クレマチス、和名「鉄線」です。もう少し濃い紫かと思っていましたが、これはこれで優しい色ですからOKです。
花びらに見える大きなものは実は「ガク」です。これが?と思うくらい「はなびらもどき」ですよね。
鉄線の由来通り、茎の固さは天下一品で、ハサミでないと切れません。
「鉄線・テッセン」は実はたいへん種類の多い花です。
日本には江戸時代に伝わった…とされていますが、室町のころの文献にもでてくるそうです。
花として認識されたかどうかということなのでしょうね。別名「菊唐草」。
鉄線は「家紋」にもなっています。ほとんどが6枚の柄ですが、3枚とか5枚のものも。
どこが鉄線?と思うような花(実際はガク)のものもあります。
実際には「鉄線」とよばれるものは「中国原産」のものをいいまして、基本花弁に見えるガク6枚、
これとは別に「風車(カザグルマ)」と呼ばれるものがありまして、これが日本原産で、ガクは8枚。
ただ、たまたま写したこの写真もそうなのですが、たまにガクが分かれて7枚とか、
数の多少があるものがあります。
洋名の「クレマチス」は、まぁ「まとめて言ったら」というようなことで、鉄線も風車も、
クレマチスの仲間だよ…というような意味に、今はなっていますね。
鉄線は「クリスマスローズ」や「アネモネ」などと同じ「キンポウゲ科」の花です。
私が子供のころの花って、今ほど豊富ではありませんでしたね。
庭の花を思い出してみると「玉すだれ」「サルビア」「おいらんそう」「ほうせんか」「ダリア」…
「おしろいばな」もありましたね。ちょっと大きな庭のあるうちには「カンナ」がありました。
外の空き地や畑の脇には「タチアオイ」、母は、花の咲くころに通ると
「あのてっぺんまで花が咲いたら、梅雨が終わるねんて」と言っていました。私の好きな花でもあります。
いつの間にか花屋さんには、聞いたことのない名前の花ばかりがあふれ、買うたびに「これなんていう花?」、
そして聞いてもすぐ忘れるし。でも生け花の先生をしていた友人が、花屋さんが覚えるるのに苦労するほど
どんどん新しいのが出てくるのよ、といってましたっけ。私が覚えられなくても…ま、いっか?!
花の名前って、なかなか覚えられなかったり、まちがって覚えたりってありますね。
今盛んに咲いてくれている我が家の鉢植え「ディモル・フォセカ」、これがどうしてもすっと出てこなくて、
えーとデルフィニウムじゃなくて、えーと…毎度ここから始まります。
そのほかにも、いまだに「ホクシャ?」「ホクシア?」はたまた「フクシア?」、どれが正しいのか知りません。
デンファレが「デンドロビウム・ファレノプシス系」の略だった…と言うのは、最近知りました。
よく似ていると思っていたら「親戚」だった?、デンドロビウムは、ものすごく種類が多いのですと。
前にも書きましたが、亡き伯母は「シンビジウム」を「シンポジウム」といい、
すでに引っ越されたお隣の奥さんは、実家の「ノウゼンカズラ」を「ノーテンカズラ」といい、
私は「シャガ」を「ジャガ」といい…。母に「イモといっしょにしなや」と言われましたっけ。
なにか新しい花が増えたら、最初に名札を立てる…が必須となりました。
今、やっとあれこれ我が家の花も咲き始めています。ヒルザキツキミソウは、元々野草ですから、
まぁ繁殖力の強いこと…実家から持ってきた2本くらいが、今年はもう「こんなところまで」と思うほど
広がってしまいました。そのあたりは「ムスカリ」「イエイフォン」が先に「入居」していましたが、
すでにごちゃごちゃです。ヒルザキツキミソウが参戦しましたから、来年はどうなることか…。
母が好きで育てていて、分けてもらった「フランネル草」は、いよいよこれからです。
和名は「酔仙翁(スイセンノウ)」赤い花が咲いたところを、お酒に酔った仙人に見立てた…
と言われていますが、なるほど、ひげやら白髪やらを思わせる毛羽立ちですね。
こちらは金のなる木、和名は「縁紅弁慶(フチベニベンケイ)」だそうですが、花月という呼び方の方が一般的ですよね。
この冬にうっかりダメにしたのですが、これは丈夫ですので、残っていた小さい葉の部分や茎をカットして、
鉢に植えておきましたら、復活してくれました。5鉢あったものが2鉢になってしまいましたが
これからまた増えてくれるでしょう。
まだ一度も花を咲かせていないのですが、金のなる木ばかり、たくさん育てている友人が、
夏が終わったあたりから冬まで、水をうんと減らすと咲くと教えてれました。今年の秋に、やってみようと思います。
金のなる木は、多肉植物ですから、サボテンみたいに乾燥させても平気…と思っていましたが、
実はサボテンというものも、乾燥に強くはあるけれど水がなくてもいい…のではないのだそうです。
大きくならない、花が咲かない…は、肥料とともに、水のやり方がいい加減なのよ、と言われました。
ムズカシイよぅぅぅ。
ところで…サボテンがたくさん売られているところとか、植物園のサボテン・コーナーで見ると、
なぜか「××丸」とか「○○姫」とか…和名が多いですね。「月世界」「海王丸」なんてのもあります。
なんでこんな名前の付け方をするのか…実はサボテンって江戸時代にはもう日本に入っていたんですね。
当時外国語は耳になじみもなく、一部の人しか理解できませんでしたから、わかりやすく
日本名を付けたのだそうです。よく見る「シャコバサボテン」、カニシャボなんて言い方もしますが、
「本名」は「デンマーク・カクタス」あるいは「クリスマス・カクタス」。
「カクタス」は、ギリシャの古語「とげのあるもの」からきた洋名です。
シャコバは「蝦蛄葉」、かには当然「蟹」、蝦蛄のような形の葉、蟹の爪のような葉…なので和名です。
ついでのことに「サボテン」という言葉は「日本で作られた名前」です。
日本に入ってきたとき、その切り口から出る液を塗りつけて汚れを落としたりしたそうで、
「石鹸」の和名「シャボン・サボン」のようなもの、で「しゃぼん体」、それが転訛したものという説が有力です。
子供のころ、お年寄が石鹸のことを「シャボン」と言ってました。だから「シャボテン」という言い方もありますね。
花の名前は、その由来が面白かったり、洋名と和名の由来の違いがあったり、楽しいものです。
今年もまた朝顔もグリーンガーデンもやり損ねました。よそ様の庭で、楽しませていただく予定?です。
台風が近づいているとかで、明日の夕方は玄関内に鉢植え避難、になりそうです。
どちら様も被害がありませんように。
してしまいました。
蕾が付くとつい肥料をあげたくなる悪い癖の
せいで、大きな蕾が花開かないままぽろぽろ
落ちてもうショックといったらありませんでした。
フランネル草うちも2~3日前から咲きだしました。
特別何もしなくても毎年咲いてくれるいい花です。
私はアジサイで失敗しました。
花が咲かなくなって久しいです。
よかれと思ってやったことでも、間違うと
その年限りになってしまって…
難しいものですよね。
フランネル草、今日やっと最初のが開いたのに、
台風ですわー。地植えなので動かすこともできず、
明日の朝が心配です。