ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

花の名前

2015-05-11 20:43:05 | つれづれ

 

クレマチス、和名「鉄線」です。もう少し濃い紫かと思っていましたが、これはこれで優しい色ですからOKです。

花びらに見える大きなものは実は「ガク」です。これが?と思うくらい「はなびらもどき」ですよね。

鉄線の由来通り、茎の固さは天下一品で、ハサミでないと切れません。

 

「鉄線・テッセン」は実はたいへん種類の多い花です。

日本には江戸時代に伝わった…とされていますが、室町のころの文献にもでてくるそうです。

花として認識されたかどうかということなのでしょうね。別名「菊唐草」。

鉄線は「家紋」にもなっています。ほとんどが6枚の柄ですが、3枚とか5枚のものも。

どこが鉄線?と思うような花(実際はガク)のものもあります。

実際には「鉄線」とよばれるものは「中国原産」のものをいいまして、基本花弁に見えるガク6枚、

これとは別に「風車(カザグルマ)」と呼ばれるものがありまして、これが日本原産で、ガクは8枚。

ただ、たまたま写したこの写真もそうなのですが、たまにガクが分かれて7枚とか、

数の多少があるものがあります。

洋名の「クレマチス」は、まぁ「まとめて言ったら」というようなことで、鉄線も風車も、

クレマチスの仲間だよ…というような意味に、今はなっていますね。

鉄線は「クリスマスローズ」や「アネモネ」などと同じ「キンポウゲ科」の花です。

 

私が子供のころの花って、今ほど豊富ではありませんでしたね。

庭の花を思い出してみると「玉すだれ」「サルビア」「おいらんそう」「ほうせんか」「ダリア」…

「おしろいばな」もありましたね。ちょっと大きな庭のあるうちには「カンナ」がありました。

外の空き地や畑の脇には「タチアオイ」、母は、花の咲くころに通ると

「あのてっぺんまで花が咲いたら、梅雨が終わるねんて」と言っていました。私の好きな花でもあります。

 

いつの間にか花屋さんには、聞いたことのない名前の花ばかりがあふれ、買うたびに「これなんていう花?」、

そして聞いてもすぐ忘れるし。でも生け花の先生をしていた友人が、花屋さんが覚えるるのに苦労するほど

どんどん新しいのが出てくるのよ、といってましたっけ。私が覚えられなくても…ま、いっか?!

 

花の名前って、なかなか覚えられなかったり、まちがって覚えたりってありますね。

今盛んに咲いてくれている我が家の鉢植え「ディモル・フォセカ」、これがどうしてもすっと出てこなくて、

えーとデルフィニウムじゃなくて、えーと…毎度ここから始まります。

 

      

 

そのほかにも、いまだに「ホクシャ?」「ホクシア?」はたまた「フクシア?」、どれが正しいのか知りません。

デンファレが「デンドロビウム・ファレノプシス系」の略だった…と言うのは、最近知りました。

よく似ていると思っていたら「親戚」だった?、デンドロビウムは、ものすごく種類が多いのですと。

 

前にも書きましたが、亡き伯母は「シンビジウム」を「シンポジウム」といい、

すでに引っ越されたお隣の奥さんは、実家の「ノウゼンカズラ」を「ノーテンカズラ」といい、

私は「シャガ」を「ジャガ」といい…。母に「イモといっしょにしなや」と言われましたっけ。

なにか新しい花が増えたら、最初に名札を立てる…が必須となりました。

 

今、やっとあれこれ我が家の花も咲き始めています。ヒルザキツキミソウは、元々野草ですから、

まぁ繁殖力の強いこと…実家から持ってきた2本くらいが、今年はもう「こんなところまで」と思うほど

広がってしまいました。そのあたりは「ムスカリ」「イエイフォン」が先に「入居」していましたが、

すでにごちゃごちゃです。ヒルザキツキミソウが参戦しましたから、来年はどうなることか…。

 

         

 

