実際にその場面になると…と良く聞きます。
以前、電話に出たら「○○さんのお宅ですか」…その「○○さん」が、私の苗字とよく似ていました。
つい「いえ、○×ですよ」というと、「あ、失礼しました」と、切れました。
たぶん、本当に間違えたのだと思いますが…たとえばそれが私の電話番号を確かめるとか、
この番号にかけたら誰が出るかとか…そんな情報収集のためにかかってきたのかな…とも思ったのです。
テレビ電話じゃありませんから、相手の顔も表情も周囲の様子もわかりません。
何でも疑わなければならない世の中は、ほんとに嫌だししんどいですが、
私は「あぁ違いますよ」だけにしておけばよかった、と思いました。
昔は電話に出ればすぐに「はい、○○です」と言ったものですが、最近は電話を掛けても「はい」とか
「もしもし」だけで、名乗らない人も多くなりました。
今の時代「危機感」を持つことが大事なことになっています。仕方ないことなのですよね。
幸い今のところ、身内で被害にあってはいませんが、
父のところに、一度「らしい」電話があったそうで、父が出ると若い男性が「あ、おじさん?」と言ったそうです。
父には「甥」が何人かいます。幸い甥たちはもう中年ばかりなので、父は声ですぐ知らない人だとわかり、
わざと「あぁTか?」と答えると、相手は「そうTだけど、おじさん元気?」と言う…
そこで父は「あぁおかげさんでオレは元気だけど、Tはもうすぐ17回忌だ。アンタだれだい」…。
電話はすぐに切れたそうですが…。
その父も、最近とみに物忘れも多くなってきまして、実は心配しています。
まぁよくある「会社のお金を」とか「大事な書類を」「事故起こしてどうのこうの」と言われても、
電話してくる身内には、そういうことに該当する人間がいませんので、リスクはかなり少ないとは思いますが、
それでも「万が一」はありますよね。
今日、ちょっと郵便局の窓口で、お金を出す用事がありまして行ってきました。
小さな郵便局で、局員さんもみんな顔見知り、家庭の状況まで知っていたりします。
それでも、局員さんは「申し訳ないんですが、警察の方から要請されているので」と、
プリントを1枚出しました。それがこちらです。
なるほどねぇ…です。私の場合は、実際に私が使うためのことでしたので、
だいじょぶよぉ…で終わったのですが、これが必要な場合も実際にはあるのですよね。
詐欺師のほうも、こうすればあぁする…で、4番目の「払い戻しの理由を聞かれたら…」など、
騙されていたら「えぇ孫の結婚式に…」なんて言ってしまいそうです。
惜しむらくはこのプリント…読むのめんどくさいタイプです。もっとシンプルにする必要があると思いました。
別サイトの友人が、カードのスキミングをされたというお話をしていました。
スキミングというのは、カードの情報を盗み読みすることですが、
よくあるのはカードで買い物したときに、機械にカードを通すとき「盗まれる」…。
これはたとえばそのお店の店員さんが、ワルい人だったりするわけですが、
友人の場合は、銀行のATMで盗まれた…怖いですよね。
どこまで巧妙なのかと思いますが、これはネットでお借りした画像、
左はカード挿入口、こんなですよね、どこでも。開けるとスキミングの機械が入ってます。
つまり本来の「挿入口」の上にこういうものをくっつけてしまうわけです。
こういうものは最近はピンカメラという、極小カメラ(レンズがミリ単位です)が、テンキーのそばについていて、
暗証番号を押す手元も写されてしまう…つまり、カード情報と暗証番号両方盗まれるわけです。
友人は用心深い人で、暗証番号を押すとき隠していたのだそうです。
結局、「盗人」は、暗証番号がわからないため、何度か試したあとあきらめたので、
実際にお金の被害はなかったのです。よかったよかった…。
でも、そのカードは、何度も違う暗証番号を打ち込まれたために自動ロックがかかり、
使用不能になりました。そのおかげでスキミングされていたことが分かったわけですが…。
ATMのカード挿入口なんてじっくり見たことないし、何台か並んでいて見比べられるならともかく、
一台ではわかりませんよね。なんかヘン、と感じる場合もあるそうですが…。
とりあえず、私はこれからまずわかってもわからなくても「じーっと見る」、
それと、暗証番号を入れるとき「隠す」…これはやろうと思いました。
便利な世の中になったというのに、それと反比例で「信用できない」ことが増えた…。
なんだかさみしいですよね。
私は実際の店舗では、ほとんどカードでの買い物はしませんし、ネットバンクもやめました。
でも、ネットショッピングにはカード情報も書いていますし、ほんとに考えたらきりがないです。
せめて窓口で安全にと思ったら、振り込め詐欺の注意書き…。
こういう手の込んだ詐欺や犯罪を考える人、その時間と労力と能力、
ほかのところに使いなさいよ!と思うし、特に高齢者をだます人、アナタにも親はいるでしょう、と
思ってしまいます。その人の親や兄弟が、もし別の詐欺師の被害にあっても、
「騙される方がバカなんだ」と言えるのでしょうかねぇ。
いつの時代もどこの国にも、はたらきもせず、
人のお金をアテにする者はおりますが、
あまりに減らないと、被害者側にも、
しっかりしてよ…と、つい思ってしまいます。
昔はお金を取られると言えば、空き巣とか
ひったくり、最悪は強盗…でしたが、
最近は「姿の見えない敵が機械を使う」…。
嫌な世の中になりましたわ。
お互い気を付けたいものですね。
私も本買いました。明日届きます。
なんというか、いたちごっこですよね。
最初は電話で、が、宅配で送らせるの、
同僚受け取りりに行くからの…。
それでまた同じ人から何度もというのが、
なんとも卑怯の極みです。
全く吸血鬼みたいですよね。
私も勉強しなければ、です。
オレオレもまさかと思っていてもどこに落とし穴があるかわからないと思っています。
実は私の叔母も危ういところまでいって、何とかセーフということがありました。
とても他人事とは思えません。
ネットを便利に使っていると心配なことも沢山ありますね。
銀行のATMまでとはびっくりしました!
注意しなくてはと改めて思いました。
で、先日「老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体 (ちくま新書)」という本を読んでみたんです。
いやもう、その手口の巧妙に迅速に進化して行っていること!驚きました。
この本、読みようによっては詐欺グループの方に肩入れしているように感じられたりすることもあるのですが、手口や組織の現状を知っておくには、とてもリアルで良かったです。
背筋がゾクッとするほど怖いですけど。