お片付けで出てきたもの…捨てようかと思いましたが、今はなかなか見ないので、これは保存。
ミクシのほうでお話したら「まさか自分でとったの?」と。そりゃこういうものは都会にはなかなかありませんからね。
でも、これは自分でとったもの…。以前住んでいた船橋のマンション下は田んぼと畑でして…。
畔道にようやくアスファルト敷いた…みたいな道のかどっこに、数本生えていたのです。
数珠玉はイネ科の植物で、「唐麦(とうむぎ)」とも呼ばれます。
イネ科だけに、花もジミ~で、咲いていてもよくわかりません。
実はけっこうフシギな植物で、まぁイネも似たようなものですが…まず苞葉の中から雌花が顔を出し、
次にその真ん中から雄花が出てきて花を咲かせる…
ネットからお借りしました。わかりづらいですが実の先からちょろっと出ている茶色い糸みたいなのが雌花です。
実ができると、雌花はそのまま固くなる、これが数珠玉です。
数珠玉の花が咲くころ、すでに根元に緑色の玉があるので「実がなってる」と思うのですが、
実ではなくて苞葉なんですね。中に雄花がしまわれているわけで…。
数珠玉を見つけた道は、息子の通院のための道でした。お天気が悪いときや寒さの厳しい時期は、
車で行っていましたがそれ以外は、ちょうどいい散歩道なので、ゆるゆる歩いて行きました。
息子を載せるのがベビーカーから車いすに代わっても、ずっと同じ道を10年ちょっと通いました。
秋になっての通院日、数珠玉に気が付いて、その時はハンカチにくるんで持ち帰りました。
その次からはポリ袋をポケットに忍ばせ、帰り道でとりまくり?
実はそこが元は田んぼだったらしく、一段低くなっているうえに湿地で足場が悪くて、中までで踏み込めなかったのですけれど、
短い脚を必死で伸ばして踏ん張って…えぇ何回か落ちてます…ははは。
毎年の楽しみでした。何年目かに、たまたま通った時、とっている人がいて内心(しまった、みつかった!)、
自分のじゃないってば…。まあ全部とりきれることはありませんから、その日の帰りもとりましたけどぉ。
少しずつためて、ちょうど粉ミルクの大缶いっぱいになったころに、引っ越しが決まりました。
引越しは11月半ばでしたから、その直前に通院した時が最後の収穫でした。
長い間たのしませてくれてありがとね、と言いながら、ポリ袋に入れて持ち帰りましたっけ。
船橋の友人から「あの辺も随分変わったよ」とは聞いていましたが、元々そのあたりは市街化調整区域で、
普通の住居は建たない地域です。(ものすごい広さです)学校が建つとかなんとか噂だけで、
私がいたころは医療センターだけしかありませんでした。ほんとたんぼと野原の真ん中に近代的な病院…だったんです。
その後、看護学校とかリハビリセンターとか、次々に建ったとのことで、久しぶりにグーグルの
ストリートビューで眺めたら…あらまぁ田んぼはすっかりなくなりました。そしてあの数珠玉のあった「かど」も、
キレイに整地されて、駐車場になってました。道も舗装し直したので少し道幅も広くなってました。
どこも発展するのはいいことだと思うし、たまたま大きな病院がありましたから、
そこを中心にいろいろできるのは仕方ないことですけれど、やっぱりなんだかちとさびしい気がしました。
道の左側の田んぼは、いつも一番奥が「晩生」の稲で、おじさんが一人で毎年田植えをしていましたけれど
そこも大きな薬局が建っていました。小さな桜の木があったんですけどねぇ…植え替えてもらえたのかなぁ。
田んぼの反対側は畑で、季節になると直売所ができて、株の間引き菜とかにんじんとか…おいしかったっけ。
数珠玉を眺めていて、遠い昔のことをいろいろ思い出して時間が過ぎました。
かの地を離れて20年、なんだかそんなに経った気はしないんですけどねぇ。
先日その船橋の友人がはるばる訪ねてきてくれまして、一人は母の葬儀以来、もう一人ははていつ会ったっけ…
それくらいの久しぶりでした。昔話ができるのは楽しいものですね。
お互いにちょっと老けたけど、中身はちっともかわらない…。
数珠玉はなくなったけど、久しぶりにあの道を歩いてみたくなりました。
こんな花が咲くんですね~
子供のころ実がなった時だけ?注意を引くものでしたので、花は知りませんでした( ゚Д゚)
糸をとおしてネックレスとかブレスレットを作って遊びましたよ^^
開発に伴う道路工事、土地整備、
必要なのはわかるんですけれどね。。
私も菫の群生するところが春には楽しみだったのに、
今年の春通ってみたら、道路工事ですっかり変わってしまい、
あんな山の中に綺麗な道路を態々通さなくても。。と思ったのを思い出しました( ゚Д゚)
お手玉に入れてもらった記憶があります。
最近まで数珠玉とハトムギは同じものだと
思っていましたが違うんですね。
懐かしいものを見せて頂きました。
水気のあるところに多いので、昔は水田とか
水辺にありましたね。
昔は畑の中に家がポツン…だったものが、
今は家に囲まれて、チマっと畑が残ってる…なんてことが
多くなりました。我が家の近くの農家さんも、
なんか年々畑が狭くなるような…。
便利になるのはありがたいですが、アスファルトのせいで気温が…とか
そんなことを考えると、複雑な気持ちです。
外来種のタンポポとか、元気のいいものは町なかでも
増えている気がしますが、とんと見なくなったものも多いですね。
ハトムギは数珠玉の変種、栽培種ですね。
現物は見ただけでは区別がつかないかもですね。