母が好きで育てていて、分けてもらった「フランネル草」は、いよいよこれからです。

 

            

 

和名は「酔仙翁(スイセンノウ)」赤い花が咲いたところを、お酒に酔った仙人に見立てた…

と言われていますが、なるほど、ひげやら白髪やらを思わせる毛羽立ちですね。

 

こちらは金のなる木、和名は「縁紅弁慶(フチベニベンケイ)」だそうですが、花月という呼び方の方が一般的ですよね。

この冬にうっかりダメにしたのですが、これは丈夫ですので、残っていた小さい葉の部分や茎をカットして、

鉢に植えておきましたら、復活してくれました。5鉢あったものが2鉢になってしまいましたが

これからまた増えてくれるでしょう。

 

           

 

まだ一度も花を咲かせていないのですが、金のなる木ばかり、たくさん育てている友人が、

夏が終わったあたりから冬まで、水をうんと減らすと咲くと教えてれました。今年の秋に、やってみようと思います。

金のなる木は、多肉植物ですから、サボテンみたいに乾燥させても平気…と思っていましたが、

実はサボテンというものも、乾燥に強くはあるけれど水がなくてもいい…のではないのだそうです。

大きくならない、花が咲かない…は、肥料とともに、水のやり方がいい加減なのよ、と言われました。

ムズカシイよぅぅぅ。

 

ところで…サボテンがたくさん売られているところとか、植物園のサボテン・コーナーで見ると、

なぜか「××丸」とか「○○姫」とか…和名が多いですね。「月世界」「海王丸」なんてのもあります。

なんでこんな名前の付け方をするのか…実はサボテンって江戸時代にはもう日本に入っていたんですね。

当時外国語は耳になじみもなく、一部の人しか理解できませんでしたから、わかりやすく

日本名を付けたのだそうです。よく見る「シャコバサボテン」、カニシャボなんて言い方もしますが、

「本名」は「デンマーク・カクタス」あるいは「クリスマス・カクタス」。

「カクタス」は、ギリシャの古語「とげのあるもの」からきた洋名です。

シャコバは「蝦蛄葉」、かには当然「蟹」、蝦蛄のような形の葉、蟹の爪のような葉…なので和名です。

ついでのことに「サボテン」という言葉は「日本で作られた名前」です。

日本に入ってきたとき、その切り口から出る液を塗りつけて汚れを落としたりしたそうで、

「石鹸」の和名「シャボン・サボン」のようなもの、で「しゃぼん体」、それが転訛したものという説が有力です。

子供のころ、お年寄が石鹸のことを「シャボン」と言ってました。だから「シャボテン」という言い方もありますね。

 

花の名前は、その由来が面白かったり、洋名と和名の由来の違いがあったり、楽しいものです。

今年もまた朝顔もグリーンガーデンもやり損ねました。よそ様の庭で、楽しませていただく予定?です。

台風が近づいているとかで、明日の夕方は玄関内に鉢植え避難、になりそうです。

どちら様も被害がありませんように。 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 洗ったり解いたり | トップ | 詐欺の心配 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (陽花)
2015-05-12 09:42:49
てっせんは好きな花ですが、一度大失敗を
してしまいました。
蕾が付くとつい肥料をあげたくなる悪い癖の
せいで、大きな蕾が花開かないままぽろぽろ
落ちてもうショックといったらありませんでした。

フランネル草うちも2~3日前から咲きだしました。
特別何もしなくても毎年咲いてくれるいい花です。
返信する
Unknown (とんぼ)
2015-05-13 00:27:28
陽花様

私はアジサイで失敗しました。
花が咲かなくなって久しいです。
よかれと思ってやったことでも、間違うと
その年限りになってしまって…
難しいものですよね。

フランネル草、今日やっと最初のが開いたのに、
台風ですわー。地植えなので動かすこともできず、
明日の朝が心配です。
返信する

コメントを投稿

つれづれ」カテゴリの最新記事